斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

我が家の子どもたちが暇さえあれば活字だけの本を読むようになったわけ

この話の続きです。

我が家の子どもたち全員が読書家になったプロセス・環境は、割と一般的な方法論に則っていたっぽい - 斗比主閲子の姑日記

親が意識的にどのような環境を構築してきたか、そして、それがどうして子どもの読書好きに繋がったかは以前に書いたことから特に変わりはありません。

要点を繰り返すと、

  • 子どもの成長に合わせて面白い本を探して紹介する
  • 家庭内外に本を読むロールモデルが存在する
  • 家庭でも学校でも本が潤沢にある
  • 子どもが読む本を選ぶ

以上となります。

それで、さすがに読書家になったとは言え、子どもたち全員が活字だけの本をひたすら貪るような読書スタイルにはなるとは考えていませんでした。何しろ、我が家の子どもの中には家の中より外に出たがる子もいますし。

ただ、本を読むための環境が引き続き整っていたためか、結局、全員活字中毒になっていました。親も四六時中本を読んでますしね。学校選びでも図書室の充実度を確認してたぐらいですから、当然と言えば当然。

最近、子どもが読んでて、「え、これを読めるようになったの!?」と驚いたのは、イスカリオテのユダさんの『SF作家の地球旅行記』です。

SF作家の地球旅行記

SF作家の地球旅行記

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もとは、はてなブックマークで誰かが褒めてたのを見て、私がすかさず入手して、我が家の今の本棚に置いていたものですが、例のごとく気付いたら子どもが読んでました。

SFが好きだったから、SF作家による旅行記(一部空想旅行記含む)というのも楽しめたようです。その後は、エッセイも面白いと言い出して、エッセイ集も楽しむようになりました。

複数人の子育てをしていて、同じような環境に置いて、子どもたち全員が読書を好きになるようになったのは、ひとえに、個人個人の嗜好を加味して、本人たちの成長ステージにあった作品を、途切れることなく、淡々と提供し続けてきたのが効きました。

本人が読みたくないもの、本人が選んでないものはハマるわけがないですから、親が読ませたい本ではなく、その子が読みたそうな本を、時には司書さんの力を借りつつ、ひたすら家庭内に供給し続けてきました。

思い返すと、『雨ふる本屋』は過去5回ぐらい、図書館で借りてきました。たぶん読むんじゃないかと思っていたけど、成長段階や嗜好が合わなかったようで、半年ぐらい見向きもされませんでしたね。

でも、一度読むようになると、どの子も同じ作者の他のシリーズを全部読みたがるようになるのは共通していました。だから、一冊ハマってくれれば、10冊ぐらいはすぐに広がる。

そういえば、読売こども新聞、読売中高生新聞は今でも定期購読し続けています。正直、途中で飽きて読まなくなると思っていましたが、最初から最後まで、毎週読み切っています。私は大人になってからも、国内外の経済紙を読んだり、読まなかったりするぐらいなので、新聞をずっと読み続けている我が子を見て、「この人、ヤバい……」と密かに驚愕しています。

先日は、私が韓国事情を理解しようと手を出した『僕の狂ったフェミ彼女』も読もうとしていました。

対象年齢からは多少外れていたせいか、結局読み切ることはなかったようですが、この表紙とこのタイトルの本を読もうとするのだから、好奇心も育まれているように見えます。

特にゴールは設定していないものの、子どもたちが引き続き本や活字から知識を得るだけでなく、世界観に溺れて寝食を忘れたりしてくれると面白いなと思い、飽きずに環境は提供し続けようと思います。

今日はこんなところです。ではでは!