斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

「アラフォー子持ち専業主婦。友人二人から立て続けにマウンティングされたのですが、縁を切るべきでしょうか」

家に引きこもりでみなさん辛いでしょうから、他のみなさんのほっこりエピソードでも共有できればと思いまして、

こんなTweetをしましたら、早速いただけました。第五弾です。友達から立て続けにマウンティングをされたが、友人関係を続けるにはどうしたらいいかという相談です。

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読者からのほっこりエピソード

斗比主さま

こんばんは♪

この半年くらいで斗比主さまを知ったので「ほっこり」の意味合いを取り違えていたら大変申し訳ないのですが、ちょっと誰にも言えなかった友人関係でのモヤモヤがありましたので聞いていただけたら嬉しいです(とるに足らないお話ですが本人はけっこう悩んでおります)。

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私自身はアラフォー女で、実家は地方の超田舎の自営業出身(家は貧乏です。)。

勉強を女子がすることを良しとしない家、環境の中で地元の国立大をでて就職・結婚しました。が、一人目の子供を出産を機に主婦になりました。とりあえずこれからの残りの人生は子育て、個人投資家として家庭中心に人生を歩んでいくつもりでいます。

私は昔から女友達がほとんどいません。だからといっていじめとかにも無縁で独立独歩的?と見られるみたいです。

自分の中ではけっこう相手に気を使ったりしているつもりなんですが、ここまで続かないのは何かしら自分に欠陥があるんだと諦めております。でもその欠陥が何なのかはわかっていません。自分の家族、実家、妹たち、義実家などとは仲良くやっているつもりなんですけど...

そんな私にもA子とB子という地元の幼馴染がいて(どちらも保育園~中学まで一緒)、この二人とは年に数回会ったりして友人でいられると思っておりました。

ところが、私が専業主婦になった頃 A子から突然の電話がきました。話の内容は「自分は子供を生んでも仕事をしている勝ち組」「自分は会社から必要とされている人間」「義理実家とも自分は上手くいっていて幸せ」「仕事も子育ても充実しているけど本当に時間がないわ。専業主婦はいいわよね。」「専業主婦って社会の底辺だよね」ということを直接言われました。

A子に関しては私が結婚した頃から何かと張り合ってくる言動が見られたので、あぁーやっぱりそうか、という悲しい気持ちになりながらも、とりあえずその場は話を合わせてそれっきり年賀状のやり取りだけの関係になっております。

A子からの電話から一年くらいたった頃、B子と地元で食事に行きました。B子は芸術家肌で何かと私と趣味の話があったりで私はB子が好きでした。

その食事会でB子から「最近、A子の自分幸せアピールが辛い。本人は無意識かもだけど独身の私を心の中でバカにしているんじゃないか」と相談を受けました。

そこで的確なことが言えたら良かったのですが、いかんせん女友達とのやり取りに慣れてない私は、一年前に自分にはA子から電話がかかってきてわざわざ主婦であることをバカにされたこと、A子が過去に私と張り合うために話を盛っていたこと(行ってもいない海外に行っている、と言ったような見栄のためのすぐにわかる嘘など)を挙げて、むしろ私のほうがバカにされたりマウンティングされているよというような話をしたかと思います。

で、最後にやめればいいのに「専業主婦ってバカにするけど こっちは何十年も個人投資家もやっていて今もA子のお給料より稼いでいるし。税金だって払ってるし。一般職で実家に甘えて子育て(実質、A子の家の子育てをやっているのは祖父母なので)やっているA子が自分の方ができる女って言われてもなぁ」なんてことをB子に言ってしまったんですよね。

するとどうでしょう。。。B子の目つきが変わってしまい、自分は投資をしたことがないからと投資についていろいろ聞かれ。それからというもの会うたびに投資の話(でもいかにも投資初心者の聞きかじった話を私に上から目線でしてくる感じです)。

そしていつの間にか自分の方が早くに投資をやっていて、自分は投資のプロ、あなたみたいに専業主婦で旦那のお金で投資をやるのってクズだよね、国立大でて専業主婦って信じられない、等々ディスられています(←今ここです)

