斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

トメ・コトメ・ウト・コウトに対する一般的な関係性

 先日の日記に以下のようなコメントがありました。

ちなみにこれは直接関係ないのですが、家庭板等読んでいると、トメ・コトメ・ウトそれぞれに対する「一般的にこういう関係性になりやすい」というような共感覚がないのがつらいです(なく。

いつの日かその辺りの解説が聞けると嬉しいですー!

【27歳・男性(独身)・会社員】

姑と姑の姑(前編) - 斗比主閲子の姑日記 

 トメ、コトメ、ウトに対してどんな関係性になりやすいのか分からないというご質問です。確かに、結婚していない方だといまいちピンとこないことかもしれませんね。(それで、どうして家庭板を楽しめるかという感じもしますが。)

ということで、topisyuが考えるヨメ(嫁いだ女性=嫁のことではなく、義理の娘)とトメ、コトメ、ウト、コウトとの一般的な関係性を書いてみます。ちなみに、皆さん分かると思いますが、トメとは姑のこと、コトメとは小姑のこと、ウトとは舅のこと、コウトとは小舅の略称です。

 

1.ヨメとトメとの関係性

これは想像しやすいんじゃないでしょうか。世の中でよく言われていますしね。えてして、緊張関係があります。

この背景には、トメは子供が息子の場合は、息子を取られたという感覚があるからです。また、息子の子供、孫についてはヨメの縄張りの中であるため、手出しがしにくいと考えている節がある。

こういった事情からトメとしてはヨメに気を遣ったり、やけに敵対視したりしがちです。最初に挨拶に行くタイミングから、実子である夫による空気を読んだ適切なフォローが必要となります。

 

2.ヨメとコトメの関係性

ヨメとコトメの関係性を考えるには、コトメとそのきょうだいである夫の関係性を考える必要があります。コトメが夫より年上年下なのか、夫を溺愛しているかしていないか。

ヨメとコトメの関係性が悪化するのは、コトメが夫より年上で夫を溺愛している時に起こります。世話焼きの姉と、甘えん坊の弟という関係ですね。これは、1で紹介したトメにコトメが限りなく近いメンタリティになります。自分の最愛の弟を盗られたという感覚ですね。そうすると、ヨメとコトメの間には緊張関係が生じます。コトメが色々と口出してきます。

ちなみに、コトメが独身であり、実家暮らしだと更に危険になることが多いですね。コトメが自立していなかったとしたら、弟への溺愛度も高まるので。

 

3.ヨメとウトとの関係性

ヨメとウトとの関係性を考えるには、ウトが家庭内でどういう立場なのかを考えるといいですね。ウトがいわゆる亭主関白タイプであるならば、ヨメに対してもその姿勢をいかんなく発揮してくれます。家庭内での序列がはっきりしていると、ヨメは一番の新参者ですから、ウトどころか、トメは当然として、コトメ、コウトもヨメを顎で使うようになります。

ウトが家庭内で空気ならば、ヨメにはほとんど発言してきません。この時は、ヨメとしてはトメに注意することになります。ウトが空気=トメが権力者ですから。

 

4.ヨメとコウトとの関係性

コウトを考える時には、コトメの時とは発想を変えることになります。コウトとそのきょうだいである夫との間では、通常溺愛関係はなく、無関心でありがちですので、そこは関係ない。

むしろ、気にするべきはコトメの時に書いた、実家に同居しているかがポイントです。ヨメとコウトで何か(悲惨なこと)が起きるとしたら、コウトが独身で実家暮らしで、ヨメがそこに同居するケースです。

年頃の異性が同じ家に住む。そしてお互いに相手のことはよく知らない。知りたくもない。こうなると、トメやウトやコトメとは違う緊張関係が生じます。これは結婚していなくても、理解しやすいんじゃないでしょうか。

 

終わりに

ということで、簡単に書いてみました。これはtopisyuが考える一般的な関係性ですので、個人個人のお宅で異なる関係性があると思います。金銭の授受、介護の有無、きょうだいの有無、母子家庭、父子家庭など、家族の有り様は様々な要因で変わってきます。

ちなみに、上記に、夫の実家が名家である、宗家である、農家である、夫が跡取り息子であるといった属性が付加されてくると、緊張関係が跳ね上がり、ヨメとしての振る舞いには細心の注意が必要となるのは確実ですけどね。ストレス必至で、家庭板や発言小町のお世話になることでしょう。

 

結婚って、ほんと大変で、楽しいですね。