斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

「○○な家計簿をつけるとケチケチした節約をする必要はなく自然とお金が貯まるのが特長」

最近、dマガジンを契約していまして、これまであまり読んでこなかった雑誌を「どうせいくら読んでも値段は変わらないのだから雑に読もう」と思い、特集記事だけ読んだりしてます。

注:dマガジンはdocomoがやっている雑誌読み放題サービスです。月額400円ぐらいで200誌?ぐらいの雑誌が読める。内容は全掲載されている雑誌もあれば間引きされまくりなものもある。

 

雑誌の表紙と特集を眺めていると、もし本当にその雑誌に従って日々の生活習慣を変えていれば、その雑誌はすぐに卒業するのではないか?というものがいくつかあります。

まずはTarzan。

Tarzan (ターザン) 2017年 5月11日号 No.717 [腹Super割] [雑誌]

この雑誌の読者はずっと腹筋を割り続けようとしている印象です。

そして今回読んだESSE。

ESSE(エッセ) 2017年 06 月号

この雑誌の読者はずっと収納や節約をしようとしている印象です。

 

雑誌で同じ特集が繰り返されるのは、単にネタ切れというわけではなく、

  • 既存読者が読んで改めてモチベーションを高めるため
  • 新規読者を誘い込むため

だと思います。愛読者だからって、雑誌に書いてあることをすべて実践しているわけではないし、内容を完ぺきに覚えているわけでもないですしね。また、あまりにマニアックな内容になりすぎても、新規の読者はついてこれないでしょうし。

 

話が脱線しましたが、書きたかったのはESSEの今月号の特集の『お金が貯まるゆる管理』に関してです。

『お金が貯まるゆる管理』では、レシートを三分類ぐらいに分けて保管して1ヶ月でつける「家計簿ックス」、一日2千円をクリアファイルに入れてそれだけしか使わない「クリアファイル家計簿」、費目ごとに毎日どれだけ使ったか記入していく「一行家計簿」が紹介されています。

 

手法の是非は置いておいて、「ケチケチした節約をする必要はなく自然とお金が貯まるのが特長」という言葉が目に止まりました(p.68)。この雑誌を読んでいる読者が求めているのはこれなんだろうなと。

 

家計簿をつける行為というのは結局は支出の見える化ですよね。お金をどれくらい使っているか分からないので、無自覚な不必要な支出をしているかどうかを数字で把握することで省みるというのが家計簿をつける目的。レコーディングダイエットと同じ。

お金を貯めるのは、難しい理屈はなく、入ってくるお金を増やし、出て行くお金を減らすだけですが、この出て行くお金の管理がなかなかできないもので。単に「無駄なことにお金を使うのは止めよう!」と考えるとそれは「ケチケチした節約」になってしまい、辛い。家計簿をつけていることで自然に「あ、私、お金使い過ぎかも」と思えて、節約意識がなくても蛇口をひねられる……。

 

などとESSEを読みながら考えていました。

 

ただ、可視化をするという観点では、継続性が非常に重要です。以前との比較をしなければ使いすぎかどうかも分からない。この雑誌の数ヶ月ごとの家計簿ネタに振り回されて、金銭管理の方法をコロコロ変えているようだと、お金は貯まりません。


ちなみに、私は家計簿をつけたのは大学の一年生のときぐらいです。

当時、すて奥(『すてきな奥さん』の略)を読んでいて、レシートをノートに貼るだけという家計簿が紹介されていたのを見て、何か分からない衝動に駆られてやり始めたのでした。しばらくレシートを貼り付けていたものの、貼り付けるだけで満足し、一切見返すことはありませんでした。三ヶ月分のレシートが挟まったノートの分厚さを見て、「これを再度見直すことはないだろう」と思い、やめたのでした。