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斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

『OL進化論』は『気分は形而上』から派生していたのか!

たまたま、『アラサーちゃん』の峰なゆかさんの、このTweetによる言及で、

『気分は形而上』『よしえサン 』の須賀原洋行さんがTwitterをやっていることを知りました。

須賀原洋行 - Wikipedia

 

須賀原さんのTweetの方に飛んでみたら、この後、峰なゆかさんをフォローしている、自称17歳の女子高生と須賀原さんがやり取りをしていまして、

須賀原さんが"自分の実例も挙げて詳しく述べております"と書かれていたので、何のことだろうと思ったら、

こういうことでした。

『気分は形而上』と同時期にモーニングで連載されていて、学問的な用語が含まれたOL漫画と言えば、秋月りすさんの『OL進化論』でまず間違いないですよね。どちらも90年前後に一世を風靡した4コマ漫画です。

気分は形而上 - WikipediaOL進化論 - Wikipedia

どちらの作品も好きなんですが、言われてみればというか、言われてみなくても、『気分は形而上』のOL漫画人気があって、『OL進化論』があったわけですね。絵柄がかなり違うので、まったく意識していませんでした。

気分は形而上(6)OL進化論(1) (ワイドKC モーニング) 

※左が『気分は形而上』の実在OL。右がOL進化論のOL。『気分は形而上』の実在OLは須賀原さんの、今は亡くなられた奥様をモチーフにされたものです。須賀原洋行氏の「実在ニョーボ」こと、よしえサンについて - Togetterまとめ

それにしても、今年56歳になる漫画家歴30年の須賀原さんと、17歳の受験生の女子高生が、直に気軽にやり取りできているのだから、ネットは凄い。女子高生のほうは、いわゆるネット右翼みたいな感じで、須賀原さんは須賀原さんで結構政治的なTweetをしています。そういう背景もあってなのか、上記に紹介した以外でもかなりやり取りがあってもほとんどまともに会話が成立しておらず、ネットでよく見かける文化衝突となっていました。

時々書いていますけど、前提条件が共有されていない者同士が一からコミュニケーションを成立させるのは大変ですからね。特に今回は須賀原さんが痴漢支援者みたいに紹介された上で、痴漢被害に遭いやすい女子高生属性の女性がそれに反応しているわけですから、最初からこじれている。 

こういうのを眺めるたびに、不快だなとか意見が合わないなと思ったら、よほど暇な人で、ネットバトルが好きでもなければ、ブロックなりなんなり、非表示にしたほうがいいんじゃないかと思っています。 

 

ちなみに、漫画のコンセプトが似ている問題については、自分はプロの表現者ではなく特に語るべきものを持ちあわせていないのですが、峰なゆかさんの『アラサーちゃん』についても瀧波ユカリさんの『江古田ちゃん』に似ていることを峰なゆかさんが認識していたり、

そして、瀧波ユカリさんもこういうことを書かれていますし、

古事記と日本書紀の関係をどう解釈するかは色々あるものの)『気分は形而上』と『OL進化論』の関係のように、業界的にはままあることだと認識されており、(著作権法的に問題がなければ)基本的には面白いが正義!という扱いなのだろうなと見ています。瀧波ユカリさんの『臨死!!江古田ちゃん』は、モーニングと同じく講談社が出版するアフタヌーンで2005年から2014年まで連載されていました。『アラサーちゃん』は、はてなダイアリーで2010年10月14日から。

『アラサーちゃん』自体についてはオマージュの範囲として、

2010-10-19 - アラサーちゃん

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この四コマの一コマ目に登場するのは、

やる気まんまんザ・グレイトセレクション―横山まさみち作品集 (レジェンドコミックシリーズ (8)) 

日刊ゲンダイで連載されていた『やる気まんまん』のオットセイだったり、四巻の表紙は、リトルツインスターシスターズ(キキララ)に見えますね。アラサーちゃんの普段の髪の毛の塗り色は紫のはず。こういうのはパロディとして一般的だと思います。ビートルズの『アビーロード』みたいな感じでしょうか。

アラサーちゃん 無修正 4リトルツインスターズ フリーボックス

キャラクターの著作権については、ゲームとマンガの話であるものの、押切蓮介さんの『ハイスコアガール』が最近の事例として有名だと思います。

※SNKプレイモアは今年8月に中国企業に買収されたことが公表されました。 

 

話を戻しまして、元の話題になったグルメ漫画については、特にここ数年流行っているジャンルですよね。似たような設定、コンセプトの作品はよく見かけます。例えば、1994年連載開始の『孤独のグルメ』(及び2009年連載開始の『花のズボラ飯』)がなければ、(こう言って問題ないと思いますますけど)今人気になっている2011年連載開始の『ワカコ酒』はなかったんじゃないでしょうか。

孤独のグルメ 【新装版】花のズボラ飯 1ワカコ酒 1巻 

※どうでもいいですけど、孤独のグルメの五郎は独身で下戸、花のズボラ飯の花は主婦で飲める口、ワカコ酒のワカコは独身でかなりの酒好きです。ワカコは、孤独のグルメのように実在の店舗で食事をするわけですが、お酒の場ではお酒に集中したく、くどかれることは望まない。

個人的にグルメ漫画の中では、めしばな刑事タチバナが好きです。購入しやすい実商品や、身近なチェーン店が紹介されているので、自分も追体験しやすい!友達とめしばなができる!!

めしばな刑事タチバナ 1 [立ち食いそば大論争] (トクマコミックス)

めしばな刑事タチバナ 1 [立ち食いそば大論争] (トクマコミックス)

 

 

以上です。

 

著作権の非親告罪化の議論もあったり、日本では例のイベントが年に二回あったりすることから、この種の話題はこれからもずっとWebで盛り上がり続けると思います。

 

ああ、最後に、関係ないですけど、漫画話として、文化庁メディア芸術祭マンガ部門部門賞を『アオイホノオ』で受賞した、島本和彦さんの描く漫画も大抵好きです。

 

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