斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

キラキラネームにも派手な色のランドセルにも見慣れた

入学式のシーズンになると通学中の子どもたちのランドセルのカラーをチェックします。

私の観測範囲だと、ランドセルの色は年々派手になっていっています。派手というと語弊があるかもしれませんが、カラーがミックスになっていったり、私が子どもの頃のスタンダーだった赤・黒の割合が減っていっています。

次のグラフは、セイバン(竹下登さんの孫がCMに登場していることでもお馴染み)による2017年4月に子どもが小学校に入学した母親向けのアンケート結果です。女の子のランドセルではかつてスタンダードだった赤色はもはや少数派になっています。男の子は未だに黒系が多いということですけど、ポイントは黒系というところ。純粋な黒ではなく、赤とか青がラインに使われたりしているものもかなりあります。

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※グラフは「ラン活」の傾向がひと目でわかる!数字から見る「ラン活」レポート ※昨年度のラン活経験者アンケートより※| ためになる!ランドセル広場|【天使のはね】セイバンから

 子どもが着けているランドセルの色がバラエティに富むようになったのは、供給側視点でメーカーが提供する色の種類が増えたというのも当然ありますが、需要側視点で購入決定権が親から子どもに移ってきていることも大きいと考えています。

例えば、クラレによるランドセル購入者向けアンケートでも2000年ではランドセル選びは親が手動していましたが、2011年には完全に子ども主導になっています。

kuraray|ランドセル購入者アンケート 2000年|ランドセル事情|クラレアンケート

2. ランドセル選びは「母親」が4割、4人に1人は子ども自身が選択 

kuraray|ランドセル購入者アンケート 2011年|ランドセル事情|クラレアンケート

2. ランドセル選びは子ども主導・・・女児の約7割、男児の過半数が自分で選ぶ

私のうちもランドセルの色は子どもに任せていますが、見事に赤・黒のような、かつてのスタンダード以外のカラーのものを選んでいます。

ランドセルがカラフルになったのを見慣れたように、子どもの名前がちょっとキラキラしていても気にならなくなってきました。だって、昔ながらのスタンダードな名前の子どもが今時はほとんどいないから。私の子どもの学年で女の子の名前に"子"が入るのは100人いたら数人ぐらいという状況ですからね。

住んでいる地域や通っている学校でも多少は変わるとしても、私の大学時代の友人や仕事で出会っている人たちの子どもの名前も、それなりに多様性があるのは観測しているので、一般的な傾向になってきているんだろうなと思っています。

明治安田生命 | 名前ランキング2017 - 名前ベスト100

子どもの名前はさすがに子どもが決めることはできず、親か祖父母が決めるわけですから、子どもの名前に多様性があるのは、親の判断によるものです。

私の子どもの名前もキラキラとはいかないまでも、多様性がある名前の一つだとは思います。では、名付けのときに、いわゆるキラキラをつける親のイメージとして語られるような、安易な判断があったかといえば、人からどう思われるかは別として、自分たちとしては相当悩んで、最善と思って決めたつもりです。

名決めもそうなんですけど、多様性があるというのは、実は相当シンドいことなんですよね。ランドセルの色と同じ様に子どもの名前だってスタンダードなものがあれば、それを選んでいるだけで無難な感じがあった。今時は何でも多様性、多様性だから、常に親に判断を求められる機会が多い。だから、子どもが選んでくれるなら、それはそれでありがたいところがある。

私が子どもたちのランドセルをチェックするのが好きなのは、そこから親の思いや子どもたちの望むものが何かが透けてみえるからだろうと考えています。