斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

「年長になる男児の家庭学習に限界を感じる。自閉症スペクトラムのグレーゾーンだが、くもんに通えるものか?」

今日は一昨日書いた公文式の記事についての質問と、その回答です。

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Q. 年長になる男児の家庭学習に限界を感じる。自閉症スペクトラムのグレーゾーンだが、くもんに通えるものか?

斗比主 さま

はじめまして、突然のメール失礼します。いつも楽しく見させていただいております。

公文式の記事読みました。差し支えなければ教えていただきたいのですが、お子様に男の子はいらっしゃいますか?

と言いますのも、4月から年長になる男児に家庭学習では限界を感じていて、外で教わるのがいいのかなぁと思ってくもんを検討しているところです。女の子はわりと素直に取り組んでくれるみたいなのですが、男の子は親が教えるのは難しいよ〜とも聞いたりして。

我が家の男児は落ち着きなしの自閉症スペクトラムグレーゾーンで、就学に向けて学習習慣がつけばいいな、、、と。親が教えるとかでなく、斗比主家のようにとにかくアメを与えてなんとか取り組ませる、くらいからはじめようかな、と書いていて思いました。

とりとめのない文章ですみません。お子様のことですので、スルーしていただいても問題ありません。参考になる記事、ありがとうございました

一読者より

A. とりあえず体験学習からやってみよう!

最初にどうでもいいことから書きますが、我が家の子どもたちの性別について。

我が家は、私自身もそうですし、子どもについても人数と性別はボカして書いています。というのも、書き手の匿名性というのが私が好きだというのがあるのと、ある程度の属性だけ分かれば年齢差や性別差というのはあまり意味がないと考えているからです。

一方で、私が自分のことを「旧帝大卒の世帯年収2000万円の子持ち持ち家ありの富裕層」と書いていることとは矛盾するのではないかと思われるでしょうが、これは、小町的価値観でのネタですので、「また、あの人、気持ち悪いこと言ってる。プークスクス」みたいに受け止めてもらえると嬉しいです。

そういうわけで(どういうわけか)、うちの子どもたちの性別を質問してもらっても回答はしません。

ただ、我が家の子どもに男子がいるかどうかとは関係なく、一般論として公文を男子が続けられるかどうかはそれなりに答えられます。ここからは真面目な話です。

まず、私が公文の教室での送り迎えをしている限り、通っている子どもの男女比率は特に女子が多いということはありませんでした。半々。近所の他の教室でも男女比が偏っているとは聞いたことがありません。

次に、おおたとしまささんが書いているように東大生の1/3が公文式経験者だということ。東大生の女性比率は20%ですから、仮にこの全員が公文式経験者だとしても、13%ぐらいは男性の東大生が公文式経験者となります。公文に通う男の子は必ずいます。

そして、公文式の生徒は一学年あたり10万人ぐらいはいるということ。今、子どもは一学年あたり95万人ぐらいですから、10%の子どもは公文式の経験者なわけです。女子向きの習い事ってことでこれだけの人数を集めていたら、女子の中での公文の習い事の比重が高すぎます。また、だからこそ、公文式をやっている子が勉強ができるとか、性格が悪いとかも言えないはず。極めてありふれた習い事です。

気になるなら最寄りの公文の教室に行って、体験授業を受けさせてみるといいですね。

周りの生徒の性別も分かるし、先生に「男子だと大変って聞いたんですが本当ですか?」と聞けば回答してくれますし、何より自分の子どもが公文を続けられそうかも分かります。大抵は2週間、体験授業を無料で受けられます。

ここまでは真面目な話で、ここからは飛躍のある暴論です。

そもそも論でいえば、未就学児はもちろん小学校2年ぐらいまでは、私の観測範囲では、女の子のほうが精神的に成熟している傾向があるため、親や公文の先生の言うことを聞く気がします。あくまで私の観測範囲での話では。なので、もし仮に公文が合わないとして他の習い事が上手くいくかというと、別に公文に限らず男児が苦労することは多々あると私は見ています。家庭学習だって大変なはず。ここは男女で成長の性差があると思う。女児がピンクを好きなぐらいの程度は傾向としてある。

また、公文式の成績上位者もそうだし、東大生なんかも、これも私の観測範囲では、自閉症スペクトラムのグレーゾーンにいる子の割合が高いんじゃないかと踏んでいます。私の大学時代の友達には「あなたそれ、本気で言っているの!?」っていう壊滅的なコミュニケーション能力の人はたくさんいました。もちろん、自閉症スペクトラムのグレーゾーンにいるから勉強ができるというわけではないんですが。

暴論としてはこんな感じです。まったく参考にしないでください。

最後に、色々と背中を押すようなことを書きましたが、公文に子どもを通わせた一親としては、学習習慣が身に付くまで、どの子も2年間は相当苦労したことは書いておきます。とにかく、単調なんですよ、公文は。超つまんない。スモールステップにも限度があるだろうって感じ。毎日やれるのは凄いことですよ。うちの子たちは凄いわー。偉すぎる。

それで、我が家はゴールを毎日の学習習慣を身に付けてもらうこととしていたからいいけど、ゴールを○学年先まで先取り学習させるとしていたら、それについていけない子どものほうが圧倒的に多いです。まずは、子どもが続けていることが凄いことというように期待値を設定するのをお勧めします。親の期待値設定は超大事。

というのも、ネットを検索すれば、進一基準(半年先までの学習)まで進んだ!、オブジェ組になった!とか(気になる人はみんな大好きインターエデュでオブジェ組で検索しよう!)、たくさん出てきますが、半年先以上まで進んでいる子どもは全体の中で3割ぐらいです。7割の子どもが先取りしていてもちょっとぐらいか、普通に学年相当か未満です。

先取りさせようと思うと子どもにも親にもプレッシャーになると思ったほうがいい。緩さは大事です。

以上、苦行を伴った公文のことを二度とネタにしないために、私の公文知識をフル動員して書きました。

あー、大変だった-!