斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

憧れを表明してロールモデルを落とそう

続いてこれも新入社員の方向けの記事です。得られるものが多い、ロールモデルとなる人に近付いて色々学んでしまおうという話。

http://www.flickr.com/photos/32066106@N06/4119913177

photo by HikingArtist.com

 

ロールモデルとなる人の見つけ方

ロールモデル(Role Model)とは、「こういう人になりたい!」とその人の仕事ぶりを真似したくなる人のことですね。ロールモデルがなくても成長できる人はいますが、いた方が楽です。研究と同じで、一から自分で何かを生み出すのは途方もないものがありますが、誰かの後を辿ってそこから少し足していくというイメージです。成果が出しやすい。

大体、無意識にロールモデルは見つけているものですが、手っ取り早く「会社で尊敬している方はいらっしゃいますか?」と何人かに聞いてみて、自分の方向性と一致していそうな人をロールモデルとしてロックオンするのがお勧めです。

 

ロールモデルとなる人の落とし方

単に陰ながら目標にするだけではせっかく同じ会社にいるのにもったいないので、できるだけ話しかけてみましょう。お昼でも誘われる流れを作って、その機会に、「○○さんからご活躍についてうかがいました。△△さんは私の憧れです」と直球で憧れを表明しましょう。

若い人に憧れていると言われて嫌がる人はそんなにいません。大体喜んでくれるので、その後は積極的に公私を絡めていって、盗めるものを盗みましょう。

参考:人たらしになるコツ30箇条

 

ステップアップしながらロールモデルを切り替える

ロールモデルとなる人は、当たり前ですが役割・役職で異なります。分かりやすい例で言えば、スーパーマーケットで試食を勧めるのが凄い人がいたとして、その人から試食のセールストークは学べても、スーパーマーケットの在庫管理であったり、商品の調達については学べません。

長期的な目標としてのロールモデルを置く(「作家の○○さんみたいになりたい!」「経営者の○○さんが人生の理想」)というのはありますが、短期的な仕事の成功には結びつかないので、それはそれとして神棚に置いておいて、自分が今している仕事上のロールモデルとなる人を毎回探して踏み台にしていきましょう。

 

恩は忘れずに、大事なのは信頼関係

踏み台という表現をすると、まるで使い捨てのように受け止めてしまうでしょうが、ロールモデルとなった方たちに対する恩は忘れないようにしましょう。具体的には、定期的に連絡を取る(年賀状やメールを送る)、会った機会にお世話になったことについて感謝を表明する、その人への自分の高い評価を周りにさりげなく伝えるなどです。

これから10年20年と仕事をしているとどこかで繋がることがあります。部署が変わったり、転職したりで、ロールモデルとなった方たちと直接の関係が切れることはあっても、そういった方たちは引き続きご活躍されていることも少なくありません。どこかで繋がることを考えて良い関係は続いていた方がいい。

また、頭の良さや仕事の出来不出来は自分が考えているよりも重要視されず、信頼できるかどうかがキーになる時期がいずれ来ますので(兵隊から管理者になる流れであったり、自身が経営者になったりで)、人を裏切らないで働いてきたことは必ず財産になります。

 

締め

多くの方が生き生きと、ご自身の力を十分に発揮してご活躍されることを願っています。