Netflixで、日本のテレビドラマ『アンナチュラル』を見ました。一回目は一人で見て、二回目はパートナーを誘って二人で見ました。とても良かった。
どれくらい良かったかというと、この一週間、主題歌の米津玄師さんの『Lemon』を毎日口ずさむぐらい気に入りました。
この記事は、ネタバレにならない範囲で、私が『アンナチュラル』をお勧めするものです。この時点で興味を持てた人は、記事は読まなくていいので、見ちゃってください。現在は、Netflix、Disney+、U-NEXTで配信されているようです。
※このサムネイル、ドラマ放映当時にTwitterで見たことあったかも
『アンナチュラル』は2018年にTBS系列で放送されたテレビドラマです。法医学での不自然死を扱った、もう7年前のドラマ。
私は普段は日本の実写映画やドラマは見ないんですが、子どもがNetflixでしか配信されていないアニメを見たいというので契約することになり、せっかくだからと、邦画を何本か見ました。結果、Netflixは私の傾向を学習して、『アンナチュラル』をお勧めしてきて、見るに至った次第です。
正直に言うと、見る前は特に期待はしませんでした。日本のドラマは役者押しで、設定の詰めが甘く、脚本がつまらないという思い込みがあったからです。
実際、『アンナチュラル』も、上のサムネイル画像の通り、役者押しをしていたようですが(右端は、作品の趣旨に沿うなら、薬師丸ひろ子さんではなく、飯尾和樹さんとするところでしょう)、不必要なところに不必要な役者が配置されるようなことはなく、スペシャルゲスト含めて出演する役者さんがとにかく全員ハマっていました。強いて言えば、葬儀会社のキョウリュウレッドが格好良すぎるぐらい。あれは、反則なぐらい格好良かった。
役者がしっかりハマっていることに軽く感動しつつ、一話目を見たら、脚本が凄くいいんですよね。全10話のうち、「ん?」と思う回はないわけじゃないんですが、話がさくさくテンポよく進んで、話が二転三転どころか、四転する。
話の展開は、主人公たちが、法医学的見地から、「これって普通に見るとこうだよね」が、「あれ、こういう風に考えられるのでは」になり、「あ、これが真実だったんだ!」と、見解を深めていくことで起きるものなので、無駄なドラマ要素によるものでなく、見ていて納得感がある。
好きな回は1話、4話、8話、10話(最終話)ですかね。1,4,8は私が感情移入して泣けるところで、10話はそれまでの伏線が全部奇麗に回収してスッキリした。
医療・警察・司法関係者からすると噴飯ものな場面がたくさん登場するけど(職業倫理的にはアウトで、下手をすると懲戒解雇もの)、そこは、まあ、フィクションとして目を瞑って見てました。
だって、二話では主人公が犯人に監禁されるんだけど(ネタバレ)、さすがにそれはないだろうと。逆に、二話で過剰にフィクションっぽさを出してくれたから、以降の仕事的にありえない展開も納得できたかなという気もします。
あと、必ず、泣けるシーンがあるんですよね。私は、パートナーに「絶対に泣けるから!」って期待値上げたにも関わらず、しっかりパートナーは泣いていましたし、私も二回目でも何度か泣きました。泣けるシーンは同じBGMが掛かるから、ちょっと過剰なんだけど、万人受けするよう分かりやすい作り。『Lemon』が挿入歌として掛かるところは、大体泣ける。印象に残るから、私が『Lemon』を毎日口ずさむようになったのも当然です。
ちなみに、なんで私が二度目をパートナーと一緒に見ようとしたのかというと、ミステリー的な観点で一話からあった伏線をもう一度確認しようとしたというわけではなく、Netfilixが、2020年の同じくTBS系列の刑事ドラマ『MIU404』をお勧めとして紹介してきたからです。
この『MIU404』は、『アンナチュラル』と同じ、野木亜紀子さんの脚本なんですよね。しかも、Wikipediaを見たら、この二作は世界線が共通らしい。そして、『MIU404』もとても評判が良い。となると、夫婦で『MIU404』を見るためには、まずは、『アンナチュラル』をパートナーに見てもらった方がよく、せっかくだし、もう一度作品を愛でようと、私も一緒に見たわけです。で、一緒に泣いてました。
ちなみに、ドラマは韓国ものしか見ないパートナーは「日本でもこんなドラマが作れるんだね」と言っていました。私も同感で、食わず嫌いはよくなかったなと反省しました。
というわけで、次は、『MIU404』を見て、同じ枠のTBSの金曜ドラマで良さげなものをつまみ食いするはずです。読者の皆さんで、私にお勧めの日本のドラマがあれば、教えてもらえると嬉しいです。
今日は、こんなところです。ではでは!
