斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

"同窓会で先生に人殺しと言われた"を分かりやすく書きなおす

HagexさんのBlogで紹介されていた修羅場エピソードが大変分かりにくいということで評判になっています。

同窓会で先生に人殺しと言われた - Hagex-day info

 

5割以上のはてなブックマークコメントが内容ではなく文章の分かりにくさに言及。

はてなブックマーク - 同窓会で先生に人殺しと言われた - Hagex-day info

 

確かに分かりにくい。ということで、原文を維持しつつ、分かりやすく書きなおしてみます。最初に原文を読んでから、答え合わせとしてご覧になって頂くと良いかも。(解釈が間違っていたらご指摘下さい。)

 

なお、元の文章の真偽は別として、人の死を扱っているものです。この記事では、その文章を多少改変していたりしますので、そういった行為が(存在しているか分からないけれども)死者への冒涜となると思われる方は、そっ閉じを推奨します。(例えば、以下の写真を見ただけで嫌なもの感じたなら読むのは止められた方がいいです。)

http://www.flickr.com/photos/28895419@N00/4390705454

photo by fatseth

 

分かりやすく書きなおしたもの

太字部分はtopisyuが追加したものです。適宜改行を入れたり、削除もしています。(削除部分は打消線を入れようとしたものの、入れても入れても下書き保存するとなぜか消えてしまい、断念しました。)

数年前の中学の同窓会で先生(先生Aとする。女。私より15歳ぐらい年上に人殺しと言われたことが私(女)の修羅場エピソード

 

(同窓会の話に入る前に、まずは前置き。ちょっと長いがこれを分かっていないと、分かりにくい話が更に分かりにくくなると思う。)

 

先生A、私より15歳年上のいとこ(女)と同窓生で親友だったんだが、それがわかったのは

私が高校生になったばかりの時、いとこの通夜での席だった。(いとこの通夜に先生Aが来たことで分かった。)

 

当時はいとこの死因は

「もとから心臓が悪く薬を飲んでいたが、突然の発作で薬を過剰に摂取してしまったことが原因」

と説明されていたが、よくよく考えるといとこの心臓が悪いなんて話は聞いたことがなかった。

ちなみに、私といとこの関係は特に悪くなく、たしかスキー旅行のお土産とかもくれたこともある。(いとことの関係性については、実はこの修羅場のポイントなので入れています。読みにくくてすいません。)

 

topisyu追記:ここはスキーにもいけるぐらい元気だったということを言いたいのではないかという指摘がありました。その解釈の方が違和感ないですね。ありがとうございます。

 

なによりいとこは医療従事者だった。いくら慌てていたとはいえ仮にも専門家がそんな死に方をするのか?

とおかしな感じはしたが誰に尋ねるわけにもいかず、なるべく気にしないようにしていた。

 

(ここからが本題。長くてすまん。)

 

それから4年後、成人式の後に中学の同窓会を開くことになり、当時の先生方も参加してくださることになった。

当日用事があり少し遅れて会場に入り、友人とあいさつしていのだが、いきなり背後から誰かにビールをかけられた。

びっくりして振り返ったら先生Aがすごい形相で立っていて、「この人殺し!」「阿婆擦れ!」「おまえのせいでいとこちゃんは死んだんだ!」と罵られた。

私も含めその場にいた全員突然のことで固まってしまってたが、先生Aがグラスを持った手を振り上げたとき

男性陣が先生Aを後ろから羽交い絞めにして抑えてくれた。

それでも私は固まったままで、友人と騒ぎをきいて駆けつけてくれた店員さんに連れられて

他の座敷に避難したところでようやく我に返ることができた

とりあえず両親に連絡して迎えに来てもらったが、待っている間ずっと先生Aの怒鳴り声が聞こえてきた。

 

次の日、その場にいたもう一人の先生(先生Bとする)から謝罪の場を設けたいと連絡があり、両親と一緒にその場に赴くと先生本人はいなかったが連絡をくれた先生B、先生Aのご両親、同窓会の幹事がいた。

 

幹事も先生Bに呼ばれたらしい。

 

先生Aのご両親は「娘が申し訳ない」というんだがなぜ先生Aが私にあんなことをしたのか理由を尋ねると口ごもる。

知らないという感じではなく、言いにくいみたいな感じで先生Bと幹事を何回も見て。

それに気づいた先生Bが幹事を連れて席を移ってくれて、先生Aのご両親はようやく理由を話してくれた。

 

この同窓会の一年前、どうやら先生Aはいとこの三回忌の後形見分けとしていとこの手帳をもらっていたらしく、そこには

いとこ恋人がしきりに私を紹介しろとう、恋人が私に心変わりした、私が好きだから別れろ、そして恋人と私を仲介しろといってきた、私が憎い、いとこは私のせいで死ぬ

といったことが書いてあったらしい。

それを見た先生Aは私さえいなければいとこは死ななかった、という思いと

いや私は悪くないという思いの板挟みになっていたらしいんだが、同窓会でお酒が入っていたことと私を見たことで感情が爆発したらしい。

 

私も両親も頭を殴られたような気分だった。自殺かもとは思っていたが、こんな理由だったとは思いもよらなかった

 

