ちょっと前だと一番上が離婚だったんですけど、今は再婚の方が上に来ていますね。
この、Googleで名前を検索すると"離婚"とか"再婚"がサジェストされちゃう水谷さるころさんが初婚・離婚・再婚本を出されました。
私は水谷さるころさんを2011年にHagexさんのブログで知りました。雨宮まみさん、犬山紙子さんと並んで、Hagexギャル(Hagexブログを愛好家してる女性)として紹介されていたのです。「離婚しているんだー。へー、それならHagexブログが好きでも当然だなー」というのが水谷さるころさんに対する最初の印象でした。
Hagexギャルを探せ 世界を2周した漫画家「水谷さるころ」の巻 - Hagex-day info
その後、私がWebの世界に登場した2012年にTwitterでやり取りする機会があり、直接知るようになりました。その頃、事実婚をされたそうです。
こういった経緯もあり、一体何を考えて水谷さるころさんが離婚・再婚をしてきたかは何となく分かっていました。
今回出版された本『結婚さえできればいいと思っていたけど』は、それ以前の初婚のところ含めて、水谷さるころさんの10年間をギュッと圧縮してコミックエッセイとして発表されたものです。
例の如く特殊な方法で献本いただき読んでみたところ、さすがに初婚・離婚・再婚本だけにほっこりエピソードに溢れており、付箋の数が50を超えました。
※カバーを外した背表紙にも心温まる仕掛けが
私がどんなところにほっこりしたかをいくつかお裾分けします。
初婚前、話し相手がいないので鏡の中の自分と話す
これは初婚前のエピソードの一つ。
フリーランスのイラストレーターという職業的な制約があるかもしれませんが、普段接する人があまりに少なく、鏡と話して人と話した成分を補給していたそうです。かなりヤバい感じですね。心温まりますね。
初婚後、減った仕事をどうにかしようと頑張ると他人から小姑チェックが
結婚したことで、「あいつは結婚して夫がいるんだから仕事を振らなくてもいいだろう」と仕事が激減したのを受け、これではヤバいとWebでの売り出しを熱心にやったところ、ブログに小姑チェックがあったというもの。
既婚男性が夜飲んでいても何も言われないが、既婚女性が夜飲むと何か言われるあるある。
離婚後、Hagexブログや小町にハマる
病んだ顔とカップラーメンの組み合わせが素晴らしい。何もないのに相談サイトを毎日読む人なんていませんよね!
離婚後、傲慢さを指摘される
初婚時は「わたし、頑張ってる!」アピールがずっと続いて、色々と不安になるのですが、本の中でもしっかりツッコミが入る。「離婚になったのは自分に原因があったのではないか」と話す水谷さるころさんへの「傲慢だ」という指摘。
結婚で相手を変えたと思うのも相手を変えられると思うのもどちらも傲慢ですよね。
再婚後、再婚相手の子どもと会う
同じく離婚経験者の相手に子どもがいて、親権はないものの、どうやら面接交渉権はあったようで、水谷さるころさんも再婚相手の子どもと会ったそうです。ちなみに、養育費負担の重さがあることもしっかり書いてある。珍しい。素晴らしい。
この辺、「夫の前の結婚でできた子どもとは会わない!」という人のほうが多いと思うので、どうして会おうとしたのか、会ってどんな反応があったのか読めるのは大変貴重。
再婚後、姑化する夫
姑化するというと言葉が悪いですけど、要は家事でテリトリーを持ったということですね。家事分担をどうやってしていったのかのプロセスも説明があります。ともに離婚経験者だけにノウハウの蓄積がある。
ちなみに、この再婚相手の人は先日私が書いた記事に誤字脱字の指摘をしてくれました。その節はお世話になりました。
@topisyu 文章とタイトルが、一部「共働き世代」になってますが、「共働き世帯」ですよね?
— ノダD/野田真外 (@makoto9) October 26, 2016
※トメトメしいな!
ということで、私がほっこりしたところをざっと紹介してみました。付箋の数が50を超えるのに紹介したのは6コマだけですから、これだけでどれだけまだまだ心温まるシーンがあることが分かるかと思います。
これから結婚を考えている人、離婚を考えている人には大変お勧めできます。Kindle版も同時発売で200円ぐらい安くて800円ちょっと。他人の10年間を800円ちょっとで読めるなんていい時代ですね!
水谷さるころさんの『結婚さえできればいいと思っていたけど』を読んでたんだけど、
— 斗比主閲子 (@topisyu) October 27, 2016
・三十前に結婚を焦る
・離婚するとモテる
・事実婚は親の説明が大変
などなど、あるあるのほっこりエピソードで溢れてる!離婚予定者は必見!!https://t.co/q50zXIWRA5