斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

「家計管理をしていた父が他界し、専業主婦の母が杜撰にお金を使うのにモヤモヤ」

今日は一人小町(一人で発言小町みたいな回答をするもの。基本要望に応じた反応をする)です。親の金銭管理が杜撰というモヤモヤ。

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Q. 家計管理をしていた父が他界し、専業主婦の母が杜撰にお金を使うのにモヤモヤ

斗比主閲子様

はじめまして。いつもブログを拝見しております。私の母のことについてアドバイスいただければと思い、メールさせていただきます。

モヤモヤを要約すると、ナイーブな母が色々なモノを売りつけられそうになることにストレスを感じています。

私は学生で、現在一人暮らしをしています。専業主婦の母と、妹は実家に住んでいます。父はすでに他界しています。

父の死後に知りましたが、資産管理や家の購入など、経済的な判断は生前の父が全て担っていました。母は父の年収や預金残高も知りませんでした。父が亡くなったことで、母が家計を管理するようになりました。

ずっと専業主婦をやっている母は世間的なことに疎く、お人好しで他人の言うことに流されやすい性格です。

父の葬儀の打ち合わせでは葬儀社の人に流されるままに高額なオプションをつけそうになり、私が断りました。死亡保険金が入ったタイミングで、生命保険の営業に勧められた不要な医療保険に複数入りそうになり、それも私が断りました。その時に保険は不要だからやめようと話をしたのに、最近相続金が入るタイミングで銀行の人に勧められた終身保険に入ろうとしており頭を抱えています。これ以外にも似たようなエピソードはいくらでもあります。

別に投資自体を否定しているわけではありません。ですが、投資に限らず高額な買い物をするときは、しっかり情報収集してから比較検討するべきだと思います。基礎知識もないまま不安だから何となく買うということには賛成できません。ちゃんと計算したことはありませんが、妹の学費や母の生活費等十分な蓄えはあると思うのでなおさらです。

また、投資について本を読んで勉強してみたら?と提案してみましたが、母はあまりやりたくないようです。何か困ったことがあるときに、調べれば簡単にできる解決策があるのにそれをせず、逆にお金や手間がかかる方法をとろうとする傾向があります。現状の課題を把握する能力が乏しいと思います。

母は友人が少なく、仕事もしてないので社会的な繋がりがあまりありません。

パートをするつもりだと言っていましたが、病気にかかったことでできていません。営業の人に身の上話をするのが好きなのは、話し相手がいないせいだとも思います。妹は家のことには無関心で頼れません。

私は家族と同居していないため、母には時々LINEをしています。しかし、新しく買いたいモノの相談や、長文の愚痴のメッセージが連続で送られてくるため、こちらも暗い気持ちになり億劫になってきました。しばらくLINEに返信しないで放置しておくと、恨み言が送られてくるのもストレスです。ちなみに1〜2ヶ月に1回は会いにいってます。

私も母を最大限支えてあげたい気持ちはありますが、就活やインターンで忙しく、自分の将来のことで精一杯です。それなのに母がいつも私に頼りっきりで、自分で勉強しようともせず、世間話を聞いてくれる営業に流されるまま金融商品を売りつけられそうになることにイライラします。

母が仮に80代まで生きるとして、まだ20年以上もあるのに、全ての経済的判断を私が肩代わりしてあげることはできないので母にはもっとしっかりしてほしいですし、利害関係なく対等に話せる友人を作って欲しいです。

とりとめのない、わかりづらい文章で申し訳ありません。モヤモヤを解消するためのアドバイスをいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

一読者より

A. 残念ながらお母さんはしっかりしてくれません

メールありがとうございます!

就活中の学生さんで親のお金のことを心配しているのはかなり大変ですね。お疲れ様です。

それでモヤモヤを解消するためのアドバイスをするとすれば、お母さんがどうにかなってくれると期待しないのがお勧めですね。

今までの数十年間をお父さんに金銭管理してもらっていて、ずっと専業主婦で仕事はしておらず、友達も少なく、話し相手は実の子どもしかいないという状態だとすれば、お母さんはこのままずっとこういう人だと考えた方がいいです。少なくとも、読者さんが遠隔でやりとりして変えられると思わない方がいい。

20代のフレッシュな身体と頭がある読者さんは、新しいことをすぐに吸収できるし、学ぼうとする意欲もあるんじゃないでしょうか。

でも、数十年間、新しいことに接しておらず、ずっとルーチンしかこなしてこなかった人には、そこから外れることは億劫だったりします。

投資の本をお勧めされたようですが、いわゆる実用書の類をお母さんがこれまでに読まれているのを見たことはあるでしょうか。せいぜい読んでいても小説ぐらいじゃないでしょうか。

モヤモヤするのはお母さんに期待する気持ちがあるからなので、期待を手放して、「自分が母の相手をして変えないといけない」と考えると、ずっと楽になると思います。

と、モヤモヤを解消するだけだったらここまでで終わりです。

ここからは蛇足です。

金銭管理が上手くない人がお金を持っているときの対処法ですが、使えるお金(目に見えるお金)を減らすのがいいですね。

例えば、お銀行口座を二つに分けるわけです。普段使いの口座と相続した大金を入れる口座。普段使いの口座は最大でも年間の支出程度しか入れません。

で、大金が入った銀行口座は、基本ノータッチにする。通帳とカードを金庫に入れて開けにくい鍵をつける、鍵だけ誰かが預かる、はたまた通帳とカードを本人の手元に置かないようにする。

他には、大金は5年とか10年とかの定期預金に入れちゃうとかもいいですね。手続きすれば中途解約できるけど、手間がかかるので、そのまま置きっぱなしになりがちです。

お金の管理ができない人の目の前にお金があるのがよくないので、そういう人の目の前にお金を置かないというのは、とても有効な方法です。

今回のケースでは、お母さんと妹さんとも相談して進める必要があるでしょうから、就活が落ち着いたときにでも検討してみるといいかもです。

以上、今日はこんな感じです。

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なお、投稿にフェイクを入れるのは確認で時間がかかるので、ご自身でするか、私に全面的にお任せする形でお願いします。また、どんな方向でコメントをしてほしいかも書いてくれたら、期待に応えるようにします。罵ってほしい、褒め称えてほしい、傾聴してほしい、何でもOKです。

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