斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

子どもから「任天堂に就職したいから東大を目指す」と言われたらどうするか

このTweetをたまたま見かけました。

私がもし子どもから「任天堂に就職したいから東大を目指す」と言われたらどうするか、思考実験として考えてみました。

まずは「やりたいことが見つかって良かったね」と応援することを全面に示します。何でもやる気を出したタイミングが伸びるタイミングなので、それを支援すること。

次に「任天堂に就職して何をしたいか」をできるだけ聞き出します。子どもの観測範囲に制限があり、何か誤解があったり、実はもっと具体的な目指したいものがあったりするかもしれないので。例えば、「宇宙飛行士になりたい」と言っていたとして、理由が月の石を分析したいということであれば、JAXAや地理学者を目指してもいいかもしれない。(買えるなら)月の石を買って個人で分析してもいいかもしれない。

任天堂に就職したい理由が星のカービィシリーズの制作に携わりたいということなら、任天堂じゃなくて、ハル研究所を目指すというのでもいい。ハル研究所の採用ページには、プログラマーとデザイナーの2つの募集がされているし、卒業大学は別に東大じゃない(東大じゃない人のほうがたぶん多い)。

新卒採用 | 採用情報 | ハル研究所 募集要項 | 新卒採用 | ハル研究所

任天堂に就職したい理由が法務や知財への漠然とした憧れということであれば、メーカーの法務になることや弁理士になることを考えてもいい。

子どもによくよく話を聞いて実現したいことがある程度見えてきたら、色々なルートを使って、実際にその実現したいことに携わっている人から話を聞く機会を設けます。私にまったくツテがない業界ということなら、子ども向けの業界イベントがあればそれに参加してみる。工場見学みたいなのが理想的ですね。東京ゲームショウみたいな展示会だと迷惑になるかもしれないから、とりあえず行ってみて話が聞けそうならトライするぐらいで。 

ゲーム界のトップに立った天才プログラマー 岩田聡の原点: 高校同期生26人の証言

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※本を読むのもいい。 

その業界で実際に働いている人の話を聞くのは、情報を得る意味でも有益だし、子どもの中での目標もより具体的にイメージできるようになる。もしかして間違っているかもしれないけれど、フィクション作品を見るのもいいかもしれない。アニメ制作に子どもが携わりたいならSHIROBAKOを一緒に見るとか。

お仕事アニメとしての『SHIROBAKO』の素晴らしさ - 斗比主閲子の姑日記

最後に、具体的になった目標を実現するためのステップを一緒になって考えてみる。先ほどの繰り返しになるけど、ゲーム制作ならプログラマーとデザイナーがあるみたいだし。どうしても東大とかみたいな学歴が必要ということなら、学歴を手に入れるためのプロセスを考えてみる。

後はフォローは絶えずしておく感じで。途中挫折しても目指した価値はあるし(そう認識はできるし)、どストレートではなくても、その業界に関わる方法はあるし。

こんな感じでしょうか。

ちなみに、私の子どもは任天堂に入りたいと言ってきたことはありません。ゲームや玩具をたくさん遊びたいからYoutuberになりたいとか、お金持ちになりたいとかは言っていますね。