自分はこういうやり方でモヤモヤを解消します。
1. モヤモヤの存在を認める
モヤモヤの代表的なものである、嫉妬や怒りなんかのネガティブな感情は、自分が嫉妬しているとか、怒っているとか認めるのは結構キツいものがあります。喜ぶや楽しむと違って、ネガティブな感情の場合、それを持っていることが悪いことみたいな刷り込みがあるじゃないですか。また、その感情を持っている間は辛い気持ちになる。そんなこんなで、ネガティブな感情が自分の中に渦巻いていることを認めにくい。
だけど、そういうモヤモヤした感情というのは結構誰でも抱えているものだし、そういうものなしに生きるのって難しいものがありますよね。時には生きていく上での原動力にもなるので。
当たり前に生まれる感情であるならば、それを持つことがおかしいと思うより、そういうネガティブな感情が出たときに、出て当然と思い、そのネガティブな感情を認めるようにすると、モヤモヤが少し薄れていくのが経験則としてあります。
まずは、モヤモヤしていることを認識するところからスタートする。これを、できるだけ人がいない、静かなところでやるようにします。
2. モヤモヤを言語化する
次にするのが、そのモヤモヤしたものを、表現することです。紙に書き殴ってもいいし、海に向かって叫んでもいいし、ホワイトボードでブレストしてもいい。
モヤモヤした感情というのは、触りたくないという気持ちもあって、ふにゃふにゃして、解決しようのない、巨大な怪物みたいな感じで、自分の頭の中をのたうちまわっていることがあるんですよね。
でも、自分がどうしてモヤモヤしたのか、きっかけは何だったのか、モヤモヤしている原因は何かといったことを表現していくと、どうやらそんなに得体の知れないものではないということが分かってくる。モヤモヤの輪郭がはっきりしてくると、実はそれほど大事ではないんじゃないかとか、自分が過剰にモヤモヤしていたことが分かってくる。
大体、人間、客観視が上手くできないものですから、自分の問題は大問題だと感じちゃうんですよね(過小評価するのはするでまた違う議論がありますが)。同じようなことで苦しんでいるだろう人はたくさんいるのに、自分だけの問題として、解決方法があっても自分は特殊だから当てはまらないとか考えちゃう。
モヤモヤしているものを実体化させてしまうと、思ったよりも大きくないことが分かることが多い。
3. モヤモヤを解消したいなら分解する
そうやって、モヤモヤがはっきりしてくれば、それでもうモヤモヤからストレスを感じることはかなりなくなりますが、同じような経験を再度したくなければ、この言語化したモヤモヤを分解していきます。
「パートナーの態度にモヤモヤした」なら、その態度についてどんなタイミングでモヤモヤしたのか、その時の自分の体調はどうだったか、それ以前に何か同じ態度があったのか、最近他に類似したモヤモヤを感じなかったか、など。
とにかく起きたことを丁寧に細分化していきます。こうすると、難攻不落に見えた問題も、解決の糸口が見えてきたりするんですよね。よく分からなかった問題が凄く身近に感じられる。
これができたら後は簡単です。こうやって溜めていった自分のモヤモヤを定期的に見直すと、自分がどういうときにモヤモヤするのか傾向が見えてくる。傾向が見えれば、対策のしようが出てきます。
以上です。
やり方は人それぞれだと思いますけど、これが自分のやり方です。自分に対してモヤモヤを相談された場合は、こういう話を少しします。もちろん、素人がやっていることですから、本格的に精神的な病気の治療をされたければプロに相談することをお勧めしますけどね。
何か人に言えないモヤモヤがある人は、こうやってモヤモヤを認めて言葉にするだけでクリアーになるものがあると思いますので、そういうものがある人は、どうぞ気軽にetsuko.topisyu@gmail.comまで送って下さい。大抵のモヤモヤについて美味しく頂きます。
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が比較的近いですかね。後は、これも。