12月に入って急に寒くなりましたよね。今年は暖冬だと言われているものの、何やかんやで寒いです。皆様、お身体にはご自愛くださいませ。
昨日も「寒いなー」と思って、家の中でインターネットを楽しんでいたところ、とても心温まる発言を二つも見つけることができ、ほっこりしたのでお裾分けします。
1つ目は、東京都の町田市の中学校給食導入に反対する議員の発言。
町田市「中学校給食」問題、2万3000超の署名を集めるも不採択に 議員からは「給食は手抜き」「お弁当を作りたい人の気持ちを尊重」 - ねとらぼ
2つ目は、同じく東京都の南青山での児童相談所建設に反対する住民の発言。
青山ブランドに「児相の子つらくなる」 建設に住民反発:朝日新聞デジタル
どちらとも、とても心温まるやり取りが登場しています。
全国的にも給食率上がってるし、町田の小学校は全校完全給食なのに中学校の給食を「手抜き」とは……
学校給食については、全国的にも導入率は増加傾向にあります。小学校は98.6%とほぼ完全給食で、中学校でも完全給食は83.7%。中学になると私立もそこそこ含まれるので(私立は給食がないことが多い)、公立中学限定にしたら給食実施率はもっと高そう。
また、町田市の公立小学校では、全校完全給食だそうです。
町田市の学校給食展へ行ってきました | 給食・食育取材レポート - 運営者が給食・食育イベントをご案内 | 給食ひろば
町田市の小学校42校、自校単独調理による完全給食を実施しています。
そんな状況にもかかわらず、
2子を育てる自民党の女性議員からは、「私は毎朝5時に起きてお弁当を作っている。それは自分が作りたいから。全員給食は、お弁当を作りたいお母さんの気持ちを否定している」「デリバリー給食を食べているのを『かわいそう』と称するのは、学級の問題」
といった意見が出たり、
保守の会の男性議員が「私も半年間子どもの弁当を作ったことがある。確かに大変。しかし親だから子どもに食べさせるのは当たり前。『学校給食で栄養を補う』なんて、そんなにあなたは手抜きをしているんですか? 学校給食がなくても、自分の家できちっとした食事を作って食べさせれば、栄養不足なんてことはない。専業主婦の家庭まで全部学校給食(に頼るの)は手抜きですよ」
といった意見が出るのは、大変ほっこりしました。
最初に紹介した議員は、きっと町田市の小学校が全校完全給食を導入していることには反対していることでしょうし、
次に紹介した議員は、町田市が待機児童対策に力を入れることにも反対なのだと思います。やはり、親だったら子どもを育てるのは当たり前のことですしね。
東京の待機児童問題の解決策?町田市で大人気の"送迎サービス"とは | ハフポスト
この議員たちみたいに、お弁当をどうしても作りたいなら、基本は給食にして、一部の子どもの親はお弁当を選べばいいんですよね。お弁当を"食べているのを「かわいそう」とするのは学級の問題"ですから。
私はお弁当を作り続けてますけど、作らなくていいなら、作りません。夏場は腐るのが気になるし、冬場は冷たくなりますし、栄養バランス以前に美味しいものを提供できないのは分かってますから。
子どものレベルが高いから児相の子はつらい気持ちになるって、凄い!
南青山の児童相談所反対運動は、不動産事業者が裏で画策されているという話もネットで見かけたことがあるのですが、300人が集まり、かつ、朝日新聞も記事の中で、周辺住民とか、近くに住む人とか紹介しているので、実際住んでいる人の発言が紹介されているという前提で読んでいました。
色々発言が紹介されている中、強烈なのは一番最後の発言ですね。
近くに住む女性は「3人の子を南青山の小学校に入れたくて土地を買って家を建てた。物価が高く、学校レベルも高く、習い事をする子も多い。施設の子が来ればつらい気持ちになるのではないか」「青山のブランドイメージを守って。土地の価値を下げないでほしい」といった声も出て、区側との考えの溝は埋まらなかった。
児相ができるとブランドイメージが下がって地下が下がるというのは結構難しい問題だと思うのですが(ある意味、日照権とかにも通じる。米軍基地をどこに建てるのかとかとも)、子どものレベルが高いから児相にいる子どもが辛くなるんじゃないかというのは、相当ほっこりしました。
締め
デリバリー給食がかわいそうだとか、施設の子どもはつらい気持ちになるとか、日本の同調圧力というのは素晴らしい文化ですから、無形文化財として保護して、一般人がなかなかお目にかかれないようにできるといいですね!