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斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

ダメだしをハラスメントと定義するヘーベルハウス『家事ハラ白書』のダメダメさ

こんな依頼がありました。

早速、当該記事をチェックしてみると確かにモヤモヤする記事であり、更にこの記事の元ネタである、旭化成ホームズによるアンケート調査とそれに紐付いたスペシャルサイト『家事ハラ白書』をチェックしたところ、更にモヤモヤするものでした。

ということで、今回は、共同通信社の記事、旭化成ホームズによるアンケート調査、スペシャルサイト『家事ハラ白書』の3つについて、それぞれモヤモヤを解説するものです。かなり長いので、モヤモヤした人以外はそっ閉じを推奨します。もう一度繰り返します。モヤモヤしなかった人にはお勧めしません。興味がありそうな所だけつまむ方がいいです。

捕捉:topisyuの家事分担に関する考え方はこちらに書いています。仕事でするように家事・育児を分担すること - 斗比主閲子の姑日記(これも含めた、解決記事を今度書きます。)

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※画像は、【妻の家事ハラ白書】総集編 - YouTubeより。

 

共同通信の記事へのモヤモヤ

記事の上から順にモヤモヤの原因を解説していきます。

夫の約7割が妻の「家事ハラ」を経験!? 食器洗い「やり方違う」とダメだし | 株式会社 共同通信社キャッシュ

食器洗いなどの家事を手伝ったことがある夫の約7割が、妻からの「家事ハラ」を受けているー!?
 家事ハラは、「やり方が違う」など妻による家事のダメ出し。夫にとっては妻のやり方をしっかり“学習”することが、気持ちよく家事をする秘訣のようだ。

「家事ハラ」に関する定義は、妻による夫への家事のダメ出しのようですが、一般的な言葉でないのにも関わらず、誰がどう定義したか書いていません。

 旭化成ホームズが、末子が6歳以下で妻が1日8時間以上の仕事をしている30~40代の共働き世代1,371人を対象に6月20日から23日まで実施したネットアンケート調査で分かった。

 調査によると、家事を手伝ったことがある夫の割合は93.4%で、ほとんどの夫が家事に協力的。

ここが最大のモヤモヤポイントで、共働き世代へのアンケートなのに、"家事を手伝ったことがある夫"と、あくまで妻が家事をすることが前提となっています。アンケートはそういうものだったとしても、"ほとんどの夫が家事に協力的"として、アンケート自体に疑問を呈していないところで、この記事のスタンスが分かりますよね。

「家事ハラ」の内容で最も多かったのは、「やり方が違う」で42.6%。次いで、「やり方が雑、ちゃんとしていない」(39.8%)、「やり方が下手」(26.3%)と続いた。手伝っても、妻のやり方や家事のクオリティーを守らないと、「家事ハラ」が発生する確率が高まるといえそうだ。

「やり方が違う」「雑」「下手」と言うことをハラスメントと定義してしまうのはどうなんでしょうか。さらに、"家事のクオリティーを守らないと、「家事ハラ」が発生する確率が高まるといえそうだ。"なんて、まるで新しい発見したように書いています。クオリティが低ければ、雑と言われて当然でしょう。

 夫が「家事ハラ」を経験した家事1位は「食器洗い」(50.8%)、2位は「洗濯物を干す」(35.4%)だった。ともに夫が手伝いやすい家事だが、妻のやり方は尊重したほうがよさそうだ。

"夫が手伝いやすい家事"というのは何なんですかね。何をもって、夫が手伝いやすい家事とそうでない家事を分けているんでしょうね?

 また、夫の家事を時給換算した場合の金額は、夫自身の評価額が1008円(平均)と千円の大台を超えたのに対し、妻は「804円」(同)と夫より204円も低く評価。日常的に家事をしている妻は、夫の家事をかなり厳しく見ており、“スキル”の低さなどが低評価になったようだ。

ここでのポイントは、"日常的に家事をしている妻"ですね。日本の現状ではあると思いますが、ここまでの流れから、この記事を書いた人物が、「共働きでも家事は妻がするもの。夫は時々手伝うもの」であると信じていることが推測されます。

 旭化成ホームズ「共働き家族研究所」の入澤敦子さんは「家事ハラ発生率の高い食器洗い、洗濯物干しは、家事デビューの夫にとっては、妻のやり方(流儀)が数多く潜み、しかも見えづらい。雑さが歴然と妻の目にふれる象徴的な家事」と指摘している。

