はてな匿名ダイアリー経由で久々にモヤモヤが届いたので紹介します。
父(75歳)が32歳シングルマザー(2歳男児)と再婚するとか言い出した
こちらが投稿されたのが昨日の22:56で、自分が気付いたのが本日0:15ですので、鮮度の高いうちにモヤモヤを読者の皆様と共有するためにも、せっかくなので即興プログラミングならぬ、即興モヤモヤ解説(摂取)といった体裁で、自分が読んだ時に思ったことをその都度その都度書いていきます。読み返して書き直すことはしません。
読者の皆様もその場その場でご自身ならどう反応するかを考えて頂けるとより楽しめるのではないかと思います。
父(75歳)が32歳シングルマザー(2歳男児)と再婚するとか言い出した
数年前、母が病没→父もがんやって摘出(既に再発の可能性はほぼナシ)し、自営業を妹夫婦に譲って隠居をキメてた父(要支援ついてる)が、表題のようなことを言い始めて、私(都会生活27年目・独身)と妹(地元で結婚して子持ち)で腰抜かした。
まだ不確定なことも多すぎで、周りの人にも相談できないし、とりあえず書き捨て。
日頃愛読させていただいているid:topisyuさんのお目に留まると幸いです…
※メール相談しようにも、まだ具体的にどうするこうするという段階ではないので。この段階でもほっこりしていただけるんだろうか…
こういうのは具体的ではなくても別に問題ないです。確かに発言小町の、ある程度話が進んで完結したトピは面白いですし、ブログで紹介しているのも比較的エンタメ性が高いものを選ぶようにしていますが、自然のものというのは多少不格好であって当然ですから。
それで、この相談はシチュエーションだけでほっこりできますね。75歳と32歳がどうやって出会えるものかが気になる。
ただ、具体的にならずともこの時点で自分としては結論は出ています。自分がもし相談事としてアドバイスをするならば、
- 父親に資産(生命保険含む)はあるか and/or 父親を介護したい気持ちはあるか
- 資産を相続するつもりも、介護をしたい気持ちもなければ、娘としての複雑な心境は分からぬでもないけれど、お母様が亡くなられている以上道義的な問題もなく、成人した男女の話であるのだから本人たちの好きなようにさせておけばいい
です。
結論は出ていますが、一応以下読み進めていきます。
それはとにかく、なんでそんな話になったかというと、
- 数年前(父母ともに元気だった頃)に仕事関連で知り合った女性と今年の夏に再会
- 子供連れているんで、結婚したのかと思えばシングルマザーだった
- 子供生む時に実家と揉めて絶縁状態でどうのこうの
- 色々苦労してきたらしい(家族とか男とか仕事とか)
というところから、なんかしらんけどそういう話になったらしい。どうしてそうなったのか私の想像を超えてるけど。You想像できますか?
想像できます。
シチュエーションとしてはうさぎドロップに近い感じですね。享年79歳のおじいちゃんに隠し子がいた!けれど実は……みたいな話。
新装版 うさぎドロップ (1) (FEEL COMICS swing)
- 作者: 宇仁田ゆみ
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2014/10/08
- メディア: Kindle版
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※新装版が出てるんですね。幼児編は4巻までです。(この相談とも被る部分)
漫画ではない世界で言えば、例えば、戦争未亡人みたいな感じと言ったら分かりやすいでしょうか。第二次世界大戦後の日本で、夫が戦地で死に、頼るものがいなくなった子持ちの戦争未亡人と結婚した男性は数多くいましたよね。支える人間が誰もいない女性を助けたいという心理は男の甲斐性という言葉で今も昔も理解されるものかと思います。
我々姉妹の反応としては、
再婚そのものに反対はしないけど(こっちが面倒見てるわけじゃないし)、60代、せめて50代くらいならとにかく32!? 私らより一回り下やんけ…
ていうか、小さいこども抱えて、さらに父の介護するとか明らかに無理ゲーなのになに考えてるんだその人。てか、同年代と結婚すれば「お父さん」になってもらえるけど、おじーちゃんと結婚してるお母さん??とか意味不明なことになっちゃうんだけど、そこはいいの?
