斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

「育休復帰も業務量は多く、金銭的にも報われず、家庭との両立のため退職することに。自己嫌悪が辛い」

新年あけましておめでとうございます。

今日は一人小町(一人で発言小町みたいな回答をするもの。基本要望に応じた反応をする)です。育休復帰後の仕事と家庭との両立に苦しんでいて、仕事が上手く行かず退職することに自己嫌悪を覚えているというモヤモヤを紹介します。

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Q. 育休復帰も業務量は多く、金銭的にも報われず、家庭との両立のため退職することに。自己嫌悪が辛い

斗比主閲子様

いつもブログを拝見しております。お忙しいところ申し訳ありませんが、私のもやもやを聞いていただきたく、メールさせていただきました。

社内で唯一の女性職員として働いており、気心知れた相談をできる人もいません。なので、大変ぶしつけではございますが、励ましなどいただけたらと甘えさせていただきました。

なぜ励ましかというと、現在退職準備を進めておりまして、あと二、三ヶ月がんばれば全てが終わるはず……という状況だからです。信頼して一切フェイクを入れず、お話いたしますので、ご自由に加工していただけたらと思います。

相談させていただきたいことは、「あと数ヶ月の辛抱だとわかっている仕事を、どうにかしっかり終えたいので、気持ちを強くする方法」です。

春に育休を終えて職場復帰しましたが、子供の待機児童問題と、配偶者の希望から保育園ではなく幼稚園を選択しました。説明会では、共働きも可能、別途預かり保育もあるとのことでしたが、今回の冬休みもずっと園が閉じてしまったり、平日のイベントがかなり多く、驚いているところです。保育園フルタイムに自分でも躊躇している部分があったため、強く主張しなかったのが一番の原因だとは思っています。

そのため、扶養内での勤務復帰となりました。しかし、在宅勤務関連で業務が大量になっていることなどから、秋頃まではどうにかふんばっておりましたが、子供が病気で一家全滅をしたのを機に、これ以上の仕事はできないと思いました。

会社のことは嫌いではありませんし、子供連れでの再就職も心配でしたので、がんばりたかったのですが、駄目でした。

今は、新しい採用された方にたいして引き継ぎを行っているところですが、引き継ぎのための業務圧迫が激しく、ストレスが増えています。引き継ぎさえ終わってしまえば……と思っていますが、再就職への不安がなくなったわけでもなく。

自分の情報収集不足や、業務に対しての見通しの甘さ、不安だからといって両立を目指したことにより、自分の首もしめ、周りの人に迷惑をかけていることもとても辛いです。もちろん金銭的に報われないのも配偶者は家事の分担には積極的ですが、仕事が趣味のような人で深夜まで仕事をするタイプなので、頼む度に罪悪感がひどいです。

自業自得なので、頑張ってはきましたが、結局諸々の能力が足らないことがわかっただけで、得るものもなく、自己嫌悪が辛いです。引き継ぎが終わり、綺麗に退職できるまでの数ヶ月、どんな気持ちで過ごしたらいいでしょうか。

復帰後は夢のなかでも、間に合わない、間に合わないと焦っている夢を見てばかりですし、酒量も増えていて、とにかくいまのストレスをなんとか凌いで、退職まで持って行きたいのです。

ほぼ愚痴ですが、なにかアドバイスなど(というか励ましてほしいい…)いただけましたら幸いです。よろしくお願いいたします。

一読者より

A. 自分で選んだという意識があるだけに辛いのでしょうね

メールありがとうございます!

ご依頼は励ましてほしいということですので、とにかく励ますことに徹しますね。

まず、

社内で唯一の女性職員として働いており、気心知れた相談をできる人もいません。

この状況だけで大変であることがおおよそ想像できますので、ご苦労さまです(でした)と言わせてください。

自分と境遇が近い人がいればお互いに情報共有をしたり、愚痴を言い合ったり、はたまた、集団の力で問題を解決したりすることもできますが、たった一人ではできることは限界があったと思います。本当にお疲れ様でした。

