斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

私が転職を決意した時

このブログについてもっと詳しくに書いてある通り、topisyuは何度か転職をしています。新入社員の方で、そろそろ会社が嫌になった人もいるでしょうから、ちょっと転職に関する話でも書いてみます。

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一般的に転職の理由としては、キャリアの方向性を変えたい(明確にしたい)、給料が(相対的に)低い、人間関係が悪化している、(いい意味でも悪い意味でも)その会社でやることがない、会社の業績が低迷しているというのがありますが、自分が最初に転職しようと思ったきっかけは、その会社で昇進・昇給に対する外形的事情による区別があることを認識したためです。

 

その年は、topisyuがあるプロジェクトにアサインされて三年経った頃で、役職は下位であったものの、上司の代わりにプロジェクトマネージャーの役割も果たしていたため、年度末の評価を確認後、昇進する可能性が高い状況でした。

 

チームメンバーが順に上司に呼び出され、前期の業績考課を説明される中で、topisyuの番となりました。上司からは、業績は会社として評価しているという話が合った後で、次期の処遇について提示がありました。結果は、職位も給与も前年度維持でした。

 

topisyuは、「業績を評価している一方で、職位と給与が前年度と変わらないが、何か足りない部分があるのか。改善点を教えてほしい」とお願いしました。上司は、「改善点は特にない。会社はあなたを高く評価している。昇格候補であったのは確かだったが、諸所の要因から今年は見送りとなった。次の一年も引き続き頑張って欲しい」という説明にならない説明がありました。

 

それ以上聞いてもあまり実のある回答は得られなかったため、入社以来仲良くしている他部署の方(上司より役職は上)に、どういった事情があったのか、食事に誘ってさりげなく聞いてみました。そうすると、過去昇格した人物と比べて、業績の面では問題はなかったが、外形的な要因によって見送られたらしいという話を聞き出すことができました。

 

外形的な要因とぼかしていますが、性別や年齢や身体的特徴や家柄や出身大学といった、個人が今から努力して何とかなるものではないものと理解してください。

 

人事制度は典型的な日本企業であると理解していたものの、業務内容や働き方については比較的自由度が高かっためその会社は気に入っていましたが、この話を聞いて、これから先もずっとこの会社に残ることは自分のキャリアにとって好ましくないなと考えました。

 

その後、たまたま縁のあった会社から話があり転職したわけですが、転職の際に上司から引き留めがあり、「○○さんもそろそろだし、あなたももう少しで昇格だから、会社に残れないか」と、裏付けとなる話を聞くことができました。

 

転職していいことばかりではありませんでしたが、元の会社にいた人間と話をすると、未だに外形的な要因による昇給・昇格の制限があるという話を聞くことがあります。恐らく、今の自分がそのままその会社で働いていたら、少なくとも給与は2/3にも満たなかったでしょうね。

 

転職は各人の事情で判断することですから、あくまで個人の体験談であるものの、参考になれば幸いです。

 

なお、これを書こうと思ったきっかけは、この前シンガポールから戻ってきて日本でエンジニアをされている、元転職エージェントだったid:Ni-njaさんのTweetをウォッチしていて昔を思い出したためです。

最近ではこの記事がバズっていましたね。補足も合わせてどうぞ。

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