どこまでその女性が追い詰められているか分かりませんが、住む場所さえ確保するのが厳しい状況のシングルマザーはいます。以前このブログでもちらっと触れましたが、鈴木大介さんの『再貧困女子』を読むとそこらへんイメージしやすいかと思います。
※重い。
例えば、夫からDVを受けてシェルターに避難しているとか、夫がストーキングみたいに居住先まで追ってきているとか、そういった状況だったりして、実家から勘当されていたりしたら、まだ2歳の子どもと安心して暮らせる場所なんてそう簡単には見つかりません。仕事もなかなかない。
それでも好意的に受け止めてくれて、しかも力も強くないことが分かっている75歳の男性がいるなら、多少の介護要素が入っても、そこに逃げこむのはありえる選択肢です。もちろん、全部推測ですから屋上屋の議論ですけどね。
そもそも、孫が遊びに来ても半日でくたびれる父が、2歳の男の子と暮らせるの?
←これには、「彼女の子供やからヘーキヘーキ」「精神的な父親にならなれる」「芸能人も年の差婚を」とか意味不明な供述を父は繰り返しており…芸能人の年の差婚て、加藤茶と若い嫁のことなのかそれは。
ああ、やっぱり、男の甲斐性案件ですね。情にほだされている感じでしょうか。芸能人についてはよく知りませんが、年上の男性がパトロンになる関係というのはそれほど珍しいケースではありません。
父は小金は持ってるけど、32歳の女性が死ぬまで盤石なほどには持ってない。子供の教育費もあるわけだし、その人の人生を保障できる額では全然ない。
世話をするつもりもないし、相続財産がなさそうな雰囲気もありますし、これは当初の結論通り、いい大人なのだから二人のさせるがままということで良さそうです。小金というのは退職金の余りか、年金といったところでしょうか。
先ほども書いたとおり、一時の避難場所としてはそこまで悪くはないので、死ぬまで盤石であることを保証する必要は必ずしもありません。この状況なら子どもが認可保育園に入っても保育料はほぼゼロでしょうし、行政次第では補助が出るでしょうし、教育費はあまり気にする必要はないですね。
がんと別の持病がいくつかあるけど、低空飛行ながら安定していて、正直1週間後にぽっくりやられるかもしれないし、低空飛行のまま100歳越えるかもしれないし、途中で認知症とか出るかもしれない。
父が5年後(80歳)で亡くなったら、その人は37歳で子供は7歳だけど、15年後(90歳)なら47歳で子供17歳…
女ざかりの年頃に介護介護ってなるかもしれないのに、いいのかそれで!?
そこまで想像しているのは、想像できる余裕があるから想像できるというのはあります。
本当に、一時の暴風雨からどうやって逃げるかを考えている人からすれば、避難場所が雨風さえしのげれば多少年数が経っていて傷みがあっても許容できるはずです。
ちなみにお父さんが介護で大変な時期まで、その人が本当にお世話をするかというのは、一時しのぎと関係なく、別の議論としてあります。つまり、介護が重たくなければそれで別れるという話ですね。これは以前も少し触れました。
また、子どもが大きくなるまでの一時的な避難場所を多少でも住みやすくするために、結婚という体裁を取るというのは合理的な判断です。こちらも以前にブログで紹介した『逃げるは恥だが役に立つ』という漫画のシチュエーションですね。
※最新6巻が賛否両論。
もちろんそういうドライな関係のつもりなのかは分かりません。でも、結婚しないで同じ家に住むほうが結婚して同じ家に住むより世間の目が厳しいのは確か。
正直、あと数年で亡くなる可能性が少なからずあるわけで、そうなったらその女性には美味しいっちゃ美味しいんだけど、そうはならない可能性やらいろんなリスクも相当にあるわけで…
美味しいということは相続財産がないわけじゃないのかな。家かな。
あとな、父は人当たりはいいけど、身内になったら結構めんどくさい人だよ。ついでに、腹の底はめっちゃ冷たい人だし…
風向きが変わってきた。
盆暮れに帰ったり、たまに旅行するくらいで、たいした親孝行してるわけでもないから、本当に父のことを好きになって、看取ってやりたいと思ってくれる人が出てきたんなら熱烈歓迎なんだけれど、熱烈歓迎していいのか、最悪、父の寿命が縮まるようなことになるのか現時点、まったく判断がつかない。
もしかしたら、お父さんに対してあまり良い印象がないけれど、一応父親だから気になる部分がある中で、父親もそうだし、その女性ももしかしたらこの再婚が不幸になる話かもしれず、そうであるならば、距離も気持ちも離れているけれど、何かできる可能性がある立場としては、少々心苦しいものがあると、そういう感じに読めてきますね。
ついでに、子供さんのこととか考えると、仮に熱烈歓迎コースだったとしても正気の沙汰とは思えない。
というか、子供さんを父はどうするつもりなんだろうか。たぶんそのへん考えてないぞ感が電話の端々ににじみ出てた…
繰り返しですが、一時のシェルターとしては悪い選択肢ではないと思います。でも、この方としては、父親の悪い面も見てきた子どもの立場として、同じような体験をこの女性の2歳の息子が味わうことに対して抵抗感があるんでしょうね。
あとは電話でこんなことを父親から聞かされるのもモヤモヤするというのはある。お父さんには、もう少し場所やタイミングを考えて欲しいところです。
とにかく父がお花畑すぎて、隙あらばノロケてくるのがまたアレで、父の会社のために身を粉にして40年働き続けた母が可愛そう過ぎてどうしていいのかわかんない。
見合い結婚だったけど、母は父のことたぶん結構好きだった。
また、風向きが変わってきた!お母さん登場!!これは娘としての母の気持ちの代弁。
でも昔の人だし、愛情表現とかなくてもしゃーないと諦めたまま亡くなったようなところがあったのに、父ときたら「生まれて初めて俺のこと好きになってくれる女の人が現れた!」くらいの勢いなんだもん。
父は、母が亡くなるまで一人暮らしをしたこともない人で、寂しい寂しいを拗らせたってのはわかるけどさあああああ。なんだよそれ!!!ふさけんな!!!