仕事での苦労は家庭で話すことができれば良いのでしょうが、

保育園フルタイムに自分でも躊躇している部分があったため、強く主張しなかったのが一番の原因だとは思っています。

パートナーさんの希望もあり、また、ご自身の選択としても幼稚園への入園となり、結果的に仕事での負担が耐えられなくなったという経緯があったことから、パートナーさんにもすべてはお話できていないのではないでしょうか。

ご自身の置かれている状況も大変かと思いますが、それを誰かに共有できないということだけでも非常にお辛いのではないかと推測します。ここまで大変でしたね。

また、

会社のことは嫌いではありませんし、子供連れでの再就職も心配でしたので、がんばりたかったのですが、駄目でした。

会社自体は嫌いではなく、続けたい気持ちがご自身の中にあったということで、無念な気持ちであることはよく伝わってきました。

次の仕事が決まっていればまだ気持ちは楽であっても、

今は、新しい採用された方にたいして引き継ぎを行っているところですが、引き継ぎのための業務圧迫が激しく、ストレスが増えています。引き継ぎさえ終わってしまえば……と思っていますが、再就職への不安がなくなったわけでもなく。

決まっていない中で引き継ぎ業務が多すぎるということであればモチベーションが上がりようがなく、ストレスとなるのは至極当然だと思います。

今はご自身に責任があったとして責めていらっしゃるかと思いますが、家庭では子どもは幼稚園に通い、パートナーさんのケアまでされているし、辞めるのが分かっている仕事の引き継ぎも手を抜いていないところからして、私が見る限りでは、周囲に迷惑をかけているようには見えません。

正直に言えば、私は本人が大変な状況であれば他人に迷惑をかけてもいい(周囲はサポートするもの)と思っているので、これだけの状況に置かれて、ご自身で解決しようと努力されたことは称賛されることはあっても、非難されるようなことはないでしょう。

と、ここまでは励ましで、ここからは、お求めのアドバイスを少しだけ書きます。

まず、

自業自得なので、頑張ってはきましたが、結局諸々の能力が足らないことがわかっただけで、得るものもなく、自己嫌悪が辛いです。引き継ぎが終わり、綺麗に退職できるまでの数ヶ月、どんな気持ちで過ごしたらいいでしょうか。

子育てをしながら時短状態でそれまでと同様のパフォーマンスを発揮できることはないため、ご自身を過度に能力が低いとは認識する必要はありません。誰でも時間的制約や心配事がある中では上手く働けません。子育てをしていないときの過去の自分の仕事の働き方を思い出してノートに書き出してみてください。

その上で、引き継ぎは適当にやっつけながら有休を取れるだけ取って転職活動に時間を費やすことをお勧めします。

辞める会社が次の仕事を紹介するわけでもないし、引き継ぎなんて真面目にやるだけ損です。繰り返しますが、辞める前提での引き継ぎを真面目にやる必要はありません。辞める社員が引き継ぎをしないと仕事を回せない仕組みにしている会社に問題があります。

さらに突っ込んでいえば、

復帰後は夢のなかでも、間に合わない、間に合わないと焦っている夢を見てばかりですし、酒量も増えていて、とにかくいまのストレスをなんとか凌いで、退職まで持って行きたいのです。

この状況は、メンタルで何らかの疾患を抱えている可能性もあるので、専門家に診てもらったほうがよいように見えます。回復が困難なほどメンタルにダメージを負う(追っている)可能性は否定できません。

パートナーさんにも、また、可能であれば親にも、特に酒量が増えている状況は話して、とにかく負担を下げる、負担から開放されるようにして、難しいかもしれないけれど、自分に優しくするようにすることをお勧めします。

以上、今日はこんな感じでしょうか。

これを読まれたみなさんも、どうぞetsuko.topisyu@gmail.comまで、ブログにそのまま掲載してもよい、ほっこりエピソードをご気軽に送ってください。私が一言コメントを付けてブログに掲載します。

なお、投稿にフェイクを入れるのは確認で時間がかかるので、ご自身でするか、私に全面的にお任せする形でお願いします。また、どんな方向でコメントをしてほしいかも書いてくれたら、期待に応えるようにします。罵ってほしい、褒め称えてほしい、傾聴してほしい、何でもOKです。

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