タイトルはこちらから取りました。
以下は、先日、知人A(以降A)が知人B(以降B)とした会話です。
ネットウォッチを止める
A「お久しぶり!」
B「久しぶり~。元気だった?」
A「元気、元気。そっちは??」
B「仕事が大変だけどボチボチかな」
A「最近、ネットで見かけないけど、仕事が忙しかったんだ?」
B「それもあるけど、ネットウォッチ止めたんだよね」
A「えー、ライフワークだったのに!?昔はずっとネットウォッチ板に張り付いていたよね」
注:ネットウォッチ板=ネット上の人物について観察結果を報告する、2chの掲示板の一つ
B「もう、飽きた」
A「大人になったということかー」
若者のネットウォッチ離れ
B「というより、周りの連中がネットウォッチの何たるかを分かっていなくて、昔みたいに楽しめることが減った」
A「は?」
B「若者のネットウォッチ離れだよ」
A「え?」
B「最近の若者は、ネットウォッチがなってないの」
A「なに?」
B「大体、すぐに凸しちゃうでしょ」
注:凸=ウォッチ対象者に接触すること
A「ああー。Twitterで直接リプライするの?」
B「Twitterとはてなブックマークのせいで、踊り子さんに大量の人が押し寄せてしまう」
注:踊り子さん=ウォッチ対象者のこと
A「そうなっちゃったら、ウォッチしている意味がないって?」
B「踊り子さんが踊ってくれなくなるでしょ」
A「はー」
B「踊り子さんが踊っているのを見て楽しむのがウォッチャー。そこに私情も義憤もない。今の人は触れるだけではすまないで、『謝れ!』『謝れ!』って押し寄せる。ウォッチの目的が対象を慈しむことから、対象に攻撃を加えることに変わってる」
A「(どっちも気持ち悪いけど、まだ昔のウォッチャーのほうがまだマシかな……?)」
B「ウォッチャーは踊り子さんを育ててなんぼでしょ?昔だったら、踊り子に触れたウォッチャーは怒られてたよ」
A「怒るんだ(笑)」
B「ウォッチャーは踊り子さんを育てるものだから。まだ熟していない果実を取ろうとしていたらそりゃ怒るよ。踊り子さんへの敬意がない」
A「(今、怒りが伝わってきている気がする……)」
B「Twitterをまとめるのとかあるでしょ?」
A「ああ、togetterね」
B「あれも全然なってない。確実に踊り子さんに伝わるし、煽りの入れ方も何年前かって。お前らネットウォッチ板で何を学んできたんだ」
最近の炎上
A「よほど嫌みたいだけど、Bさんは、今はウォッチしている人はいないんだね」
B「イ○○ヤとか、上○隆とかはちょっと見てたけど、あれも今時のウォッチャー紛いが絡みに行きすぎで見る気が失せた」
A「その人達なら少し分かる」
B「H○○○xとか俺からしたら青いんだよなぁ。あの人、自分に大義があると思っている」
A「時々、薪をくべてるよね」
B「それが、ウォッチャーのやること??」
A「いや、分からないけど」
B「ウォッチャーならウォッチしてなんぼでしょ。favしたり、ブックマークしたり、それだけでもダメなのに、自分のブログにtweetまとめたりしてちゃ、それはウォッチャーじゃない」
A「色々大変だね……。最近、他に炎上した人だと、岡○○○夫さんとか?」
B「岡○○○夫さんは昔からウォッチしていたけど、あの人でも慌てることがあるんだなって可愛く見えた」
A「なんだ、まだ楽しんでいるんじゃない」
B「昔の情熱はない」
すべて貧困のせい
A「今の人は何で昔みたいなネットウォッチができないのかな?」
B「環境が悪いのもあるけど、たぶん貧困だな」
A「は?」
B「全て貧乏が悪い!」
A「貧すれば鈍する?」
B「そう。ネットウォッチしているだけの余裕が無い。現状に不満があるからサンドバッグを探している。踊り子さんに『謝って欲しい』って、お前に何の関係があるのか」
A「そういえば、ある事件の加害者と思われる人の写真をシェアして『厳罰を!』というのがFBに流れてたなー」
B「そういうことする人はたぶん不幸なんだよ。心に余裕がない」
A「あなたも余裕が無くなってネットウォッチを止めたの?」
B「いや、俺は飽きただけだから」
A「そう……。そろそろ時間かな。また会えるといいね」
B「仕事が忙しいからなかなか会えないけど、楽しかったよ。また会って、こういう話したいね」
A「そうだね?」
以上です。
感想
自分はこの話を聞いて、若者のネットウォッチ離れというより、ネットウォッチそのものの性質が変わっているんじゃないかと思いました。大体、今ネットウォッチしている人が若いかどうか分かりませんし。
今は普通に楽しめている場所でも、実はそれが後になってから貴重だったんだと思うことって、人生において往々あります。そういう話かなと受け取りました。
ちなみに、景気の指標としては1月は完全失業率が悪化しましたが、
完全失業率、1月は3.6% 4カ月ぶり悪化 労働市場への参入増で :日本経済新聞
景気回復を背景に職探しをする人が増えたほか、より好条件の仕事を求めて自発的に離職した人が増え、完全失業率を押し上げた。
こんな話もあります。完全失業者には就職を希望しない人は含まれませんからね。正社員の有効求人倍率は相変わらず1を割っていますが、大体どこの県でも改善傾向にあります。
関連
一応説明しておきますが、自分はAでもBでもありません。