お見合い結婚で、男女が昔の価値観だとこういうのってありますからね。実は愛し合っていたのにそれが伝わっていなくてすれ違いみたいな。
こういう時は、「お父さんには恥ずかしくって言えないといってたけど、私たち、お母さんに昔から何度もお父さんのことを大好きって言ってたの聞いてたよ。もし再婚するとしてもその女の人にはお母さんみたいな思いをさせないでね」と嘘でもいいので言っておけば、お父さんの中にいい楔を打てますし、この相談者さんとしても少し鬱憤ばらしができます。
とりあえず父はその人に戸籍謄本を見せて欲しいという話はしてるらしいし、妹は父にその人の身元調査させるとは言ってるんだけど、にんともかんとも…
妹夫婦が近日中にその方と会う予定になっていて、私も正月に会うことになってるらしいので、続報あるかもないかもです。
なんだ、ちゃんと具体的な話に展開しているんじゃないですか!
戸籍謄本を見るという話をしているなら、ついでにクレジットヒストリー(信用情報)を取らせてみてもいいですね。 借金があるのかとか、ブラックになっていないかとか分かります。
この辺の話も昔ブログで書きました。
父の妄想だったらいいんだけどと思いつつ、妄想だったらそれはそれでかなりヤバい。
なんにしてもこんなネタとしか思えない家庭板案件が我が身に降りかかってくるとはびっくりしゃっくりですわ。
はてな民のみんなも気をつけてね!気をつけようがないけどさ!
妄想のほうがマズいですね。要介護度が上がっているわけだから、介護の問題がこれまで以上に問題になる。徘徊でもして事故にでも遭われたら困る(実体験に基づくコメントです)。
せっかくこんなに良いほっこりエピソードに遭遇したのですから、やはり、美味しく頂いて欲しいところです。小町や家庭板で得た余計な知識をここで使わないでいつ使う。
ちなみに、気をつける方法としては、お父さんが寂しがり屋だと分かっていたわけですから、詩吟だったり、登山だったり、年寄りが積極的に時間を潰せて、年寄り同士で出会える活動に参加させるように働きかけるという努力をするというのはあったと思います。これも以前ブログに書きましたね。ネットで右翼的な活動をしようとしている義父にどうエネルギーを発散していただくかという話。
※続報としてこのお義父さん、Facebookアカウントは取ってしまったそうです。
後は、姉妹のどちらかがお父さんと同居していたらこういう展開にならなかった可能性は十分あります。とはいっても、仕事もあるでしょうし、無理な選択肢だったでしょうけどね。
とにもかくにもご馳走様でした。美味しく頂きました。ブログを愛読いただいているということで、ちょっと内部リンクを多めにしてみました。
続報ありましたら、特に大した進展がなくても結構ですから、ぜひetsuko.topisyu@gmail.comまでメールくださいね!
追記
病院のスタッフの人達に聞いてみると、祖父と病室で大人の関係になっているような雰囲気があること、実は過去にも別の入院患者とトラブルになったことがあるそうなのです。
のちに計算してみると、数千万ちかく渡していたようでした。
id:topisyu さま、これもほっこりでしょうか?
「父(75歳)が32歳シングルマザー(2歳男児)と再婚するとか言い出した」へ - 増田さんへの手紙
はい、ほっこりしました!親戚の皆さんが牧歌的なのがいいですね。