斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

親自身も辛いときがあることを子どもに伝えておく

n=1です。

我が家では昔から子どもたちに対して、親が辛い状況にあること・なりそうなことを伝えるようにしています。

例えば、「今日は体調が悪いから、あまりかまってあげられないんだよね」「今月は仕事が忙しくて、一緒に遊ぶ時間が少なくなるかも知れない」「腰が痛いから抱っこできない」とかとか。

その上で、ナチュラルに子育てから離脱して、子育てをパートナーや姑に任せます。当然ながら、パートナーも同様のことをします。夫婦の寝室に鍵をかけて一人の時間を持ったり、一人で外出する。

Sleeping

※ぐでーっと寝る

これを伝える目的は、子どもの期待値を調整し、親が親業を休む時間を得るためです。

子どもは親が大変だと知っていれば甘えの量を調整します。また、いくら親業をやっているといっても、1年365日24時間、感じの良い親の顔を子どもに見せられるわけでもないので、辛いときには辛いといって、親業を休むわけです。

我が家では親がしんどいのに無理をして子どもに関わるぐらいなら、誰かに任せて一旦休むほうがいいと考えています。仕事だって趣味だって、ずっとは続けられないのと同じです。

もちろん、子どもの期待値を調整せずに、いきなり不機嫌になったり、体調不良になったりすることもできるわけですが、これを避けるようにしているのは、子どもが親に対して下手な忖度(そんたく)をさせたくないことがあります。

たぶん、みなさんの中にも幼少期に経験がある人がいると思いますが、親が怒っていたり、辛そうにしていて、理由を聞いても教えてくれないと、「自分が何か悪いことをしたからお母さん/お父さんは機嫌を悪くしているのかな」と思うことがあるんですよね。実際は子どもが原因ではなく、親が単に辛いだけにも関わらず。

私自身は空気を読んだコミュニケーションがめちゃくちゃ得意ではありますが、空気を読まされる立場はある意味被害者的なところがあり、私は子どもに私たち親の顔色を伺わせるようなことはさせたくありません。なので、予め自分のネガティブな感情の背景を言葉にして子どもに説明するようにしているわけです。

親の不完全さを子どもに見せることに抵抗がある人がいるのは分かります。私の親もそうでしたから。

世の中には、親は常に親をし続けなければならない、そうでないと育児放棄だと考えている人はいるでしょうし、そういう人はそういう親子の関係を構築すればよく、私は特段否定はしません。

ただ、常に完璧な親を子どもに見せ続けられるかといえば、私はそうではないし、親だって一人の人間としての子どもとは独立した人生があり、常に完璧ではなく、そして、親業を勉強中であったりすることも、私の子どもたちが知っておくのは悪いことではないと考えています。彼ら、彼女らが将来育てる対象(子どもに限らず部下など)を持つことがあったときに、無茶なロールモデルを目指すのも大変ですし。

なお、子どもに親の辛い事情を伝えはしますが、親業の一部を子どもにパートアウトして、子どもが親の仕事の多くを肩代わりするようなことはしませんし、なっていません。

もちろん、子どもが子どもの意思で家事などを少しストレッチして自分でやろうとすることは否定はしませんが、子どもは子どもの仕事(基本的な生活習慣を身につけること、食事・睡眠を十分に取り遊ぶこと)がありますから。子どもは子どもの仕事に集中してほしい。

今日言いたかったことは大体こんな感じですかね。

日本国内では気温が急激に下がり、日本海側では積雪も多くなっていますので、みなさん、どうかご自愛くださいませ。