もちろん旦那のお給料は投資の種銭になっていませんし(夫からは生活費ももらってなくそれぞれの財布です)、私は結婚前のリーマンショック等々では苦い思いもしているのでむしろB子にはこの世界は勧めたくないのですが そのことを話しても聞く耳を持ちません。

本人にはなかなか言えないのですが投資より他にすることがあるでしょう(結婚、出産、キャリアの確立、親からの自立などをどうするかの将来設計の方を考えてほしい)という気持ちでいっぱいです。

また、なぜか私が聞かれて答えた投資の話が次にあった時に彼女オリジナルの話となっており、「私のほうが投資家だから」風にB子が私にレクチャーしてくることにびっくり、モヤモヤしています。

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これはもう友人関係を断ち切った方がいいんでしょうか。そこまでディスられてまで一緒にいたくない気持ちと もし断ち切ったら本当に私は友達はいなくなってしまい、結局、私は友人という温かい人間関係が作れないんだなぁという悲しみでいっぱいなのですが、もし斗比主さまのクレバーな視点で問題点と解決法をご教示いただけましたら本当に嬉しいです。私の何がいけないのかわからず途方にくれています。(斗比主さまの求めるほっこり話でなかったら長々とすみませんでしたm(_ _)m)

ドーナツ

斗比主閲子からのコメント

まずはじめに、

この半年くらいで斗比主さまを知ったので「ほっこり」の意味合いを取り違えていたら大変申し訳ない

これはまったく申し訳ないということはないので、今後メールを送ろうとしている人も気にせずそれらしいものを送ってもらえれば大丈夫です。

私も「ほっこり」をあんまり正確には使っていなくて、「本来は気分が悪くなるかもしれないトラブル・悩みを楽しんでみる」ぐらいの感じで、「ほっこりする」と使っています。

それはそれとして、ご依頼内容としては、

これはもう友人関係を断ち切った方がいいんでしょうか。そこまでディスられてまで一緒にいたくない気持ちと もし断ち切ったら本当に私は友達はいなくなってしまい、結局、私は友人という温かい人間関係が作れないんだなぁという悲しみでいっぱいなのですが、もし斗比主さまのクレバーな視点で問題点と解決法をご教示いただけましたら本当に嬉しいです。私の何がいけないのかわからず途方にくれています。

問題点と解決法をお伝えするということですね。傾聴とか背中を押すとか叱咤とかではなく。

結論から書くと、仮に私が同じ状況になったとしたら、AにせよBにせよしばらく距離を置きます。

友達付き合いに限らず、人間関係というのはずっと続かないといけないわけではなく、近付いたり離れたりしてもいいものです。ほとぼりが冷めてお互いに気分悪くなく仲良くできるようになったら、また連絡し合えばいい。

友人をどうしても作りたいなら、今からこの二人との関係性を改善しなくとも、子どもの学校のPTAとか、ご近所さんでもいいわけですし。人間は共通体験・環境がある対象に親近感が湧き、ガードを下げたコミュニケーションをできるものなので、サークル活動をするなりすれば簡単に友人を作れます。今の御時世だと難しいでしょうが、いずれ大丈夫になりますから、そのときにでも。

仮にどうしてもAとBのどちらかと友人関係を元通りにしたいということであれば、私のお勧めはBですね。Aは、たぶん、もう駄目です。

というのも、

ところが、私が専業主婦になった頃 A子から突然の電話がきました。話の内容は「自分は子供を生んでも仕事をしている勝ち組」「自分は会社から必要とされている人間」「義理実家とも自分は上手くいっていて幸せ」「仕事も子育ても充実しているけど本当に時間がないわ。専業主婦はいいわよね。」「専業主婦って社会の底辺だよね」ということを直接言われました。

その食事会でB子から「最近、A子の自分幸せアピールが辛い。本人は無意識かもだけど独身の私を心の中でバカにしているんじゃないか」と相談を受けました。 

自分から友人にわざわざ幸せアピールするというのは、本人が日々の生活で幸せを実感できていないと考えられるからです。本当に充実している人は他人を下げる必要はありません。相対化など不要。

