斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

「現金が2000万円貯まってしまったが、何にお金を使うと幸福度が上がるか」

今日は一人小町です。お金の話。

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Q. 現金が2000万円貯まってしまったが、何にお金を使うと幸福度が上がるか

topisyu様

以前はお世話になりました。今回は、お金のことにお詳しいtopisyu様にお金の使い方でご意見を伺いたく、ご連絡させていただきました。

比較的お金に無頓着な日々を送っておりますが、子育て中で極端な散財もしないため、日本円の現金が2000万円ほど貯まってきてしまいました。

何のアテもない日本円を銀行に入れておくのもつまらないので、投資または浪費をしたいと考えております。

ちなみに、現在の投資状況としては、

  • 積み立てNISAとジュニアNISAで毎年120万円、
  • NISA以外に投資信託300万円、個別株200万円。
  • 保険はゼロ。
  • 国内に不動産が2軒あり、1軒はローン支払中。もう1軒は賃貸中。

相続対策をしており、老後資金の心配はありません。

このような場合、何にお金を使うのが幸福度を上げると思われますか?

現状、なんとなく考えているのは、以下です。

1 投資先を増やして、1500万円ほどインデックス投資にまわす。

2 自宅をガッツリリフォーム(予算1000万円ほど)

3 マイカーを買う(欲しいけど我慢しているので)(予算500万円ほど)

4 ボロ戸建てを現金で買って直して貸す、おんぼろ大家さんの真似事を楽しむ(予算700万円ほど)

5 現金も不動産も株も信用できないから、でっかい宝石と金庫を買う(予算1000万円ほど)

6 美容外科と美容皮膚科と審美歯科にお金を払って、自分に投資(予算500万円ほど)

topisyu様のご意見をいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

一読者より

A. プチリフォームと美容投資。それでも余るはずだから寄付しましょう

アセットアロケーションがちょっとよく分からないものの、現金2000万円で、不動産が4000万円ぐらい?で、それ以外にNISAとかで投資性資産が800万円で、借入が3000万円ぐらいあるイメージでしょうか。

個人のバランスシートを作ったら資本がかなり厚いし、恐らくはキャッシュフローも安定していることでしょうし、いつの間にか貯まってしまった多額の現金をどう扱うかというのは考える時期ですね。不動産は借入といってこいとして、現金と投資性資産に限定して考えてみましょう。

私の場合は、アセットアロケーションとして二世帯住宅の家を除いてリスク資産(投資信託)の比率が70-80%ぐらいにするようにしています。例えば投資できるお金が2000万円あったら1400-1600万円を投資して残りは現預金で持つイメージですね。長年投資をしてきて、これぐらいのリスクであれば許容できると理解しているのと、リーマンショックやコロナショックみたいな買い場がいつか来てくれないかなという期待で投資信託全振りはしていません。

この読者さんがどうして何もしないで現金を貯め込んできたのか分かりませんが、単に忘れていただけでリスク許容度が高いということであれば、2000万円のうち600万円ぐらいは投資信託を買って、現金と投資性資産の比率を1:1ぐらいにしてもそんなリスキーだとは私は思いません。

ただ、アセットアロケーションを考えて普通にリスク資産を買いましょうというのは楽なんですけど、全然テンションが上がらないんですよね。私ももう10年以上淡々と投資をし続けていて、興奮したのはリーマンショックの直後ぐらいです。インデックスへの積み立て投資はつまらない。

挙げられたものを見てみると、消費性が強いものとランニングコストがかかりそうなものが含まれています。私の感覚だと3 マイカーは買っちゃったら面倒なことになるので、トヨタのサブスク(Kinto)とかで十分だと思います。5の宝石は今時使い道がないし、大体原価を考えれば宝石は損です。金ならまだしも。4のおんぼろ大家もそこそこ手間がかかります。変な借り主だったときは超面倒。

とすると、2 リフォーム、6 美容投資あたりがコストも一時的でいいんじゃないかと思います。私だったら、コロナ禍をいいことにまずはシミ取りをしますね。歯列矯正もマスクで目立たないから全然あり。リフォームではキッチンを150-200万円ぐらいでリフォームするだけでかなり気持ちが上がります。ビルトインの食洗機は必須。あとは毎日見るところだから壁紙や床を新しくしたり(50-100万円ぐらい?)、思い切って照明を全とっかえしても気分は上がります。外装は一軒家なら足場も組みますし、思ったよりも効果は感じないかな。

挙げられたものだとこんな感じですが、たぶん、それでもお金はこれからも余り続けるはずなので、私の超お勧めは毎月一定額を寄付することです。

例えば、この前ノーベル平和賞を受賞したWFPとか。

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※画像は毎月の寄付(WFPマンスリー募金)|国連WFPから

WFPへの寄付額はふるさと納税と同じで寄付控除の対象となります。

ご覧の通り毎月1000円でさえ栄養強化ペースト300個になるし、3000円でビスケット1200人分、5000円で栄養豊富な給食12人分/年です。

自分のお金がダイレクトに人助けになるという経験というのはなかなかないもので、クレカで毎月一定額を寄付しているだけで、自分がいい人間に感じられるはずです。家族や知人に話せば、尊敬も得られます。そう、お手軽に幸福感が得られるんです!

お子さんがいるなら、WFPから定期的に届く手紙の内容をお子さんと共有すれば、海外への理解も深まるでしょうし、何か思うところもあるかもしれない。

まずは少額から始めてみて(最低1000円)、気分が乗ってきたら増額するのがお勧めです。いざやってみたら意外と寄付へのハードルが低いことに気付くと思います。

今回は以上です。

これを読まれたみなさんも、どうぞetsuko.topisyu@gmail.comまで、ブログにそのまま掲載してもよい、ほっこりエピソードをご気軽に送ってください。私が一言コメントを付けてブログに掲載します。

なお、投稿にフェイクを入れるのは確認で時間がかかるので、ご自身でするか、私に全面的にお任せする形でお願いします。また、どんな方向でコメントをしてほしいかも書いてくれたら、期待に応えるようにします。罵ってほしい、褒め称えてほしい、傾聴してほしい、何でもOKです。