※最後にYoutube広告

夫婦共働きで"家事デビューの夫"って、今まで夫は何をしていたんだよとツッコミたくなりますね。子供の頃に男は家事手伝いをするなと言われていた世代でしょうか。

最後に、15秒のテレビ用と思われるCMが貼られています。結局、アンケートで何か判明したとか言いつつ、旭化成ホームズによるヘーベルハウスの宣伝だったということが分かります。共同通信という報道機関が流すのだから、記事に[PR]とつけて欲しいところです。

CMも色々モヤモヤするのですが、それはまた後で。

 

旭化成ホームズによるアンケート調査へのモヤモヤ

これだけで色々とおかしなアンケートだとは想像できますが、共同通信の記者に問題があっただけかもしれませんので、元のアンケートをチェックしてみると、

『夫の約7割が「妻の家事ハラ」を経験!』共働き研究所が子育て世代を対象とした「妻の家事ハラ」実態調査結果を発表(PDF)

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冒頭でのこの見出しの煽りっぷりで、もう察することができそうですが、読み進めます。

共働き世帯は既に1,000万世帯(※3)を超え、若い世帯を中心にさらに拡大しています。それに伴い、夫の家事参加率も高まりを見せていますが、その一方で、家事に不慣れな夫が行う家事に対し、妻が不用意にダメ出しを してしまうといった行為が、夫の家事協力を妨げてしまっているという逆転現象も発生しているようです。

夫の家事参加率は高まっている一方で、夫への妻の家事へのダメ出しが夫の育児協力を妨げるとして、これを逆転現象としています。"不用意にダメ出し"とありますが、ダメ出しが"不用意"なのか、どうやって判断するんでしょうね。

「共働き家族研究所」では、この夫の家事協力に対する妻のダメ出し行為を、「妻の家事ハラ」と定義し、当事者へのアンケート調査によりその実態に迫りました。

ということで、「共働き家族研究所」が"夫の家事協力に対する妻のダメ出し行為"を「妻の家事ハラ」と定義したことが分かりました。「共働き家族研究所」は旭化成ホームズ内にありますから、定義をしたのは旭化成ホームズですね。それならそうと共同通信で書いてくれたら良かったのに。

個別のアンケート結果を見ていくと、

(1) 子育て中の共働き夫婦における、夫の家事参加率は 9 割超 (93.4%)

共働き夫婦が増加していく中、夫の家事参加率はどの程度まで高まっているのでしょうか。全国 30 代~40 代、末子が 6 歳以下(未就学)、妻が 1 日 8 時間以上(フルタイム)仕事をしている共働き夫婦に、夫が自宅で家事を手伝ったことがあるかどうかを聞いてみたところ、「ある」の回答が全体の 93.4%と、9 割を超えました。その内訳は「よく手伝う」が47.2%、「たまに手伝う」が 46.2%となり、約半数の夫は日常的に家事参加をしていることがわかりました。

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家事参加率の定義は、"家事を手伝ったかどうか"で確認したようです。しかも、"よく手伝う"だけではなく、"たまに手伝う"も含めて、家事参加率を9割とする。

冒頭にある通り、アンケート対象は共働き夫婦なんですけどね。もともと夫の家事参加率が高いという結論を出したかったからスルーしているのかもしれませんが、"手伝う"レベルでさえ、50%超が"たまに手伝う"か"手伝ったことはない"となっているのは、まだまだ全然夫が家事に携わっていないと言っているようなものだと思いますが。

 (2) 「妻の家事ハラ」を受けた経験を持つ夫は約7割(65.9%)

夫が家事参加をしている共働き夫婦のうち、どの程度が「妻の家事ハラ」を経験しているのでしょうか。夫に聞いてみたところ、妻から「家事ハラ」を受けたことが「ある」と回答した夫は 65.9%と約 7 割。回答の内訳を見てみると、「必ずある(8.0%)」と「よくある(15.8%)」を合計した、高頻度経験者が全体の 23.8%、「たまにある」が 29.7%、「1 度くらいはある」は 12.4%となりました。この結果から共働き夫婦の中で、「妻の家事ハラ」が存在していることが確認されました。 

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家事ハラなるものがあるという前提で設計されているアンケートですから、幅広に取りたい気持ちは分からなくはないですが、"1度くらいはある"というのを含めるのはどうなんでしょうね。

そもそも、"夫が家事参加をしている共働き夫婦"を母集団にこの設問をしているとすれば、(1)で"たまに手伝う"程度で家事に関与している夫も含まれるわけですね。その程度の人のほうが家事について何らかの指摘を受ける可能性は高いわけで、"よく手伝う"人と分けた時にどういう異なるのかを知りたいところです。"まったくない"という人は、"たまに手伝う人"に偏る可能性もある。

