4月から働き始めることになった新入社員のみなさんにお勧めしたいことがあります。最初の給料、初任給を使って親にプレゼントをすることです。
※親と折り合いが悪い、親に問題がある(子どもの奨学金を親が使う等)という方向けではありません。タイトルだけで反感を覚えた人はそっ閉じをお勧めします。
キャッシュフローがきついのはそのとおり!
初任給はただでさえ少ないのに、どうしてそんなものを親に買わなければいけないのかと思われるかもしれません。この4月から一人暮らしを始めている人からすれば、キャッシュフローはかつかつでしょうから、人のために使う余裕はないはず。
ただ、そんな時期だからこそ、実は親にプレゼントを与えるのには向いています。
子どもが働き始めるのは、親からすると子育てからの卒業を意味する
子どもが働き始めるときというのは、親からすると子育て活動からの卒業を意味しています。特別なタイミングです。
私には子どもが何人かいますが、子どもが日々成長しているのを見るのは幸せです。初めて立ちあがった日、初めて親の名前を呼んだ日、初めて親に手紙を書いた日など、節目節目のことは特によく覚えています。
私の子どもはまだ働き始める年齢ではありませんが、これらの経験を踏まえると、子どもが働き始めたら更に感慨深いものがあるというのは容易に想像がつきます。「ようやく独り立ちしてくれて嬉しい」「もう独り立ちしてしまって寂しい」というたぶん両方の想いが浮かんでくることでしょう。
これまでのプレゼントと働いたお金で買ったプレゼントの違い
みなさんが親にプレゼントをあげる機会はこれまでにも何度もありましたよね。誕生日プレゼントやカーネーションを贈ったことがある人は多いはず。「そのプレゼントと今のプレゼントで何が違うの?」と思われるかもしれません。働くという意味では、アルバイトで得たお金でプレゼントをすることもできるわけですしね。
親からすると、親の庇護下にあったときの子どもからのプレゼントと子どもが独り立ちして得た収入で買ってくれたプレゼントでは意味合いが異なります。自分の手から子どもが離れたタイミングに、子どもが子どもの収入で親にプレゼントを買ってくれるというのは、子どもがちゃんと独り立ちしたことを確認できるようなものです。これまでの子育ての苦労が報われたと感じることができる。
こういう意味合いがあるのが、働き始めてからの親へのプレゼントなのです。
初任給ならばプレゼントは高額でなくても良い
夏のボーナスや冬のボーナスなどを待たず、今このタイミングがいいのは理由があります。それは、コスパが非常にいいからです。コスパという言葉が嫌いな人がいるのは知っていますが、あえて使っています。人間関係では、大したお金をかけなくても大きな信頼を獲得できる機会というのがあります。その一つ、初任給の親へのプレゼントです。
少ない金額のプレゼントでも親は大変喜びます。大層なものを買わなくてもいい。プレゼントをもらったという事実だけで、親は友達や親戚や近所の人に自慢できるのです。
すいませんね、急に現金な話をして。でも、初任給に関わらず、社会人一年目の給料はとても貴重じゃないですか。少なくて済む分にはその方がいい。
親としても初任給がそれほど大きな金額でないこと、子どもが使いたいことは知っています。にも関わらず、そんななけなしのお金の中でプレゼントを買ってくれた。もう、それだけで喜んでくれるわけです。しめたものですね。
何をあげたらいいか
金額的には1~2万円相当のもので十分です。
初任給のプレゼントとしては、ネクタイピン、靴、バッグなどの服飾品がメジャーですね。ただ、親の方にもらえるなら何でもいいという発想があっても、1~2万円程度で買える服飾品には限界があるので、お勧めは消え物です。親がお酒が好きなら、日本酒や焼酎がいいですね。1~2万円も出せば、親が普段飲まない/飲めないお酒が買えます。
個人的には、ちょっといいレストランを予約して、そこに親を招待してみるのを推奨したいところです。地元のそれなりの格のホテルのランチのコースなんかが手頃ですね。そういうこともできるようになったのかと親としては子どもの成長を感じることができますし、そういう気持ちを抱きながら子どもと会話もできるというのが嬉しい。
※何も思い浮かばなければこういうカタログギフトもあり。しかし、これ、商品名長いな!
締め
長い人生では記憶に残る場面というのはありますよね。
初めての運動会、小学校の入学式の後友達との初めての会話、受験の合格発表、妊娠出産への立ち合いなどなど。
初任給で子どもにプレゼントを贈られたというのは、親からするとそういう記憶に残る場面になるものです。気まぐれでもいいので恥ずかしがらずに試しにやってみましょう。10年後、20年後ぐらいに効いてきますよ。(意味深)
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