このブログを読みました。
橘桃音は離婚しました。私達夫婦が離婚した理由と離婚後の人生で最も大切にしていきたいこと | ももねいろ
きっかけは、このブログについて、
自分がこのへんの読解力がまだまだ甘いのかという気もしてきたので、夫婦のアレコレにお詳しいid:topisyu 先生、ブログ関連の闇にお詳しいid:hagex先生にご解説いただけると幸いです…
コメントして欲しいと言われたからです。お好きな人だけどうぞ。
ざっくりとしたまとめ
元の記事の内容は、
- ブログを中心としたネットから収入を得ているフリーランスの女性(妻)が、
- 会社員で働く夫との価値観との違いや、
- 夫が妻の収入の高さから働く意欲を失ったことや、
- 性生活のすれ違いがあったこと等により、離婚をした。
- なお、小学生の子ども二人は同意しており、親権(正確には監護権)は夫にあり、持ち家からは妻が出ることになった。背景には、妻がネットで有名になり、家族に何らかの影響があるのを守るためというのがあったと、夫はコメント。
というものです。離婚報告。
離婚したことをブログに書く人は結構見かけますが、離婚の理由を詳しく書いたり、更には相手(夫)のコメントまで掲載したりするのは、珍しいですよね。ワクワクしながら読みました。
ブログで離婚を掲載した理由(推測)
本題に入る前に、なぜ離婚をブログでわざわざ書くかについて簡単に触れておきます。
離婚に限らず、生活をそのままダダ漏れさせる人が世の中にはいるんですが、この人が離婚をした事実とその詳細を書いているのは、たぶん、これまでのブログのコンテンツが家族がいることを前提にしたものだからだと私は考えました。
例えば、この離婚記事を読んだ読者の反応として、
ももねいろの人が離婚していてとってもショック~原因はブログと収入?? - 時短勤務で働くママ VS 3人育児とちょいぽちゃ旦那
主婦ブロガーといえばこの人!っていうほどの有名人
こういうものがありました。他の記事を見ても、確かに、"主婦"目線で書いている記事を結構見かけます。
自分の置かれている環境で考えたことを書くブログスタイルでやられていて、それで有名になっているわけです。そういう人が離婚を報告するというのは、これからは主婦ではなく、家族はあまり登場しない形のコンテンツが増えることを読者向けに宣言したということになります。
離婚をしたことを隠して、これまでと同様の記事を書くということもできるのに、そうしないのは読者に対して誠実だといえますよね。
読めば読むほど違和感が……
私はこの人のブログを定期購読しているわけでもなく、熱心なファンでもないので、特に思い入れもなく、匿名の人の離婚コンテンツとして美味しく頂こうと思ってワクワクして読み始めました。ただ、冒頭で紹介した、はてな匿名ダイアリーの記事を書いている人と同様に、読んでいて違和感が大きくなり、結果的に楽しめなくなってしまいました。
例えば、価値観の違いとして、
ここから徐々にですが、夫婦の価値観が合わなくなっていきました。
妻「土日の混んでいる時に、無理やり出かけたくない!」
夫「平日なんて休めないんだから、仕方がないじゃない!」
こういう事例が挙げられています。休日が合わないのは確かに大変。ただ、子ども二人は小学生ですから、子どもも学校を休ませるか、夏休みぐらいでしか、平日は休めないですよね。子どもを平日に自由に休ませる方針でないとしたら、妻が平日に夫や子どもは関係なく休みを楽しみたいということになるので、妻側の家族観が他の家族とズレているのではないかという印象を受けました。それを夫婦の価値観の違いとすることの違和感。
次に、夫婦がすれ違うようになったきっかけとして、妻がフリーランスになったことがあるとして、過去の記事に触れているのですが、
会社員からフリーランスになって、ノマドvs社畜という夫婦間の構図にケンカ勃発!価値観のズレの対処法 | ももねいろ
会社に雇われて酷使されている「社畜」と、個人事業主である「ノマド」は、常に比較されることがとても多いです。
その記事の中で、いきなり「社畜」という言葉を出し、しかも、会社員と個人事業主が比較されることがとても多いとしている。その上で、
会社員を辞めてから、色んな固い殻で包まれている夫がとてもうらやましくなっていました。
「会社に行けば、お金が入るからいいじゃない!」
「私は24時間仕事のこと考えているのに、帰ってから休めるんだからいいじゃない!」
自分自身が何も守られていないむき出しの状態に、自分自身がイライラしてしまいました。
夫もそんな私の発言を聞いて、イライラが勃発です。
「いつでもそっちは休めるからいいじゃないか。」
休んだ覚えなんて1度もないですし、働いていなかったことなんてありません。
自分から夫にイライラして売り言葉をぶつけている。 確かに、価値観の違いと言えば違いだろうけれど、妻側の価値観(の変化とその内容)に違和感を覚えます。
また、
オスとオス同士が家にいる状態ですから、当然のごとく夫婦関係は上手くいきませんよね・・。
……
ヒモ夫になることは、もう時間の問題でした・・。
とありますけれど、オスっぽい人同士が一緒に暮らしたら上手くいかないのが当然かというのはピンとこないし(何を持って人間をオスとするかも分からないし)、夫が働かないでヒモになると言っていますが、一方で、
