斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

「夫の仕事の都合で雪国に引っ越しに。住居は二つまで絞り込んだが、決め手が見つからず悩んでいる」

今日も一人小町(一人で発言小町みたいな回答をするもの。基本要望に応じた反応をする)です。今日は引越し先でどんな家に住むといいかというもの。

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Q. 夫の仕事の都合で引っ越しに。住居は二つまで絞り込んだが、決め手が見つからず悩んでいる

斗比主閲子様

いつも楽しくブログやTwitterを拝見しています。

急な夫の転勤で、まったく地縁も知識もない土地への転居が決まり、住む家について迷い中で、誰に相談したら良いかわからず、現実的なアドバイス、斗比主様ならどうするかのご意見を頂きたいです!

この度、某都市から、とある雪国の県庁所在地へ転勤の内示が出ました。緊急事態宣言が明けるまで辞令が遅れ、少し遅めの異動です。会社の通例より早いスパンの異動と辞令の遅れで、かなり想定外です。

コロナと0歳の子供がいることから、内覧などせず、主にネットでの物件探し&情報収集をすることになりそうです。最終確認や契約は、引き継ぎで夫は現地と何往復かするため夫に任せる予定です。

田舎でマンションそのものがあまりなく、時期も時期なので選択肢は少ないですが、今は主に二つの物件で迷い中です。

①夫と入れ替わりで異動する同期のマンションを引き継ぐ

メリット: 分譲賃貸でとてもしっかりした作り。新しくはないが広さや設備は申し分ない。物件価格も見ましたが4000万弱。地域では1番栄えている新興エリアで、おそらく富裕層が住んでいる。日常の買い物の不便はなさそうで、大きなSCもすぐ近く。病院などもそろっている。

デメリット: 家賃が高い。田舎なので今より家賃補助が下がるのに、今より高くなる。手出しが手取りの2割くらいの予想ですが、残業代でかなり変わるので、残業しなければ3割くらいになる。転勤族も多いエリアと聞いたが、分譲なので地元の富裕層の方も多そう。私たちは庶民なので馴染めるか?

通勤は自転車orバス、冬は大変。

②シャーメ○ン的なマンション

メリット: ①より家賃は2万ほど安い。(手出しは今と同じくらい)それでも当地では安い方ではないです。不動産屋さん情報では9割転勤族。一応スーパーや病院は徒歩圏内。会社も徒歩圏内。

デメリット: 3階建て3階でエレベーターなし。壁床の薄さや造りの頑丈さ。特に夫が神経質でかなり騒音とか気にするタイプです(その割に自分がうるさい笑)。最上階角部屋なので私はあまり気にしてないです。住民層は①より若そう。

我が家の状況

子供は0歳1人ですが、長年不妊だったため夫婦ともにアラフォーです。同世代が多いのは①、小さい子供がいる家庭が多いのは②かな、と予想しています。私がペーパードライバーということもあり、家賃以外は正直①がベストですが、分不相応かな、という気もしています。

方言がキツく聞き取る自信がない&最低賃金も安いエリアで国家資格等のスキルもないため、今のところ子供を保育園に入れて働くことは考えていません。

夫の会社は上場企業ですが、給料や手当がとても良い、というわけではなく、出世頭でもないため、そこまでの稼ぎではないと私は思っています。なので、夫は①が自分たちに合っていると思っているのですが、私は②が身の丈に合っている気もしています。

社名を言えば皆聞いたことがあるだろうことから、当地でそのマンションに住むこと事態は、周囲から見て違和感がないだろうとは思います。上場企業勤めの転勤族というだけで、どちらかというと高所得者的な扱いをされることを予想しています(以前、別の小さな地方都市にいた時もそうでした)。

①に住めればQOL的にはベストですし、経済的に暮らせないこともないですが、これから子供にお金がかかる&いずれは故郷で家を買いたいのでお金を貯めたい&コロナ禍の不況で先行き不透明、と経済的な不安が付き纏います。

何年いるかは不明ですが3年から5年が平均スパン、かなり幅があります。

今の家計は、大型出費がなければ月3〜10万の黒字です。雪国なので冬の電気代等は今よりかかりそうですが、物価は安いエリアのはずですし、散財するような娯楽や誘惑は今いる都会より少ないかと思います。

以上です。

お時間ありましたらアドバイス頂けると幸いです。他に質問があればお答えします。よろしくお願いします。

一読者より

A. 想定収支表を作りましょう。また、住居は現・元居住者に聞きましょう

メールありがとうございます!

2択まで絞った引越し先候補についてどちらを選ぶかというものですね。現実的なアドバイスを書いてみます。

まず、私なら新しい地域に引っ越しするにあたって例の人生設計シートを修正します。

結果的に私の人生を変えた一冊 - 斗比主閲子の姑日記

今の生活からガラッと生活スタイルが変わるわけで、住居費の2万円の差以外に、例えば光熱費や食費や遊興費やガソリン代などを実際にシミュレーションしてみます。やっぱり数字が見えていないと、①と②の2万円の差がどれだけ家計に打撃になるか分かりませんし。

また、子どもの教育費や持ち家のための頭金などをどれだけ用意するかも分かっていないと、今の生活水準をどの程度にしたらいいかが決められません。

その上で、どこに住むかですが、これは予め、現地に住んでいる人の声を可能な限り集めるのがお勧めです。特に年齢・家族構成が近い人。

入れ替わりになる同期の人が第一候補ですね。その人繋がりで、地元の様子が分かる人からできるだけ話を聞きましょう。「引っ越す前と引っ越した後でイメージと違いがあったか?」とかとか。生活水準も聞いてみてもいい。

雪国というと論点は自動車移動が必須になります。都市部の生活とかなり異なりますので、自動車に多く乗る前提で、住む場所をよくよく考える必要があります。

とはいっても、自分では考えられることに限界がありますから、やはり居住した経験がある人に話を聞くのが一番です。

ちなみに、私だったら②を選びます。スーパー、病院、職場が徒歩圏内というのは凄い。雪国でこれは素晴らしい。まあ、それでも自動車に乗るでしょうけどね(笑) あと、3-5年住むなら子どもの遊び相手がいてくれたほうがいいし、こちらが出す騒音にも寛容な可能性が高いので。

以上、今日はこんなところです。

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なお、投稿にフェイクを入れるのは確認で時間がかかるので、ご自身でするか、私に全面的にお任せする形でお願いします。また、どんな方向でコメントをしてほしいかも書いてくれたら、期待に応えるようにします。罵ってほしい、褒め称えてほしい、傾聴してほしい、何でもOKです。

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