斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

「激務でいつも深夜帰りで毎日仕事を辞めたいと思っている。幸いお金はある。ただ、漠然とした不安があり辞められない」

今日は一人小町です。キャリアというか、人生の優先順位付けにモヤモヤしているというもの。

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Q. 激務でいつも深夜帰りで毎日仕事を辞めたいと思っている。幸いお金はある。ただ、漠然と不安で心の整理がつかない

斗比主閲子さま

ブログを時折拝見しております。このたびご相談したくメールいたしました。

大手メーカーの営業をしており、勤務10数年となる独身女性です。入社した頃から仕事が合わず、苦痛で仕方がありませんでした。時折やりがいを感じられることもありましたが、人見知りの性格のため辛いことの方が圧倒的に多く、かつ激務で公私の境が曖昧、帰宅はいつも深夜のため、毎日毎日辞めたいと思っております。

幸い欲も交友関係もなく、コツコツ貯めたお金と両親からの生前相続を合わせて5000万円に達しました。このままいけば結婚する可能性は低く、子育てすることもないため、仕事をやめて東京以外の地で、アルバイトなどをしながら地味にのんびり暮らしたい気持ちが湧いてきました。私は毎日料理して散歩して、時折旅行ができれば十分に幸せです。

ただ、もしかしたらあと数年勤めれば希望していた海外勤務のチャンスが回ってくるかもしれないと感じています。また今の年収はちょうど1000万円ですが、私の仕事はニッチな分野のため、会社をやめると二度と達しない収入です。

早期退職で退職金が上積みされる10年後までやめるのはもったいない、最低でもあと数年頑張ろうという気持ちと、とにかく一日でも早くやめてしまいたいという気持ちで、毎日悩んでいます。

仕事に身が入らず、社内の評価も下がっていると感じます。また、このままやめて老後に資産が足りなくなればどうしようとか、周りと自分を比べて惨めな気持ちになりたくないという気持ちもあり、心の整理がつきません。今思えば、仕事が合わないと感じた新入社員時に転職しておけば良かったのかもしれません。

市場価値が高く既婚子持ちの斗比主閲子さまとは立場が異なりますが、お考えをお聞かせいただければありがたいです。

悩みの内容からは特定されないと思われますので、このままブログに掲載いただいても問題ございません。

一読者より

A. まずは休みを取って好きな料理を作って散歩してゆっくり考えてみましょう

メールありがとうございます!

特にどのようにお応えしたらいいか具体的な指定がないので、私が気付いたこと・思ったことをそのまま書きます。

まず、メールを全般的に読んでみた印象は仕事がいつも深夜帰りということのしんどさが滲み出ているということです。そんな当たり前のことを言って何の意味があるかと思われるでしょうが、わざわざ指摘しているのは、人間はしんどい状況だと判断が怪しくなるからです。一旦、しんどくない状況に自分を置いて、そのときに自分がどうしたいかを整理したほうがいい。

そもそもゴールとして、毎日料理して、散歩して、時々旅行にでかけられさえすればいいとしたら、退職という決断をしなくても、また、海外勤務などしなくても、今の仕事で営業じゃない部署に異動を希望したり、営業の仕事をそこそこ適当にしたりするというのでもいいかもしれない。営業ではなくなり、仮に給与が下がったとしても、料理して、散歩して、時々旅行にいくぐらいのことはできるはずです。

にも関わらず、辞めるという大きいだろう選択肢しか思い浮かばないとしたら、ご自身が耐えきれなくなって、極端な判断をしようとしているような感じがします。評価が下がっているかもしれないが、希望通りの海外勤務ができると思っているのも、判断としてどこまで確実かがちょっと怪しい気がする。

なので、休みを取って、好きなことをして過ごしてみて、選択肢をリストアップするのがいいんじゃないかと思いました。ちなみに、年齢が40歳未満だとしたら、地方公務員の中途採用を受けるという手もあります。住む地域を所得が低い国にすれば、5000万円でも十分豊かに生活できたりもする。選択肢は豊富です。

蛇足としては、お金の余裕がもう少しあればもうちょっと違う判断もできそうな気がするので、ご自身に興味があれば、私だったら5000万円は投資をするはずです。まるまる全部を一気に投資するのは怖いでしょうから、例えば、月100万円ぐらいずつで4年間ぐらいかけて。年利3%ぐらいの期待利回りで運用するだけで、ずいぶん気が楽になるはずです。

いずれにしても、私の印象だと言語化し始めたばかりな感じがしますので、休みを取りつつ、こんな風に何がしたいか、どうしたいかを言葉にするのを続けていくといいんじゃないかと思います。

今日はこんなところでしょうか。

これを読まれたみなさんも、どうぞetsuko.topisyu@gmail.comまで、ブログにそのまま掲載してもよい、ほっこりエピソードをご気軽に送ってください。私が一言コメントを付けてブログに掲載します。

なお、投稿にフェイクを入れるのは確認で時間がかかるので、ご自身でするか、私に全面的にお任せする形でお願いします。また、どんな方向でコメントをしてほしいかも書いてくれたら、期待に応えるようにします。罵ってほしい、褒め称えてほしい、傾聴してほしい、何でもOKです。

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