斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

若手社員にお勧めしたい「今日の会議のまとめ」をする習慣

先日たまたま外資系投資銀行の若手社員(20代半ば、童顔)と会議をする機会がありました。会議がそろそろ終わるかなーと思っていたら、その人が「それでは、今日の会議のまとめをします。まず、決まったことは○○と○○で、未確定事項は○○で別途検討となりました。以上です。何か誤りがあればご指摘ください」と会議のまとめをしていました。

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photo by ibm4381

※「今日の晩ご飯は、おでんだな」

 

次の会議に参加した時も、彼は同じように会議の終わりの頃に会議のまとめをしていました。本人に「どうしてああいうことをするんですか? 別に誰かがお願いしているわけでもないと思うのですが」と聞いてみると、「以前会議であまり付加価値が出せないことがあり、それでもできることはないかと考えて、まとめをするようにしました」という回答。なるほど、一理あるなと思いました。

 

彼のように外の会社の人間とやり取りすることが多い仕事だと、会議においてどう付加価値を出すかはかなり意識することでしょう。でも、まだ自分自身に知識や経験が足りない場合はできることがかなり少ないことがある。会議のまとめは、会議の内容が理解できていて、少し度胸があれば簡単にできます。一方で、会議のまとめが忘れられることもないわけではありませんし、カウンターパーティがいる場合は会議のまとめは重要です(もちろん、議事録を作ればいいもののそのレベルではない会議もある)。

 

更に、会議のまとめをすることのいいところは、何だかその人がしっかりしているというか、大した仕事をしているように見えるところなんですよね。恐らく、まとめるという仕事がある程度偉い人がやるという固定観念があるからだと思うんですが。虎の威を借る狐というと言い過ぎですが、その会議で決まったことはその人の手柄みたいに見えないこともない。

 

ということで、難易度の割には評価が得やすいということで、ぜひ若手社員は会議のまとめを積極的にやってみるといいんじゃないかと思った次第です。もちろん、これを鼻持ちならないと思う人は会社によってはいるでしょうし、会議のファシリテーターがちゃんといる場合もあるでしょう。ただ、誰もやっていないようならやってくれたほうがありがたいものだし、ちゃんと評価してくれる人もいるはずです。もし、なかなか言い出しにくい空気があるようなら、議事録作成にも通じるところがありますが、会議のまとめみたいなものを個人的に作っておいて、それを会議の後で関係者に回しておくのもありかと思います。

 

蛇足ですが、会議のまとめ自体もいいなと思いましたけど、それ以上に自分が足りない中で今何かできることはないかと考えて、それを継続できていること自体が彼の強みかなと思いました。