漫画家の鳥飼茜さんと浅野いにおさんが結婚されたそうです。
私は、鳥飼茜さんの作品のファンで、恐らくは彼女の友人やご自身の私生活(離婚経験あり、子持ち)をネタにしているリアリティのある会話が好きだったので、再婚で、また違う幅が出てきそうなのが嬉しいです。
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それで、鳥飼茜さんがちくまwebで連載しているエッセイで、このことが触れられていたのですが、
タイトルが"入籍"なんですね。"入籍"警察としては見逃せないところです。よもや、酸いも甘いも噛み分ける漫画を描く鳥飼茜さんが結婚を間違って入籍と呼んでいるなどとは。
このブログの読者であれば皆さんご存知の通り、法律婚では、結婚するときには夫婦二人で新しく籍を作るんですよね。夫が作った籍に妻が入ると勘違いしている人がたまにいて、結婚が入籍と呼ばれることがあります。
ただ、よくよく冷静になってみれば、浅野いにおさんは離婚経験者なんですよね。
2年くらい前に離婚してなんとなく面倒なので両親に言ってなかったのだけど、昨日珍しく母親から電話があったのでその事を伝えたら「え〜〜?ウフフフッww」という反応が返ってきてなんか面白かった。
— 浅野いにお (@asano_inio) November 2, 2017
とすれば、 浅野いにおさんは、この離婚時点で、前妻が抜けた後の戸籍か、新たに作った戸籍を持っている可能性はあり、鳥飼茜さんが、この籍に入るという形で結婚をするのであれば、結婚=入籍となるのは何らおかしなことではありません。
ややこしいですけど、結婚して新しく籍を作ると(親とは別の籍になると)、その籍については離婚後は、戸籍の筆頭者が引き継ぐみたいな形になるんですね(大抵は夫)。筆頭者じゃない方(大抵は妻)はもとの戸籍に戻るのだけれど、結婚で相手の姓に変えて、その姓を離婚後に継続利用したい場合や、旧姓にしても新戸籍を作る場合は、新しく戸籍を作ることになる。だから、離婚経験者は親とは別の籍を持っていることがあり、この離婚経験者の姓を名乗る形での結婚なら、この籍が維持されるので、"入籍"となります。
"入籍"警察として誤認逮捕をしてしまうところでした。危なかった。
※私が今のところ一番好きな鳥飼茜さんの連載作品