両親ととりあえずその場はお開きにしてもらって、いとこの親である叔父夫婦に連絡を取って確認したら、初めは口ごもっていたが今日聞いた話を含めて同窓会で何があったか事情を説明したらみとめた。

手帳の内容も知っていて渡したらしい。

叔父夫婦は、遺書の内容も上記のようなもので(私に与える影響を考えて)自殺と説明するわけにもいかず、だけど本当の理由を誰かに知ってほしくて手帳を渡したといった。

 

とりあえず先生Aには台無しになった同窓会の費用を負担してもらうこと、参加した全員に謝ってもらうこと、あと私の洋服代を払ってもらうことになったんだが、

その後も先生Aからのごめんなさいから始まって

最後には私が死ねばよかったで終わる手紙が何通か来たので警察に相談と教育委員会にコピーを送っといた。

 

ただ、今でも正直先生Aよりも怖いのは顔も名前も知らないいとこの恋人。

私も両親もあった記憶はないし、どう考えてもその恋人とやらが私を知りいとこに紹介しろと

迫ったのは私がまだ中学生の時。(いとこが自殺したのは私が高校入りたての頃だから。)

当時アラサーだったいとこの恋人とすれば同じぐらいの年齢だろう。そんな年上の人が、中学生時代の私を気に入ったなんて考えるとゾッとする。

 

もし先生Aその恋人に接触して私の実家の住所やらを吹き込んだらと考えると背筋が寒くなる。

 

今でも親戚中が詰め寄ってもその恋人の写真も名前も住んでるところも忘れた、いとこの物は形見分けの時処分したと言い張る叔父夫妻は、きっと私を心底恨んでるんだろうとは思う。

 

たとえいとこの自殺の理由が遺書や手帳に記されたものとは違っても本人がいない以上確かめる術はない。また、いとこの恋人がいとこを別れるために「私に心移りした」と言ったのか、本当に心移りしたのかもわからない。

 

でも少なくとも叔父夫婦と先生Aの中では

「恋人が私に心移りしたせいでいとこは自殺した、私さえいなければいとこは死ななかった。

私がいとこ恋人をたぶらかし、いとこを殺した張本人」

ろう。私はいとこ恋人の存在に何かにつけ怯えることになる。

 

叔父夫婦と先生Aが、件の恋人へ憎しみの感情がいかないのが何故なのか私にもわからない。

叔父夫婦と先生Aは、その恋人がひょっとしたら私に付きまとうなりなんなりして、その結果私をどうにかしてくれるかもとか思ってるかもしれない。

それか単純によく聞く「女は浮気されると恋人ではなく浮気相手が憎くなる」みたいな心理と同じかもしれない。

ひょっとしたらいとこが遺書や手帳以外では生前恋人をよほど褒めていて、それほどの好青年がそんな非常識なことをするのは私がたぶらかしたから、って叔父夫婦と先生Aには、思われてるのかもね。

 

ただ、先生Aに関しては同窓会でのことが騒ぎになってしまってもう後には退けなくなって、手帳の内容を周りにバラしたりすることで徹底的に私を悪者にしておかないと

いけないところまで追いつめられていたのか、単に開き直ってしまったのかなと思う。

分かりにくくさせているポイントは、

  • ①登場人物について性別年齢含めて説明が登場するタイミングがバラバラ(説明は最初にまとまってあった方が望ましい)
  • ②他の先生が登場するのに、主要登場人物である先生を一般名詞で、単に"先生"としている
  • ③本人の頭のなかでは繋がっている話を突然絡める(特に、スキーのお土産を挿入しているところは凄い)
  • ④直接話法を使うのに主語と目的語を切り替えない(間接話法もところどころ使うので読み手を混乱させる)
  • ⑤主語や目的語を省略する
  • ⑥場面の切り替えで改行がない

というところでしょうか。

 

なお、冒頭で数年前の話としているのは、

今でも親戚中が詰め寄ってもその恋人の写真も名前も住んでるところも忘れた、いとこの物は形見分けの時処分したと言い張る叔父夫妻は、きっと私を心底恨んでるんだろうとは思う。

とありますので、この"今でも"が本当なら、恐らくそれほど年数は経っていないだろうという理由です。10数年前の痴情のもつれをずっと叔父夫婦に詰め続けるのも変ですし。途中途中現在形にしている箇所からも、まだ記憶に新しい、現在でも脅威にさらされているということで、あまり古くない話だろうと考えられます。

 

でも、2ちゃんねるの修羅場エピソードって、大体10年以上前の古いエピソードが多いんですけどね。今なら書き込んでも問題ないだろうという理由で。このエピソードがまだ最近の話なら、先生・恋人への身バレが怖いはず。

 

また、相談者の親戚がこの話を知っているのは少し違和感があります。先生が親戚にどうにかして漏らしたのだとしたら、親戚が叔父夫婦を詰めるというのもちょっと変ですし、相談者の両親が親戚を味方に付けるために話して回ったんでしょうかね。

 

