斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

「毒親育ちで妊娠中。『機嫌の良い親になる』ことが目標だがイライラしがち。具体的なアドバイスがほしい」

今日は一人小町(発言小町の一人版。来た質問にお望みの回答をするもの)です。現在妊娠中で、生まれた子どものために機嫌が良い親になりたいという相談です。

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Q1. 毒親育ちで妊娠中。子どもには「機嫌の良い親になる」ことが目標だが、どうしたらいいか?

斗比主閲子様

初めまして。いつも楽しくブログを読ませていただいています。読者の相談に対して冷静に的確なアドバイスをされているのを見るたびに本当に感心させられます。私も最近ずっと考えていることがあり、ぜひお時間ある時にでもご回答いただけたらと思い、メールを書きます。

私は今妊娠中で漠然とした不安を抱えています。いわゆる毒親育ちで、自分が実際に経験していないこと(勇気づけをしてあげたり、行動を制限せずに見守ってあげたりなど)を子どもにしてあげる必要があるため、新たに学ばねばならないことがたくさんあるだろうと感じています。

目標を立てすぎるとストレスになってしまうのでひとつだけ「機嫌のよい親になる」という目標を立てました。母が嬉しそうに笑っていることが何より幸せだったことをよく覚えているからです。

私は小さなことでイラッとしてしまいます。「できて当たり前」と考えているからなのか、期待が高いのか、できない自分にもできない夫にもすぐに腹を立ててしまいます。こんなことでは、子どもに対しても同じ気持ちを抱いてしまうのではないかと今から心配しています。

斗比主閲子さんは機嫌良くいるために何かしていることはありますか?具体的なアドバイスを探しているのですが、曖昧な情報しか見つからず悩んでいます。

一読者より

A1. 自分がどんなときにイライラするか、どうしたら解消するか記録に取る

メールありがとうございます!

読者の質問への回答は的確というか、希望されていることを答えているので、回答が的確に見えるのだとしたら、それは読者からの要望の仕方が適切なんじゃないかと思います。皆様、いつもありがとうございます。

私は今妊娠中で漠然とした不安を抱えています。いわゆる毒親育ちで、自分が実際に経験していないこと(勇気づけをしてあげたり、行動を制限せずに見守ってあげたりなど)を子どもにしてあげる必要があるため、新たに学ばねばならないことがたくさんあるだろうと感じています。

毒親育ちか否かに関わらず、妊娠・出産というのは漠然とした不安を抱きがちだとは思います。私はひたすらシアーズ博士の本と、日本人産婦人科医・小児科医の本と、論文を読みまくりつつ、発言小町で予習をしていました。

※今がこれが定番かは知らないが、私のときはバイブル的な扱いだった

乳幼児の子育てを脱した後になると、「あのときは何かに迫られるように勉強していたな」と我ながら感心しつつ、多少やり過ぎたかなと思うことがあります。

それで、この読者さんとしては、

目標を立てすぎるとストレスになってしまうのでひとつだけ「機嫌のよい親になる」という目標を立てました。母が嬉しそうに笑っていることが何より幸せだったことをよく覚えているからです。

という目標を立てたとのこと。その上で、

斗比主閲子さんは機嫌良くいるために何かしていることはありますか?具体的なアドバイスを探しているのですが、曖昧な情報しか見つからず悩んでいます。

機嫌を良くするためのアドバイスがほしいということでした。

私は意識的に機嫌を良くしようとはしていませんが、周囲からは安定している、冷静であると評価されることがしばしばあります。感情の起伏が激しくないということですね。特に怒ることもなければ、深く落ち込むこともあんまりありません。

どうして安定していられるかというと、自分が機嫌が悪くなる、他人に対して攻撃的になる状況は大体把握していて、対処も分かっているからです。例えば、次のような状況だと喧嘩腰になりがちです。

  1. お腹が空いている
  2. 寝不足
  3. 次の予定が迫っている
  4. ストレスがある
  5. 自分が認められている感じがしない
  6. 他人が自分の思い通りに動いてくれない

1と2は分かりやすいですね。生理的な欲求は満たされていたほうがいい。

3があると目の前の出来事をおろそかにしがちなので、「次に何をする必要があるか。時間はどれぐらい残っているか」は意識するようにしています。

4と5は難易度が高く簡単には調整ができません。ただ、ストレス値は環境の変化によるものが大きいので、普段していることと同じことを継続したり、新たな人との出会いを作らないようにしたりします。5の調整は、自分の過去を見直すとかですね。簡単じゃないし、すぐ忘れるけど。

そして、一番肝心なのが6です。「人のことは自分がコントロールできないよな!」と何度も心の中で唱えて、自分の問題ではない、自分が機嫌が悪くなるものではないと切断します。期待値調整は大事です。特に子どもはできなくて当然と思わないとやってらんない(笑)

おおよそ私と同じようなことで機嫌が悪くなる人は多いとは思うのですが、ポイントは、自分がいつ機嫌が悪くなり、そして、それがどう解消されるか、自分ならではの記録・レシピをつけておくことです。人それぞれで感情の起伏や、対処の仕方は個性が出ますから。

なので、

私は小さなことでイラッとしてしまいます。「できて当たり前」と考えているからなのか、期待が高いのか、できない自分にもできない夫にもすぐに腹を立ててしまいます。こんなことでは、子どもに対しても同じ気持ちを抱いてしまうのではないかと今から心配しています。

イラッとしたとき、腹を立てたときに、なぜそう思ったのか、また、どういうときにイライラしがちなのか、どうしたらイライラが解消されたのかを記録に取るのがお勧めです。そもそも、自分で自分がイラッとしてしまうことを気付いて言語化できているのだから、あとはもう少し丁寧に追ってみるだけです。

結局、自分の感情を理解するには、自分の感情を細分化して眺めるのが近道なんですよね。アクロバティックな解決策はないと私は考えています。

今回は以上です。

これを読まれたみなさんも、どうぞetsuko.topisyu@gmail.comまで、ブログにそのまま掲載してもよい、ほっこりエピソードをご気軽に送ってください。アドバイス希望でも大丈夫です。私が一言コメントを付けてブログに掲載します。

なお、投稿にフェイクを入れるのは確認で時間がかかるので、ご自身でするか、私に全面的にお任せする形でお願いします。また、どんな方向でコメントをしてほしいかも書いてくれたら、期待に応えるようにします。罵ってほしい、褒め称えてほしい、傾聴してほしい、何でもOKです。