新入社員や新入学生向けですが、そうでない人でもノートやメモを上手く取れない人は暇なら参考にどうぞ。どんなメモ帳を使えとか、単語で書けとか、そういうテクニック系の話ではないです。
「メモを取れ」と言われて取れたら苦労はない
大体メモを取ろうとする人は「メモを取れ」とだけ誰かから言われて取り始めることが多いと思います。「お前は何も分かっちゃいないな。分からないならメモを取れ」みたいな感じで。
でも、いざメモを取れと言われても途方に暮れることはありませんか?メモを取る目的は後で重要なことを見返せることですが、そもそも何が重要か分からない。喋る相手が、親、先生、客、上司、社長などなど、相手次第でも何をメモすればいいかは変わりそうだけど、それぞれにどう対応していいか分からない。結果、何がポイントか整理できていないメモが出来上がり、「お前はメモをちゃんと取ったのか」と言われる。
「メモを取れ」の前に知りたいこと
見返して有用なメモというのは、相手が言っていることのうち、重要なことが何かが分かってこそ出来上がります。でも、新入社員や新入学生であればその分野について知識や経験もないわけで、何が重要か分からないわけです。
だから、新人にメモを取れという前に、新人にちゃんとしたその分野の基礎知識を身に付けさせたり、話者の方がその話のポイントを伝えたほうがいいんですが、話者はそういうことは大体してくれません。お客さんで「私のクレームには以下3つのポイントがあるからそれを押さえておくように」なんて人に出会えたら、それは奇跡か、地獄の蓋が開いた瞬間です。
身近な人が何をどうメモするかを見る
従って、メモをとる立場としては、良いメモを取るために、その分野の最低限の知識を自ら身に付けていき、経験を重ねていく必要があるものの、これには時間がかかります。
ここからようやく本題です。
時間をかけずに上手くメモを取れるようにする方法として、自分よりも知識や経験がある人の横についてその人が何をどうメモしているかをチェックし、その人がメモったことをメモするというのが今回紹介したいメモを取るコツです。要は自分で何がポイントか判断できないんだから他の人の基準をマネしてしまえということですね。
なお、このやり方の注意点としては、その人の知識と経験からは不要なことについてはメモされていない可能性があることです。新人の自分としては押さえておいた方がいいものがあるかもしれない。ということで、基本的に話者が言っていることを可能な限りメモしておいて、そのうち、その目標とする人が何をメモったかチェックしておくと漏れは少なくなります。
あまり多くをメモできない人は、単語を羅列したり、速記だったり、タイプウェルでX以上のタイピングスピードを習得したり、そういうテクニックを磨くといいかもしれません。
こうして出来上がったメモを見直すと、その目標となるメモを取る人の基準が見えてきて、その分野でメモするべきポイントが普通より早く理解できるようになります。
外国語通訳でも同じようなことは言えますね。上手い通訳をする人がどう上手く端折って通訳するかをチェックしてコツを得る。
誰が何をメモするかチェックする
ここからは応用編ですが、例えば会議等集団で議論がなされる場に参加する機会があれば、誰が何をメモするのかチェックするのもお勧めです。
例えば、PTA総会があった時に、先生代表が何をメモしているのか、PTAの役員が何をメモしているのか、先輩パパ・ママが何をメモしているのかチェックする。これをすると、どの立場の人が何を重要視しているかが分かるようになります。メモを取るという行為に限らず、よく頷いている個所はどこかとか、顔色が変わったところはどこかとか、そういうものでもいい。
こういう集団において、それぞれの構成員が何を考えているかを分かるようになると、その集団でどのような発言をすることで誰を動かせるか、どんな発言をすると空気が悪くなるかを大体察することができるようになります。
あえてメモを取らないということも
更に応用編で言えば、上記の前提に立ち、交渉等の場ではあえてメモを取らないというということもあります。自分がメモを取ったということは、よく物を見ている相手からすると自分がそれをポイントだと考えていることをバラすことになるからです。
従って、相手に自分の情報を渡さない方法として、メモを取らないのはもちろん、あえてどうでもいい時にメモをしていて、相手に自分が考えているポイントを誤解させるというのもあります。そういうことをする人のメモはマネしないように。
ちょっと話は変わりますが、オフレコ話を目の前でいきなりメモする人間は信用されませんから、「オフレコだよ」と言われた後で全く違う話になった時にそのオフレコ話を忘れないようにメモするなんていうのもよくやりますよね。
締め
ということで、ノートやメモの取り方を書いてみました。凄く上手くノートやメモを取る人のメモをコピーしてやり方をマネするのもいい。慣れたらメモを取る量は減るのでそれまでの下地作りですね。
一応、お勧めのメモ帳も紹介しておきます。オフィスデポ版のLEGAL PADですね。本家のLEGAL PADの1/2ぐらいの値段でしょうか。一枚ずつ切り離せられて、色が目立つので、他の紙に後で差し込んだり、ホッチキスで止めたりする時に便利です。
これがメモ帳サイズで、
オフィス・デポ メモパッド ジュニアサイズ(20.3x12.7cm) イエロー 12冊パック/perforated writing pads 5 in x 8 in 12 pack
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こっちがA4サイズかな。
オフィス・デポ レターパッド レターサイズ(29.8x21.6cm) イエロー 12冊パック/perforated writing pads letter size 12 pack
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一般には弁護士やMBAホルダー以外はあまり使っているのは見かけませんけどね。
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