斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

「わたしは、何かあると、嫌われたかもしれないと思う癖があります。どうしたら、嫌われなくなるのでしょう」

今日も昨日に続いて一人小町です。今日はいつもの自己肯定感絡みです。ちょっと違う感じでコメントしてます。

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Q. わたしは、何かあると、嫌われたかもしれないと思う癖があります。どうしたら、嫌われなくなるのでしょう

斗比主閲子さま

どうにもこうにも生きづらく、メールをしてみました。

わたしは、何かあると、「怒らせたかもしれない」「嫌われたかもしれない」「許されないかもしれない」と思う癖があります。それが、仕事場では、毎日、何回もあります。

先日は、SDカード(持ち出し禁止)入れの鍵が開かず、困っていました。不器用で、そういうことはかなりあります。どうしても開かないので、困って後輩男性に開けてもらうと、とても、機嫌が悪そうで、「怒らせてしまった」と落ち込みました。

次の日に、「昨日はごめんね。」と小さなお菓子を手渡すと、「え!そんな、別にいいのに」と言われました。

昨日は、上司の引き継ぎ書を作るよう言われて、昨年の引き継ぎ書を見ながら、今年度コロナで中止になった行事を、中止、と記載していると、「場所が決まっていて中止になったのは、場所も書いてよ」と言われたので、中止になった行事の実施の予定場所を改めて調べ直す必要があり手間どっていると、「整理してないわけ?」などと、指摘されてしまいました。

一事が万事このような感じで、去年と同じように書類を作成しても、違うと言われ、そのたびに、すみません、すみませんと謝っています。

わたしなんか、ここにいても、上司や同僚の足を引っ張るだけだ。

うつ病を発症したこともあり、私には手に負えない仕事のような気がしますと、ある仕事を断ったら、「じゃあ、できる仕事だけやっておけばよいでしょ」と言われ、部長には、無視されて、空気のような扱いを受けています。

今朝、母親に、「積極的に生きていきたくない。」と言うと、「そんな悲しいことは言わないでくれ」と言われ、「じゃあ、仕事をやめたい」と言うと、「どこでも同じだし、おそらく、今のところより、他のところの方が悪いだろう」と推測で言われました。

(しかし、このコロナのご時世、資格もない40女が再就職にありつけると思えないので、母の言うことが正しいのだろうと思います。)

わたしが思うのは、仕事できない→嫌われるではないと思うし。本当は嫌われていないかもしれないし。そもそも、嫌われても良いのかもしれないし。わたしの態度が、何かおかしいのかもしれないし。

まとまっていなくてすみません。

用は、なぜ、私が人の顔色ばかり見てウジウジしているのかと言うことが問題なのかもしれません。わたしは、嫌われるのが怖いし、仕事の性質上チームでやらなければならないので、うまくやりたい。

そう思うと、「すみません」「すみません」

ぺこぺこ、ぺこぺこ。

年下にまでなめられて。

まあ、仕事ができない、どんくさいのが、最大の要因なのでしょうけど。

どうしたら、嫌われなくなるのでしょう。

嫌われたかもと恐れたり、不安に思わなくなるのでしょう。そもそも、嫌われたとしても、気にしなくてよくなる方法はあるのか。(嫌われる勇気という本も読みましたが、いまいち、理解が薄いのか実践できていません。)

そもそも、自己肯定感が低いのが原因ですよね。(そんな関係の本も山ほど読みました)でも、自分ばかりを責めて、自分が生きていてよいとは思えなくて。)

斗比主さま

これを読まれてアドバイスいただけませんでしょうか。

もしよろしければ、論理的で、背中を押していただけるようなアドバイスがいいです。
ずうずうしいお願いですが、よろしくお願い申し上げます。

一読者より

A. ほとんどの人は他人を嫌うというより興味がないものです

メールありがとうございます!

誰が読んでも自己肯定感が低いことが原因だと分かる話で、ご自身も自己肯定感が低いことが原因だと気付いていらっしゃるので、どうして自己肯定感が低いと他人から嫌われていると自分を誘導しようとしてしまうのかは特に説明が不要でしょう。

さくっと書くと自己肯定感が低いと、自分のことを自分で認められないから、他人の評価に依存しちゃうんだけど、そうはいっても、他人が自分のことを褒めているのが信じられなくて、悪いことだけは受け止めちゃうってやつです。評価の問題と認知の歪みですね。

この点を深堀りしてもあまり意味がないと思うので、ちょっと違う方向からご要望の論理的で、背中を押す(嫌われていないと思える)アドバイスをしてみます。

まず、大前提の知識として知っておくといいのは、ほとんどの人は他人を嫌うなんてレベルには到達しないことです。なぜなら他人に興味がないからです。好きの反対は無関心です。

例えば、後輩男性も、

次の日に、「昨日はごめんね。」と小さなお菓子を手渡すと、「え!そんな、別にいいのに」と言われました。 

こういうリアクションをしたのは嫌いってわけじゃなくて、「え、なんでそんなことで謝るの?」という当惑です。 

部長の、

うつ病を発症したこともあり、私には手に負えない仕事のような気がしますと、ある仕事を断ったら、「じゃあ、できる仕事だけやっておけばよいでしょ」と言われ、部長には、無視されて、空気のような扱いを受けています。 

これも嫌いというわけではなく、あなたのことをどうでもいいと思っているだけです。 

そして、信じられないかもしれませんが、ほとんどの人はあなたに限らず他人に興味がありません!

私は目にしてしまったほとんどの人の仕事の一挙手一投足をかなりの割合で把握していますが、私のように他人の言動を捕捉している人には今までの人生で一人も出会ったことがありません。ほとんどの人が他人の言動をすぐに忘れます! 森さんの発言だってすぐに忘れられます!!

これが本当かどうかは、ご自身が職場の同僚をどこまで知っているかを考えてみたら分かるはずです。後輩男性や部長の失敗や成功を、自分のSDカードや仕事のミスほど覚えているでしょうか。書き出してみたら分かりますが、10個も書ききれないはずです。

自分でさえ、他人に興味がないのです。好きか嫌いかというのも、自分に関わったときにほんのちょっと相手の印象で決めているぐらいで、しかも、そんなに根深いものではありません。ヤクザが捨て猫拾う程度でひっくり返る、うすいものです。

なので、嫌われていることを気にしないなんて鉄のハートを持つ必要もなく(これも身に付けようと思えば身につけられるが)、みんな、あなたを含めて他人なんてどうでもいいと思っているということを頭に入れると結構気が楽になります。

どうしても信じきれないなら、暇なときにでも、職場の人物相関図をドラマで見かけるやつみたいに書いてみてください。ほとんどの人について、自分との関係以外はまともに関係性を書けないので。よーく観察して、人物相関図のversionをアップデートしようと周囲の人の人間関係を眺めているうちに、他人が他人同士で思ったよりもどうでもいい人間関係を築いていることが徐々に理解できてくるはずです。

以上、今日はこんなところです。

これを読まれたみなさんも、どうぞetsuko.topisyu@gmail.comまで、ブログにそのまま掲載してもよい、ほっこりエピソードをご気軽に送ってください。私が一言コメントを付けてブログに掲載します。

なお、投稿にフェイクを入れるのは確認で時間がかかるので、ご自身でするか、私に全面的にお任せする形でお願いします。また、どんな方向でコメントをしてほしいかも書いてくれたら、期待に応えるようにします。罵ってほしい、褒め称えてほしい、傾聴してほしい、何でもOKです。

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