 (3) 「妻の家事ハラ」を経験している夫婦でも、8割以上(82.2%)は「仲が良い」と回答

「妻の家事ハラ」を経験したことがある夫婦に「夫婦仲」を夫と妻それぞれに聞いてみたところ、夫は「とても仲が良い」が全体の 17.6%、「どちらかと言えば仲が良い」が 64.6%と全体の 82.2%が「仲が良い」と回答。妻も「とても仲が良い」が26.8%、「どちらかと言えば仲が良い」が 58.0%と、全体の 84.8%が「仲が良い」と回答しました。この傾向は年代別(30 代、40 代)で比較してもほぼ同様の傾向で、「妻の家事ハラ」が必ずしも、夫婦の仲に決定的な影響を及ぼしている訳では ないことが確認されました。 

この設問で、"夫婦の仲に決定的な影響を及ぼしている訳では ない"とできるのが凄いですよね。家事ハラのない夫婦についても同じ質問をして比較するところではないでしょうか。そもそも、夫婦関係が良好だから、夫が家事をしようとするという可能性もあります。因果関係が逆の可能性。

 (5) 夫が受けた「妻の家事ハラ」の内容1位は「やり方が違う!」と指摘を受けた(42.6%) 妻がしてしまった「家事ハラ」の内容1位は「やり方が雑!」と指摘した(40.1%)

「妻の家事ハラ」が発生しやすい家事の内容が確認されましたが、「妻の家事ハラ」の具体的な内容とはどのようなものでしょうか。夫には受けたことがある「妻の家事ハラ」の内容を、妻には夫にしてしまったことがある「家事ハラ」の内容をそれぞれ聞いてみたところ、夫の 1 位は「やり方が(妻のルールや手順)と違う!と指摘を受けた(42.6%)」、2 位は「やり方が雑、ちゃんとしていない!と指摘を受けた(39.8%)」、3 位は「やり方が下手!と指摘を受けた(26.3%)」という結果となりました。一方、妻の回答 1 位は、「やり方が雑、ちゃんとしていない!と指摘をしてしまった(40.1%)」、2 位は「やり方が(妻のルールや手順)と違う!と指摘をしてしまった(36.2%)」と、1 位と 2 位の順位が入れ替わったものの、夫と同様の回答、3 位には「不経済(使いすぎ、余計である等)と指摘をしてしまった(30.7%)」がランクインしました。この結果から、妻が日常的にこなしている家事のやり方やクオリティ、ノウハウを、夫が守ってなかったり、無視してしまっていることに起因して、「妻の家事ハラ」が発生している様子がうかがえます。

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複数回答の項目の夫婦差が凄いですね。夫は"受けた"と完全に被害者であり、妻は"してしまった"と完全に加害者。もちろん、ダメだしをハラスメントと定義しているからこう設定するのは分かりますが、妻は、雑で、不経済で、下手で、段取りの悪い、手間の増える家事を夫から"受けて"いるんですけどね。

結論は、"妻が日常的にこなしている家事のやり方やクオリティ、ノウハウを、夫が守ってなかったり、無視してしまっていることに起因"とあり、この部分を、共同通信の記事はそのまま取ってきたようです。妻は日常的に家事をこなすものなんですね。

 (6) 妻が査定する「夫の家事」の時給=804円 VS. 夫の自己査定=1,008円

「夫の家事」に対して、夫・妻それぞれどのように評価をしているのでしょうか。「夫の家事」を時給で換算し、評価をしてもらったところ夫の査定平均は 1,008 円だったのに対し、妻の平均査定は夫よりも 200 円以上安い 804 円という結果となりました。夫の自己評価よりも妻の評価は低いことが確認されました。

こういうアンケートは夫婦間の認識の差を確認するために面白いと思いますが、比較をする意味で、妻の家事の時給についての妻と夫の査定も取っておいた方がいいですね。もちろん、そういう調査はすでにされていると思いますので、それと比較するのでもいい。もしかしたら、夫だとか妻だとかではなく、要は、家事をやった方は家事について自己評価が高いという結論かもしれない。

(7) 「妻の家事ハラ」を受けた時の、夫のやる気が無くなる率は約9割(89.6%)

