斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

「日本の加害的な風潮に晒されると思うと子どもが持てない。どう思いますか?」→「加害をするのは大抵親なので、自分を大切にしましょう」

今日は一人小町(一人で発言小町みたいな回答をするもの。基本要望に応じた反応をする)です。今日も単発です。もらったモヤモヤを細分化してコメントしています。

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Q. 日本の加害的な風潮に晒されると思うと子どもが持てない。どう思いますか?

子育てについて、日本で生むとなったら今ある日本の加害的な風潮に出生直後から曝露させることになるのが嫌という気持ちが強いです。

子供はそんなにやわな存在ではないということは分かっていますが、それでもどうせこれから生み育てる場所を選べるのであれば、より良い環境を用意してやりたいと思う気持ちがあります、ネガティブになりすぎでしょうか……。斗比主様から見てどう思われるか、聞きたいです。

自分の年齢を考えると早ければ早い方がいいとは思うのですが、子供を持たないならこのまま日本に住み続ける方が楽ではある(少なくとも猶予は延びる)なので、うだうだ考えていると踏ん切りが付きません。私もパートナーも「絶対に子供を持ちたい」というわけではないというせいもあります。

日本でも大丈夫そうだと思えそうならその方が楽だしいいけど、やっぱり無理そうならスピードを速めて移住に向けて本格的な準備を始めたいので、判断材料とさせていただきたいです。

一読者より

A. 加害をするのは大抵親なので、自分を大切にしましょう

メールありがとうございます!

日本社会が加害的な風潮だから、そこに子どもが晒されたら子どもがダメージを受けるから、日本で子育てをするのに躊躇するということですね。

子育てをまだされていないようなので、大前提の知識として共有しておくと、子どもに加害的な風潮どころか、加害を直接加えるのは大抵は家族(親)です。

親が加害者になることが多いのは当たり前で、親が一番子どもと接触している時間が長いですからね。未就学児は当然ながら、小中高ぐらいまでは、親が最大の加害要因です。

内容は、心理的なもの、身体的なもの、そしてネグレクトです。

児童虐待の定義と現状 |厚生労働省

心理的虐待は「お前なんか嫌い」「いなくなればいいのに」とかですね。「自分は親になったら絶対にやらない!」と思っても、割とやりがちです。子どもに「嫌い!」と言ったことがない親はほとんどいないんじゃないでしょうか?

保育園や幼稚園などの未就学児の子どもが通う機関でも、何らかの加害行為に子どもが晒されることもないわけじゃないですが、確率計算は簡単じゃないけど、私の理解するところでは、リスクは明らかに外より、内(家庭)です。

小学生ぐらいになっても、まだまだ子どもに加害を与えるのは親です。中高でもそうです。子どもは教師や友人から逃げる機会はあっても、親からはそうそう逃げられません。

教育場所はお金さえあれば選べますから、子どもがより加害を受けにくい教育機関を親が選ぶことはできます。ただ、子どもは親を選べません。

日本が加害的な風潮かどうかは私はあまりピンと来ていなくて、先進国では平均か、ちょっと悪い方ぐらいかなというイメージです。ちなみに、リベラルのイメージが強いニュージーランドでは、DVが先進国で最悪レベルで、過去に次のようなCMが打たれました。

www.youtube.com

子どもがどれだけ暴力に晒されるか、国際比較を見て溜飲を下げてもあまり意味がないと私は考えてます。何しろ、繰り返しになりますが、子どもに暴力(精神的なものを含む)を振るうのはどこの国でももっぱら親だからです。

だから、子育てで子どもが暴力(及び暴力的な風潮)に晒されてほしくなければ、どこの国に移住しようとも、最重要なのは、親が子どもに暴力をしない環境を作ることになります。子どもが安心して過ごせる家庭をどう構築するか。

親が子どもに暴力を振るう要因は、親がしんどい、子どもが育てにくいというのが二大要因ですから、親が親自身を子育てで追い込まないように、親が自分を大切にするというのがとても重要です。

大変なものは外部の手助けを借りること! 無理をしないこと!!

詳しくは、次の厚生労働省の手引きを読んでみてください。

子ども虐待対応の手引き|厚生労働省

以上、今日はこんな感じです。

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