例えば私は、公私ともに充実し、何の憂いも後悔もないため、自分が幸せであることは微塵の疑いもなく、これは頑然たる事実です。友人・知人に知らせたところで幸せである事実に変わりはありません。むしろ、私は幸せなので、できれば友人・知人も幸せだといいなと思うことはあっても、わざわざ自分の手で他人を嫌な気分にはさせません。

ということで、Aの人生に転機が訪れない限りは、しばらく相手にしないほうが吉です。触らぬ神に祟りなしです。ですので、

とりあえずその場は話を合わせてそれっきり年賀状のやり取りだけの関係になっております。 

私だったら年賀状も送らないですね。時間の無駄です。

で、Bがまだマシだというのは、Bにはドーナツさんがやらかしをているからです。具体的には、

で、最後にやめればいいのに「専業主婦ってバカにするけど こっちは何十年も個人投資家もやっていて今もA子のお給料より稼いでいるし。税金だって払ってるし。一般職で実家に甘えて子育て(実質、A子の家の子育てをやっているのは祖父母なので)やっているA子が自分の方ができる女って言われてもなぁ」なんてことをB子に言ってしまったんですよね。

本人にはなかなか言えないのですが投資より他にすることがあるでしょう(結婚、出産、キャリアの確立、親からの自立などをどうするかの将来設計の方を考えてほしい)という気持ちでいっぱいです。

この部分ですね。

ドーナツさんは、Bは親からの自立ができておらず、将来設計もない不安定な状態であるのを知っていたにも関わらず、Bにも適用するAの悪口をBに言ってしまったわけです。

BからするとAにマウンティングされた直後に、今度はドーナツさんからもマウンティング(というかディス)られたと思っている可能性は大いにあります。というわけで、やらかしと申し上げました。

仮に、本当にBとまた仲良くしたいのであれば、ドーナツさんからBに「あのときはAにモヤモヤしていて、あなたに変なことを言ってしまったかもしれない。ごめんね」みたいなことを手紙にして送るのがお勧めです。手紙は効きます。珍しいから。

ドーナツさんは被害者だと思っているかもしれませんが、ご自身が最初に加害行為をしているので、まずは、自分の加害行為を謝るところから始めるわけです。

繰り返しですが、仮にBと今すぐに友人関係を戻したいのであればです。私の感覚だと、AもBも今は色々と大変そうだから、私だったら距離を取ります。他人に攻撃的になる時期というのは誰しもあるものです。そのときに必ず一緒にいないといけないわけじゃない。

ちなみに、もっと解決法を書くと、

私は昔から女友達がほとんどいません。だからといっていじめとかにも無縁で独立独歩的?と見られるみたいです。

自分の中ではけっこう相手に気を使ったりしているつもりなんですが、ここまで続かないのは何かしら自分に欠陥があるんだと諦めております。でもその欠陥が何なのかはわかっていません。自分の家族、実家、妹たち、義実家などとは仲良くやっているつもりなんですけど...

ドーナツさんは気を使われているつもりかもですが、Bにやったようなやらかしを知らず知らずのうちにやっている可能性はあることに意識したほうがいいですね。Aが張り合っているということですが、Aとの会話で何か思い当たることはないでしょうか。

友達を作るつもりがなくやらかしているというのであれば問題ないと思いますが、仮に友達を作りたいのであれば、我が身を省みるのはありだと思います。

私は、一般論として友人がいなくても人生は何も問題ないと思いませんし、世の中のすべての友人関係が温かいとは思っていませんから、あんまり気にしないでもいいと思いますけどね。

以上です。

最後になりましたが、私は頂いたメールにほっこりしました! また、ご友人とのほっこりエピソードがあればメールください。今回は問題点と解決方法をご希望されたので、その方向で書きましたが、昨日のモヤモヤみたいに寄り添うこともできます。

今回は以上です。

これを読まれたみなさんも、どうぞetsuko.topisyu@gmail.comまで、ブログにそのまま掲載してもよい、ほっこりエピソードをご気軽に送ってください。私が一言コメントを付けてブログに掲載します。

なお、投稿にフェイクを入れるのは確認で時間がかかるので、ご自身でするか、私に全面的にお任せする形でお願いします。また、どんな方向でコメントをしてほしいかも書いてくれたら、期待に応えるようにします。罵ってほしい、褒め称えてほしい、傾聴してほしい、何でもOKです。