「妻の家事ハラ」を受けた時の夫の心情は、どのようなものでしょうか。夫には「妻の家事ハラ」を受けた時の心情を、妻には夫に「家事ハラ」をした時の夫の心情を想定し、やる気が上がったか、無くなったかを 4 段階評価で回答してもらったところ、夫は「少しやる気が無くなった」が 50.6%、「まったくやる気が無くなった」が 39.0%と、全体の約 9 割に該当する89.6%が、「妻の家事ハラ」によってやる気を無くしていることが確認されました。妻の回答も同様の傾向となりましたが、「少しやる気が無くなった」が 63.6%、「まったくやる気が無くなった」が 22.0%と、「まったくやる気が無くなった」の回答では、夫の方が 17 ポイントも高く、「家事ハラ」をした妻よりも、された夫の心情的なダメージが深いことがわかります。

ここはツッコミどころではなく、現状認識としては興味深い部分ですね。ダメだし程度で、4割の夫が、家事をすることについて"まったくやる気が無くなっ"ていて、妻はそれほどやる気が無くなるとは思っていない。夫の弱さについて妻の認識が乏しい。

 (8) 夫の家事参加意欲向上のために、妻が心掛けていること1位は「ありがとう」と言う(70.2%)

妻が夫の家事参加意欲向上のために心掛けていることを聞いてみたところ、ダントツの 1 位は「ありがとうと言う」で実に7 割以上(70.2%)の回答を集めました。2 位以降は「やってくれたことを純粋に褒める(34.2%)」、3 位「疲れているのにゴメンね、と夫を気遣いながら頼む(24.6%)」、4 位「二人とも同時に家事をするように役割分担する(23.5%)」、5 位
「さすが!やすごい!など感嘆の表現で褒める(22.9%)」と続きました。言葉で感謝の意思を伝えたり、相手を気遣ったうえでお願いをすることが、夫の家事参加意欲に好影響を与えることを、妻がしっかり理解していることがわかりました。

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みなさん、どのお宅も苦労されているのがよく分かります。夫で"よく手伝う"レベルでさえ5割なのに、妻は"ありがとうと言う"人が7割もいるんですよね。

その妻の苦労と手間を、"言葉で感謝の意思を伝えたり、相手を気遣ったうえでお願いをすることが、夫の家事参加意欲に好影響を与えることを、妻がしっかり理解していることがわかりました。"と、"しっかり理解"などと言われると少しイラっとしそうです。

 今回の調査により、子育て・共働き夫婦の中に「妻の家事ハラ」が多く存在していることが解りました。また「妻の家事ハラ」が発生しやすい家事ジャンルや、「妻の家事ハラ」の具体的な内容などが確認されました。今後も増加が見込まれる子育て・共働き夫婦が円満に生活していくためには、「妻の家事ハラ」を解消するお互いの気遣いが一つの鍵となりそうです。旭化成ホームズが展開する、共働き家族研究所では、今後も共働き家族のよりよい暮らしを実現するために長期的・継続的に調査・研究を実施し、情報発信に努めて参ります。

できれば、次の研究では、『家事ハラ』の定義の再検討と、因果関係と相関関係の違いを考えることと、対照実験を行うことに努めるとよろしいのではないかと思います。

 

スペシャルサイト『妻の家事ハラ白書』へのモヤモヤ

ここは引用する個所が少ないのでシンプルに。

妻の家事ハラ白書 | ヘーベルハウス

 

まずは、家事ハラ動画として、テレビCM用と思われる15秒動画が掲載されています。以下は総集編ですね。


【妻の家事ハラ白書】総集編 - YouTube

適度な間と絶妙な役者さんの表情から、テーマを除けばとてもよいCMだと思います。妻からの以下のコメントで、夫がやる気を次々と失っていくという内容です。

あなたがたたむとヘンな跡がつくの。
ちゃんと乾いてるかみせて。
ずいぶん時間がかかるのね。
いいのよ、頼んだ私のミスだから。
お皿洗いありがとう。一応もう一度洗っておくね。
かくし味とかいらないからね。
早く終わったね。ちゃんと、やってくれた?

これらの妻の言葉は、先ほどのアンケートを下地にして創作したものでしょうが、これに愕然とした表情を見せる夫は、正直言わせてもらうと「子供か!」と思いました。

 

旭化成ホームズとしては、上記のアンケートから見て取れる通り、妻が家事をするもので、夫は手伝いをするもの、夫はまだまだ家事はひよっこという認識でしょうから、それを土台とした時にこれらの妻の言葉は、ハラスメントとまで言えるものなのでしょうか。

もちろん、ハラスメントというのは、受けた方の気持ちが重要です。これらの言葉でイラっとする人はいると思いますし、精神的DVに発展する可能性は否めない。ただ、繰り返しですが、旭化成ホームズの視点では、夫は家事についてひよっこという前提なわけですよね。言い方としてはtopisyuならやらない、上手くない言葉だと思いますが、仕事を始めたばかりの新人の頃にはよく言われる気がします。(職場の方がおかしい可能性はある)