私は夫に洗濯物や掃除などをだいぶ任せっきりにしていたことが、1人になってようやくわかりました。家事も育児も何でもできる、本当にすごい人だったんだなぁと。
夫は家事も育児もしていたことが同じ記事の中で書かれています。後で気付いたことかもしれないけれど、家事も育児もしているなら、仕事を辞めても専業主夫と呼べるでしょうし、それを"ヒモ夫になる"と呼ぶのは違和感があります。
他にも、夫が書いた離婚の背景について、
次に、これだけのサイトアクセス数があるわけだから、少なくとも全く見たことがないという人の方が少ないんじゃないか?となるわけです。
そうではなくて、とにかく自分としては家庭を守らないといけない。
もはやネット上だけではなくて、リアルの場でも家族に影響が出る可能性もあって、そろそろまずいんじゃないか?と思ってきました。
別居とか離婚というと、女性が子供を引き取る形になることが8割を占めています。
ですが自分のケースではそれと逆で、家庭を守るために自分が子供たちと一緒に普通の生活を続けていくことの方が良いと決断して、シングルファザーとして生きていくことを決めました。
妻が有名になったから家族を守らないといけないということですけど、この理屈はよく分からない。有名になった人は、私生活に悪影響が出て、家族に害が及ぶものなのでしょうか。
そこで触れられているけれど、夫婦の価値観が合わないということでの離婚なのに、
子供達の意見を十分に尊重した結果、子供達の生活を変えることなく、今の家でお父さんと一緒に暮らすという結論に至りました。私が今の家を1人で出ていく形です。
夫もその気持ちを十分理解してくれましたので、子供との面会に回数制限などつけず、いつでも会えるように離婚協議書も作りました。
なぜか妻が家を出る形になっている。親権(監護権)が夫側にあるからなのだろうけど、円満離婚なんだし、子どもとの面会の回数制限が話題に出るのも違和感があります。
そして、妻がいくら高収入になったといっても、妻自身がブログで書いている通りそんなに楽な仕事じゃないし、夫に安定収入があるというのは、夫婦の間ではバランスが取れています。それなのに夫が収入差に苦しんだことばかりが書かれている。
ちょっと話は違いますが、この女性は、お金の記事もたくさん書いているので、離婚時の財産分与や養育費にも触れて欲しいのになと個人的には思いました。夫名義になっているだろう家に夫名義のローンが残っていたから、財産分与は受け取らなかったのかとか。
共働き夫婦の住宅ローンの借り方。共有名義がお得?我が家の「●●危機」から今の借り方を選択して良かったと思うこと | ももねいろ
そんな時、私は住宅ローンの支払いを放棄して逃げちゃって良いのかな?
過去、こういうことを書いていらっしゃるようですし。
私は、日本人はもっとカジュアルに離婚していいと考えていますし、離婚して親権を持たないからと言って母親失格だとは思いません。離婚してからも仲良くしていいですよね。ただ、この記事で書かれていることには、どうにも違和感を覚えました。
私のブログをよく読まれている方はご存知の通り、私自身は相当偏った物の見方をする人間ですから、こういう違和感を覚える私に問題があるんでしょうが。
夫視点の匿名記事?
違和感を覚えていたら、こんなはてな匿名ダイアリーの記事があったことを読者さんから教えてもらいました。
はてなブックマーク - 元妻に離婚をブログで公表された男の戯言
中身は、「ブログで元妻に離婚を公表されたけど、事実とかけ離れた綺麗事であり、妻自身の問題に触れていないのは不公平。妻のSNSを見れば分かる」というものです。
今は削除されているものの、キャッシュで見た限り、書かれている内容は、元の離婚記事とシンクロします。釣りの可能性はもちろんあります。夫本人しか知らない情報がほとんどないから。ただ、この匿名の記事が投稿されたのが元の離婚報告記事から4時間後という比較的短めのタイミングであること、話題になる前に記事を削除している可能性からも、夫本人である可能性もそれなりにある気がします。
なお、私が離婚報告をした女性の記事を読んだのは、実はこれが32回目で、最初は、
はてなブックマーク - ブログ継続にはメンタルスキルが不可欠?ブログ村には居られても、はてな村には居られない理由 | ももねいろ
2年前のこちらの記事がきっかけでした。この記事もすでに削除されているのですが、記事の中に、夫ははてなブログを使っていたこと、ブックマークコメントが嫌になりブログを閉鎖したことが書かれていました。
そういう夫であれば、自分が持っているはてなのアカウントを利用して、はてな匿名ダイアリーで離婚記事に触れ、ブックマークが集まって"しまった"ことから削除するというのはメンタリティとしてはあるかもなと思いました。
あくまで真偽不明の匿名記事ですから、夫によるものと信じるものでもないでしょう。ただ、この記事の内容を前提にして元記事を読み直すと、私が抱いていた違和感はかなり解消されました。
匿名記事の内容に沿っている過去のやり取り
ご自身が発表されていないわけで、匿名の記事を持ってきて、筋が自分の中では通るからといって、第三者が何やかんや言うものではないですよね。
