Troubleshooter(読売新聞の人生案内の英語版)で、興味深い相談が掲載されていたので紹介します。夫が男性と長年浮気をしていたというもの。
※すぐに役立つ!
相談内容
TROUBLESHOOTER / My husband has been dating a man for a long time - The Japan News
Dear Troubleshooter:
I’m a housewife in my 50s. I’ve learned my husband has been dating a man for a long time.
It came to light when I was on maternity leave from work before and after giving birth to our second child. I learned about my husband’s infidelity from a photo sent to our home to harass me. Although I thought his partner was a woman, he further shocked me by explaining that it was a man.
I made him promise to discontinue his relationship with the man and live as a father for our children. Ever since, I’ve devoted myself to my work, doing household chores and raising our children.
However, I recently happened upon a photo that shows their relationship has continued. Feeling betrayed by him, I was very angry and sad.
My husband has managed our household money, helped me raise our children and worked as a member of the local community. However, he sometimes lied about where he went on business trips and came home very late. Whenever I asked him about such incidents, he skillfully evaded telling the truth. His elusive personality stemmed from his lack of sincerity.
I’m planning to divorce him. I also want to crush him by demanding a considerable divorce settlement and such. How can I live a positive and calm life from now on?
T, Fukuoka Prefecture
現在50代の専業主婦の女性による相談です。
第二子出産のタイミングで、夫の浮気相手から夫が浮気をしていた事実が分かる写真が送られてきたようで、最初は浮気相手が女性だと思ったら男性だったと発覚したそうです。そこでもう浮気はしないと夫には誓わせたものの、最近になってたたまたま夫がその男性とまだ付き合っていることが分かる写真を見てしまった。夫のあまりの不誠実さに離婚をするつもりだが、この辛い気持ちはどうしたらいいかというのが相談内容となります。
コメント
米国政府のとある調査では、男性の中での同性愛者は1.7%、両性愛者は1.1%、女性の中での同性愛者は1.1%、両性愛者は3.5%という結果だったそうです。
数の上では異性婚において配偶者が自分と同性の人間と浮気をしたことが発覚するケースが圧倒的に多いですよね。同性愛者・両性愛者の人が異性婚をした上で、更に浮気をして、その事実がバレるという事態はあまり多くない。そういう意味で、この相談は浮気バレのケースで数千とか数万に一つの、貴重な例だと考えられます。
異性婚をした同性愛者・両性愛者が浮気をしたケースがマジョリティである異性愛者の浮気と違いがあるとすれば、この相談者さんの落ち込み度合が激しいように通常(というものの線引きは難しいけど)より浮気をされた方のショックが大きいというおとはあるかもしれません。
My husband has managed our household money, helped me raise our children and worked as a member of the local community.
ここら辺から読み取れますけど、実は自分のことは本当に好きではなかったのではないか、体を重ねたけれど心はここにあらずだったのではないか、偽装結婚だったのではないかなどなど、これまでの夫婦としての20年間の関係性がすべてご破算になったという気持ちになってそう。
ただ、相談者さんの受け止め方が仮に違っていたとしても、この種の浮気され相談への回答としては、異性愛者である配偶者による浮気と同性愛者・両性愛者である配偶者による浮気に対するものは基本的には変わらないんじゃないかと思います。
項目で列挙するとこんな感じです。
- まず、浮気をした夫とあなたの過ごしてきた日々がすべて台無しになるということではない。これまであなたが愛されている、幸せであると感じていた気持ち自体は当たり前だが事実存在したものであり、無価値ではない
- 長年裏切られた腹いせに仕返しをしてやりたいという気持ちを持つのは致し方ない部分もあるだろうが、自分が同じレベルに下がってやりあおうとすると疲弊するだけだから、淡々と離婚の手続きを進めつつ、弁護士等を介して浮気相手と夫に慰謝料請求をした方がいい
- ただし、専業主婦であると就労できなければ今後の生活が安定しない場合があるので、離婚による財産分与で得られる現金がどの程度になるのか、仕事をすることができるのか、子どもに頼ることができるのかについては離婚をする前に事前に検討しておいた方がいい。慰謝料はせいぜい数百万円レベルでしかないので、過度に期待しないこと
- なお、離婚をしてしまった場合生活が成り立たないということであれば、今すぐに離婚をするのではなく、家庭内別居をするというのも一つの手。顔も見たくない相手と同じ家にいるのは辛いだろうが、背に腹はかえられない
皆さんならどう回答されるでしょうか。自分だったら多少気持ちに寄り添うことに普段より重点は起きつつ、このように回答する内容自体はいつもの浮気相談と同じにすると思います。
ちょっと話が変わりますが、偶然夫が浮気していたことを写真で知ったということですけど、最初の浮気発覚のときに相手がこの相談者さんを傷付けるために写真を送りつけてきたということからすれば、今回のことも偶然ではない可能性がありますよね。この浮気相手が相談者さんと夫を別れさせる目的で写真を送りつけてきた可能性。
そういうことであれば、ここで離婚をしてしまうと浮気相手の期待通りになってしまうことになる。そういうことを考えて、あえて夫と別れないというのは、これが配偶者が異性と浮気をしていたことが分かったときでもない話ではありません。個人的にはかなりしんどいのでお金の問題がなければスパッと切った方が気分を一心しやすいとは思いますけどね。
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現在、電子書籍を鋭意執筆中です。内容は、ぼーっとしている人が抱く、なかなか回答が思い浮かばない、ちょっと複雑な悩み事について、できるだけ分かりやすく噛み砕いたアドバイスを提供するというものです。問いの数は合計30です。
先日は、
Q. 「元彼/夫と元の通り仲良くなりたいのですがもはや会話の糸口さえ掴めない状態です。どうすればいいでしょうか?」
という問いへの回答を書きました。
執筆自体はほぼほぼ終わりかけですので、恋人たちが愛を紡ぎ合うピークより前には皆様のお手元に提供できそうです。完成しましたらブログやTwitterで紹介します。その際は、誤字脱字指摘の特典も合わせてお伝えしますね。