さっき寝かしつけ前に子どもとしたやり取りです。お好きな人だけどうぞ。
下の子が寝る前に「石売りをやってほしい」と言ってくる。
石が入っている袋から石を取り出して、石を売り出す『無能の人』ごっこを以前したことを思い出し、「石売りやるよー」と、石を並べようとするものの「それじゃない!」と断言する。
「えー、石を売っているけど、石を売るんじゃないの?」と聞くと「それは石売りじゃないの!!」と言う。
「石売りって石を売ることだよ。これが石売りじゃないの?」と聞くと「それじゃない!!」と怒って泣き始める。
「ごめんねー、石売りが分からないんだー?教えてくれるー??」と聞いても「石売りやってー」と繰り返すので、場を和ませようと、土下座しながら「石売り分からないよー。ごめんねー。えーんえーん」と嘘泣きをしても「石売りやろうよー!!」と相変わらず、石売りに意識が向いている。
とりあえず、やれることは何でもやろうと「石売り分からなくてごめんね」と言いながら抱きしめながら話す。
「でも、石売りは説明してくれないと分からないよ?」
「追いかけるやーつー!」
「誰が追いかけるの?」
「みんなが○○ちゃんを追いかけるのー!」
「石はどう関係するの?」
「石を持って逃げるから取りにきーてー!」
「じゃあ、石を持って!みんなで追いかけよう!さん、はい!!」
「ちーがーうー(泣)」
「何が違うの?追いかけてるでしょ??」
「脇をこちょこちょしてー!」
「今脇をこちょこちょすればいいの?」
「ちーがーうー(泣) 遠くでこちょこちょするのー!」
このようなやり取りの末、石売りとは、下の子が石を持って逃げるので、それを他の子が追いかけて石を奪おうとし、自分が離れたところでその逃げてる子に向けて脇をこちょこちょする動作をするという遊びということが分かりました。
背景としては、こちらが「石売りをするよー!」とつげ義春の『無能の人』ごっこをしたわけですが、そのうちの一つの石を下の子が取って逃げたので、自分が他の子にその石を取り返すように命じ、返さないと脇をこちょこちょするぞー!とポーズを取ったことから、これが下の子の頭の中では『石売り』となったようです。
あんまりトリッキーなことをしないほうがいいなと思いました。
※この表紙の男性が川原で拾った石を売る『無能の人』です。ちなみに、我が家の石は海で拾ったものなので『無能の人』とは厳密には売っている石の種類が違います。