発言小町風に改変

これだけだと、単に、人気になった記事を紹介して、アクセスを横取りしようとしていると思われるかもしれないので、他の媒体に移してみたらどうなるか、改変してみます。まずは、発言小町。(800字制限は無視しています。)

タイトル:同窓会での先生の発言にショック・・・

本文:

数年前のことですが、今でも整理できていないので、ここで書かせて頂きます。20代女です。

 

数年前の同窓会で、先生(女)から突然ビールを浴びせかけられ、暴言を言われました。暴言の内容は、私のいとこ(15歳年上。女)の死に関することです。

 

いとこは、その同窓会のちょっと前に亡くなりました。当時、死因は明かされなかったのですが、その死因が私にあったというのです。

 

先生といとことは、同じ学校出身だったそうです。(いとこの葬儀で分かりました。)いとこの死後、三回忌で叔父夫婦宅を訪れた先生は、叔父夫婦から、死のきっかけが分かるいとこの手帳を受け取ったそうです。

 

それを読めば、私が原因でいとこが死亡したと誤解してもおかしくないものです。あまり具体的に説明できませんが、いとこの当時の恋人が私を好きになったため別れたいとか、そういう内容です。(いとこが亡くなった当時、私は中学を卒業した直後でした。)

 

先生は、その手帳を読み、私を恨み、アルコールが入っていたためか、同窓会で私に絡んだようでした。(後で、先生の両親から謝罪があり、事情を聞きました。)

 

先生からの直接の謝罪はこれまでありませんし、叔父夫婦も、私の両親や親戚が問い詰めるかぎり、まだ私が原因だと思っているようです。

 

その恋人が、中学生だっただろう私を好きになったのは私にはどうしようもできませんし、いとこの死も私が何か手を下したものではありません。

 

一方的に巻き込まれて、一方的に恨まれていることに、時が経ってもモヤモヤした気持ちが晴れません。

皆さんなら、どうされますか?ご意見下さい。

こういった感じでしょうか。

恐らく、小町でいとこの自殺に触れたら、まず検閲で掲載されません。その辺をわざと分かりにくくさせているところが、逆にミステリーっぽくなり、人気になりそうです。

 

はてな匿名ダイアリー風に改変

基本は発言小町風をベースでいいと思います。

 

タイトル:私がいとこの自殺の原因だった

本文:

数年前の同窓会で、先生(女)から突然ビールを浴びせかけられ、「阿婆擦れ」と罵られたことが今でも忘れられない。暴言の内容は、私のいとこ(15歳年上。女)の死に関すること。

 

いとこは、その同窓会の少し前に自殺。中学卒業したばかりの私には死因は明かされなかった。先生の暴言は、その死因が私にあったというもの。

 

いとこの葬儀で知っていたのだが、先生といとことは、同じ学校出身。いとこの死後、三回忌で叔父夫婦宅を訪れた先生は、叔父夫婦から、いとこの自殺の理由が書かれた手帳を受け取ったらしい。(これは、後々謝罪に来られた先生のご両親から聞いた話。)

 

手帳には、いとこの当時の恋人が私を好きになったこと、別れを切り出されただけではなく私に合わせてくれと言ってきていること、私を恨んでいることが書かれていた。それを素直に読めば、私が原因でいとこが自殺したということになる。

 

いとこが自殺したのは私が中学を卒業したばかりのことだ。私より15歳年上のいとこと付き合っていた男が、私を好きなっていとこに仲介させようとしたこと自体キモいし、いとこがそれを苦にして自殺したのも、勘弁して欲しい話。

 

その手帳のせいで、先生が私を恨んで、同窓会であんなことをやってしまったわけだ。いとこと親友だった先生からすれば分からぬでもないけれど、私恨むんならその恋人を恨めと言いたい。よく考えれば、元生徒にやっていいことではないことぐらい分かるだろうに。

 

先生は、嫌がらせの手紙を送ってきたりしたので、学校や警察に連絡した。その後、どうなったかは分からないけれど、怖いのは、先生がその元恋人に、私の住所とかバラすこと。

 

こちらから何らかのアクションを取ろうにも、叔父夫婦は、その恋人については何も知らないの一点張り。叔父夫婦も私のことを恨んでいてもおかしくないので、わざと教えていないのかもしれない。先生は、いとこから聞いている可能性がある。

 

こんなことがあって誰かを好きになることが怖くなった。まずありえないけど、私が好きになった人がその恋人だったりしたりしたら。先生がそれを知ったら。

 

そんな偶然なんて起こることがないなんて分かってる。でも、いとこが私が原因で自殺したのも、先生が同窓会で切れたのも、普通に考えたらあり得ない話のはず。

 

何が起きてもおかしくないと思ってしまう。

はてな匿名ダイアリーの場合は、タイトルから自殺について触れつつ、自分を一歩引いて見ている客観的描写を入れるようにしています。

 

締め

色々書きましたが、元は2ちゃんねる上での、チラシの裏として書かれたものであり、読みにくくて何も悪いことはないんですよね。

読み手を意識して、もっと多くの人に理解して欲しければその努力をするだけで、特にそれが目的ではなく、自分の気持ちを吐き出したいということであれば、冒頭紹介したような文章はそれに適ったものだと思います。