斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

やっぱり今はバブル(実態以上の株高)じゃないかな

新型コロナウイルスがきっかけの世界的な経済低迷で、今年の2月から3月中旬にかけて世界的に株価が暴落しましたが、それが4月5月と一気に回復していき、今では新型コロナウイルス前にほぼほぼ戻りつつあるのは皆さんご存知のとおりです。

昨年末でさえバブっていたのに(経済の実態以上の株高だったのに)、今は新型コロナウイルスでの世界的な一日の感染者数は過去最高となり、

WHO「パンデミックが加速 厳重な対策を」1日の感染者15万人超 | NHKニュース

米国で経済再開をした州での新型コロナウイルスへの感染者数が増加するなど、

アメリカ 経済活動を早期再開した州中心にコロナ感染者急増 | NHKニュース

感染者数が収まる気配はなく、経済の実態がもとに戻るのに1-2年はかかると言われている中で、いくら景気の先行指標と言っても株だけが先に戻っていくのには強烈な違和感があります。

この株高を牽引しているのはGAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)などのテクノロジー企業であるのは間違いがないものの、普通に日経平均や新興国株式でさえ戻ってきています。まだ戻りきっていないのは、不動産市況ぐらいでしょうか。

プロの投資家(機関投資家)は今は株が買われすぎと考えている一方で、

乖離するプロと個人の相場観(NY特急便) (写真=AP) :日本経済新聞

バンク・オブ・アメリカが16日公表した6月の世界の機関投資家調査では「株は買われすぎ」と答えた投資家は調査開始の1998年以降で最高だった。調査対象は200を超える主要な投資信託や年金基金で、運用資産の合計は6000億ドル(約64兆円)にのぼる。プロの8割弱が足元の相場水準はバブルの様相を帯びているとみる。

世界中の個人投資家が中央銀行からのヘリコプターマネーを受けて、

巣ごもり投資家、世界で急増 給付金元手に相場動かす :日本経済新聞

家でやることがないからと小銭稼ぎで株式投資をしているようです。どうやらカジノ感覚で短期投資をしているらしい。

世界の個人、株買い加速 「二番底」深まる恐れ :日本経済新聞

日本や米国以外でも個人の株式買いは活発だ。韓国の聯合ニュースによれば、3月20日から6月5日までに個人は7兆7000億ウォン(約6900億円)買い越した。外国人が売る一方で、個人が株式相場を押し上げているという。

オーストラリアでは2月下旬から4月上旬までの期間の新規の証券口座数が半年前に比べ3.4倍に膨らんだ。

米国の経済制裁下にあるイランでは、株式投資を数少ない収益獲得の機会ととらえ、主要都市の証券会社の前には長い行列ができているという。

私は今年の3月25日、つまり世界的に株価がほぼ底をついたタイミングで次のような記事を書きましたが、

「一生に6度ぐらいの大バーゲン」だから、富裕層として暴落してる国内REITを臨時買いし、毎月の積立額を2倍に設定した - 斗比主閲子の姑日記

実態を伴わない株高というのはいずれ収束するのが普通のことであるため、毎月の積立額は元の金額に戻すことにします。あとは、損益通算が上手くできそうだったら購入している金融商品の数を減らすつもりです。見にくいから。

一応、定期的に投資のことは書いていて、特に悪くなったときに積極的に発信するようにしているんですが、良くなりすぎているのも少し触れるつもりで今回は記事にしてみました。

Cheese cake time

※とりあえずケーキを食べてロードバイクに乗ろう