家事の場では新人である夫に対して、ミスがないか再確認したり、具体的に指示を出したりすることをハラスメントとして、

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結論として、これを出す。

夫が家事をしないのは、妻が悪いというメッセージを旭化成ホームズは植え付けたいのではないかと思ったのは自分だけでしょうか。(小町話法)

家事は妻がやるもので、夫はそれを手伝ってくれるのだから、もうちょっとプライドを傷つけないで優しく指導してあげてねって、どんだけ妻に甘えるんだと。

 

なお、これは細かな指摘ですが、以下の家事ハラ体験談というのもなかなかツッコミどころ満載です。 

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Twitterのソーシャルボタンがページ全体と連動しているため、何の目的で各体験に設置しているのかよく分からないのは置いておいて、まず出典がない。たぶん、上のアンケートでの自由回答だと思います。

個別に見ると、更にうんざりします。

お酒臭いジャケットを(放り出さないで)クローゼットに入れたのに怒られた
水の出しすぎと言われた
料理がなんでもソース味だと指摘された
頼まれる前にトイレ掃除したのに褒めてくれなかった
家事の出来栄えを聞いたら雑と言われた
せっかく買ってきたいいお肉を余計なことと言われた
(普段はやらない)皿洗いをしていたらスポンジが違うと指摘された
(普段はやらない)家事の手伝いを申し出たらやましいことあると

意訳するとこういいうところですが、もうどこから突っ込んでいいか分からないぐらいツッコミどころ満載ですよね。これを旭化成ホームズはハラスメントと考えているということですか。

 

締め

長くなりましたが、この一連の『家事ハラ』特集の問題点をまとめると以下になります。

  • 共働き夫婦でも、妻が家事をする価値観を前提としていること
  • 夫が家事をしないことについて妻に問題があると誤解を与えるメッセージとなっていること
  • 家事でのダメだしをハラスメントと定義していること
    (妻からの指摘を躊躇させ、加えて、セクハラやモラハラやパワハラやDVなどの問題性を間接的に引き下げること)

となります。

 

考えようによっては、これまで妻が夫から受けてきた『家事ハラ』をとうとう妻から夫にもするようになったということで、妻が強くなった、夫婦関係が逆転しつつあるということを伝えようとしているともとらえられないこともないかもしれませんが、

旭化成ホームズは、2年前にも、発言小町の釣りトピと見紛うような新聞広告を大々的に展開していたりしましたので、たぶん、そういう発想はないんじゃないかと思います。

発言小町の釣りトピと見紛う、ヘーベルハウス2.5世帯住宅新聞広告 - Togetterまとめ

(要約すると、自分の両親と姉との2.5世帯住宅とすることを、16万円のブランドバックで妻を説得できたと信じ、独身の姉は喜んで子供の世話をしてくれるだろうと信じる、お花畑脳全開の男性についてのストーリー型の新聞広告です。)

 

最後に、この分野には一家言のあるid:kukkyさんの感想を紹介して終わりといたします。

 

以上です。以下、余談です。発言小町好きな人だけどうぞ。

 

 

 

余談

せっかくなので、この視点に立ったら、どんな相談が出来上がるか作ってみました。

はじめまして、既婚共働き、3歳の子持ちの、ヘーベルと申します。妻からこんなことを言われて、ショックで家事を手伝う気力を失いました。

 

具体的には、家事を手伝い労うつもりで、高い牛肉を買ってきたら、「余計なものを買ってきて。冷蔵庫の余りものと、献立全体のことを考えて買ってきてよね」と言われたり、いつもはしないトイレ掃除を頑張ってやってみせたら「毎日掃除しているのは私だけどね。それより、パパには立ってトイレをするのは止めて欲しいな。子供がマネするのよ」と言われたりしました。

他にも、掃除の手伝いをしようと掃除機をかけて評価を求めたら、「ちょっと早すぎない?ああ、やっぱり、ここにもほこりが……。任せた私がバカだったわ」と言われたりもしました。

 

職場では年次からもこんなことを言われることはなく、なぜ家庭で、こんな些事で、プライドが傷つくようなことを言われなければいけないのかと、モヤモヤしています。

 

確かに、家事は妻がやってくれています。でも、僕も手伝おうとしています。せっかく手伝ってあげているのだから、もっと褒めてもいいと思うのですが、僕の気持ちを分かって頂ける方はいらっしゃいますでしょうか。

コマッチャからのレスもシミュレートできますが、これはやる必要はないでしょうね。答えはほぼ同じです。

 

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