斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

【発言小町シミュレーション】妻が家事をしません

たまたま、シミュレーションする機会があったので、どんな風にシミュレーションを作り上げていくかを紹介してみます。

http://www.flickr.com/photos/73634411@N00/3228080012

photo by Mister Asta

 

1. ベースの事例

妻が家事をしないという理由で離婚を決断する夫がいると仮定します。

 

2. 相談文への昇華

上記事例を相談文に昇華します。

専業主婦の妻が家事をしていなかったことが分かりました。先日銀行口座を久々に確認したところ、結婚してからこれまで毎月家事代行業者に10万円の振込をしていたことが分かりました。これは一体どういうことかと妻を問い質したところ、「私は忙しいんだから、それぐらいいいんじゃないの」としれっと答えます。専業主婦は家事をするのが仕事ではないでしょうか。離婚を考えているのですが、皆さんのご意見を下さい。(194字)

これだけでも相談文として通りますが、ちょっと物足りないので肉付けをします。

 

3. 相談文の肉付け

まず、タイトルと本文を分け、発言小町の相談風に、多少テクニカルタームを追加しておきます。そして、なぜ口座を確認したのか、妻がなぜ外注したのか不明確であるため、エピソードを補足します。字数は800字制限を守るようにします。

妻が家事をしません

トピを開いていただきありがとうございます。40代、既婚、1児の父です。専業主婦の妻が家事をしていなかったことが分かりました。

きっかけは、妻の貯金通帳を確認したことです。以前から、妻がマイホームが欲しいと言っており、そのために貯金をしようと、妻に金銭管理を任せていました。私もここ10年会社の飲み会を極力減らし、日々節約ししてきました。

ちょうど希望していたような地域の土地が空いたことが不動産屋から連絡があったため、妻に貯金の貯まり具合を確認したところ、「あなたの給料が全然上がらないから、ほとんど貯まってないわよ!」と怒られてしまいました。

不審に思い、妻には内緒で通帳の残高を見ると、私が思っていた金額とは程遠い金額でした。明細をよくよく見ると、ダスキンに対し毎月10万円の振込があります。「これは一体どういうことか」と妻を問い質したところ、「私は育児やPTA活動で忙しい。自分の時間も欲しい。家事は一部をアウトソーシングしていたのだ」としれっと答えてきました。

私は耳を疑いました。私に何の断りもなく契約していたこともそうですし、何より専業主婦なのに家事をしていなかったことに腹が立ちました。これまで毎日弁当を作る自慢の妻と同僚には自慢してきたのに、その弁当も外注した出来合いのものだったのです。

専業主婦は家事をするのが仕事だと思います。夫に秘密で大きなお金の動く契約をし、しかも10年も嘘をついていた妻のことが信じられなくなりました。離婚を考えているのですが、小町の皆さんのご意見を下さい。(657字)」

相談文として、回答者が引っ掛かりやすいフックは少なめにしています。恐らく、相談者に対し、好意的な回答の方が多くなるとは思います。

 

4. 酷い回答のシミュレーション

建設的な回答が多いとして、手厳しいレスを想定するのは容易です。いくつか、骨子となるものを書いてみます。

コマッチャ1「そんなお金も払えないトピ主には甲斐性がない」

コマッチャ2「たかだか10万円のことで何をガタガタ言ってるんですか。私の夫は認めてくれています」

コマッチャ3「そんなことで離婚を考えるんですか?お子さんのことはどうするんですか?奥様は本当に追いつめられているかもしれませんよ。あなたができることを考えましょう」

コマッチャ4「トピ主さんはちゃんと子育てしているんですか?専業主婦だからといって家事育児全てを任せていたら、そういうサービスを頼みたい気持ちも出てきますよ。私には分かります」

 

5. 相談者との追加のQ&Aのシミュレーション

レスが伸びるための追加材料を検討してみます。

トピ主「妻が税金の納付をしていなかったことが判明しました」

酷いコマッチャの想定回答「お金の管理ができない人に任せたあなたが悪い」

トピ主「私も子育てをしてきました。妻が子育てに熱心だったかというと疑問です」

酷いコマッチャの想定回答「そういった疑問があったのなら10年経たなくても気付いていたはずです。本当に奥様を見てあげていたのでしょうか」

自分の正当性を主張しようとすればするほど、逆に否定的に受け止める人がいるので、結構どんな内容でも追加材料にはなります。 

 

締め

こんなところでしょうか。悪く言おうと思えば悪く言えますし、良く言おうと思えば良く言えます。悪く言えないようにこちらの瑕疵がないように相談することも可能です。

実際の相談でもそうで、よほど明確な証拠がない限り、本当のところは両当事者の話を聞かないとよく分からないんですよね。ただ、両当事者の話を聞く機会はなかなかないし、聞いたとしても大体トラブっている人は混乱していることが多く、上手く整理できるかは別の話なんですが。