ただ、元の離婚報告の中で、
こんなぶっちゃけ記事を書いていますが、実は全然解消してないんですね・・。詳しいことは書けませんが、やはり性生活のすれ違いは夫婦生活にも大きく影響してきます。
という形で触れている2ヶ月前の6月26日の記事では、
夜の夫婦生活が長年ない私が取った肉食系解消法。浮気や不倫や離婚しないために取った行動 | ももねいろ
しかし、出産後から夫に対する見方は「男性」として意識することが減っていき、「パパ」や「父親」や「家事手伝い」みたいな目線で見てしまっていたのでしょう。
夫を男性として見られなくなったことを書いていたり、
更に、 同じくタイトルに"浮気"というキーワードを入れている、今年8月1日のこの記事では、 単にブログのテーマを変えたことを"浮気"と何度も連呼し、
ももねいろのWordPressテーマを「Momosh2(モモッシュ2)」に浮気。リニューアル記念プレゼントのお知らせ! | ももねいろ
私から「会いたい!」と行ったら、北海道から東京に本当に来てくださいました。思っていることって言ってみるものですね・・。
つらい別れもあったけれど、別れたらステキな出会いもある。
テーマを作ってくれた方個人と新しいテーマを重ね合わせた、心のこもった文章を書かれています。しかも、そのテーマを作った人とは、セックスレスの記事が投稿される4日前の6月22日に、朝まで一緒にいることをTweetしたり、
まだエロ会中ですけれどw pic.twitter.com/Yn5Lthlva8
— 桃音@ももねいろ (@momonestyle) 2017年6月22日
8月22日に離婚報告記事を公開する前に、
信頼度はとっても大切かも。条件次第で家族経営考えてもいいで〜w
— 桃音@ももねいろ (@momonestyle) 2017年8月9日
桃音女性様が飼ってくれるそうなので、食事と住居は確保できそうです
— エローラ@東京移住準備中 (@uszero800) 2017年8月17日
ぐちょぐちょになります pic.twitter.com/iXoJQW3ofV
— エローラ@東京移住準備中 (@uszero800) 2017年8月18日
こういうやり取りをされていたりします(最後のtweetは品川にあるという水族館に2人が行ったもの)。匿名記事に書いてる通り、SNSまで見ると凄くそれっぽい。
このTweetで登場する住居が、8月14日にレオパレスのアフィリエイト付きの記事で紹介されていたマンションだとすれば、
家具・家電付きの新築賃貸マンションを「レオパレス21 」で契約。部屋の中にあるものと揃えた方がいいもの | ももねいろ
しかし、子供が後ろでガヤガヤうるさくゲームをして騒いでいると、怒りの沸点がとんでもないことに!子供達にも「お母さん、うるさい!」と煙たがれる始末・・。
やっぱり1人になれる時間が欲しい。1人で見つめる時間も欲しい。子供達にも優しく接せるようになりたい!
色々と調べて検討した結果、1人で仕事用の部屋を借りてみることに。
離婚記事の掲載タイミングからも、ここに書かれている動機は本当ではないのではないかと考えられてしまいます。もしかしたら、他にも離婚した後の家は手当てしているかもしれませんが。
締め
色々書きましたけど、「やっぱり、離婚報告記事には書かれていない、隠された事実があったんだ!」と言いたいわけではありません。
上に紹介した人とは実際に何もなかったかもしれませんし、また何かあったとしても記事の掲載タイミングの問題だけで実際は離婚後のことであったかもしれませんし、また仮に離婚前に何かあったとしても結局のところ赤の他人が個人の人間関係にどうこう言うものではありません。
私個人として、離婚の理由も詳しく、また夫側からのコメントも掲載されているという、大変貴重な離婚報告を読ませて頂く機会があったのに、それに、消化しきれない違和感が残ったのが残念だったのです。コメントを求めれれば、それが私の回答です。残念な内容だった。
非常に多くの読者を抱えていらっしゃるらしい、凄いブロガーさんにも関わらず、このような違和感がある文章を書き、しかも、その違和感が正しかったことを示すようなやり取りをオープンな場でされている。
単にスタイルの問題であり、こういうのを当然として受け止める読者さんがこの方のターゲットとする読者だったんでしょうけどね。想定読者ではない私みたいな人間が勝手に期待を抱くものじゃないと思った次第です。
以上、反省です。以下、余談です。お好きな人だけどうぞ。
余談
ただ、副産物で、このやり取りを見られたのは嬉しかった!
ほんとそれっすわ!
— らりほう@DQ11中 (@rrpt3) 2017年8月23日
無心でやって終わってから、落ち着いて落ち込んだり憎んだり…。子供が会いに行きやすいように早めに手を打ったけどもじわじわと嫌な感情に侵食され、憎み合う前にって別れたくせに再婚ケテイからの養育費まけてとか…、ああもっとちゃんと嫌な女になればよかったって思ったっス。
ほっこりしますね!!
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※佐々木正美さん、今年の6月に亡くなられたんですよね。優しい文章を書く方でした。