斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

「親切にしているご近所さんにぎっくり腰だと伝えたら、宇宙のエネルギーで治るというマルチ商法グッズを渡された。どうする?」

家に引きこもりでみなさん辛いでしょうから、他のみなさんのほっこりエピソードでも共有できればと思いまして、

こんなTweetをしましたら、早速いただけました。第七弾です。

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読者からのほっこりエピソード

斗比主閲子様

いつも楽しいブログありがとうございます。実は困ったことがありましてお知恵を拝借できたらうれしいのですが、よろしくお願いします。

近所の65歳くらいの障害者の方・女性で足が悪く杖を使って生活しておられます。ひょんなことからご縁を頂き、お付き合いしておりますが、とても、不思議なことが大好きないわゆる「不思議さん」で、親切な方です。

重いものが持てない彼女は、月に1回くらい5キロのお米を購入してスーパーに置いてもらい、私にとりに行ってほしいと頼まれます。私も色々お世話になっているので、それくらいお安い御用とお届けしていますが、必ずちょっとしたお礼を下さいます。

今回は私が軽いぎっくり腰だといったので、怪しげなシートを下さいました。株式会社レインボー(ネットで調べるとマルチ商法の会社のようです)という会社が販売している、機能性素材「プラチナダイヤモンドフォトン」という不織布です。これを患部に貼れば痛みが取れるというのです。説明書には高エネルギー放射と書いてあります。遠赤外線が出るそうです。

お断りしたのですが、彼女は信じていて人の親切を無にするものではないと高圧的かつ教祖様のように言われるので、仕方なく頂きましたが、使いたくありません。お返ししようかと悩みましたが、そんなことしたら気を悪くするのは目に見えているので、貰っておくことにしました。

しかし、よく考えてみると、次回会った時効用があったか聞かれると思うとどう返事をしたらよいかまた、悩んでしまいました。聞かれなかったらとりこし苦労でいいのですが、もし聞かれたら、「激痛に悩まされたら使おうと思っていたら、治ってしまったのです。」とお応えしようと思っていますが、これで通用するのでしょうか。

うっかり出会うと、宇宙のエネルギーがどうのこうのと理解不能な話を延々とされることがあるので困っています。でもその不思議なことを除けば普通の人なのですが、私がうっかり自分のことを言ってしまったために心配してくれているようで、強く戒めるようなことを言ってきます。言わなきゃよかったと後悔しています。ほおっておいてほしいのですが、こういう人とはつかず離れずの微妙な関係でいたいものです。

私が種をまいてしまったので自分が悪いのですが、お知恵があればよろしくご教授お願いします。

60歳読者より

斗比主閲子からのコメント

私のブログは30-40代の女性が多く見ているんですけど、60代でご覧になっている方がいらっしゃるとはあんまり想像していませんでした。70ぐらいの私の母が発言小町を今でも見ていますから(私がお勧めしました)、おかしなことではないんですけど、興味深いですね。

それで、いただいたモヤモヤは言語化してどうのこうのというのではなく、リアルなちょっとした厄介事ですね。家族・友人に話しても「はぁ?」と雑にスルーされるけど、本人としては地味に面倒なやつ。

お断りしたのですが、彼女は信じていて人の親切を無にするものではないと高圧的かつ教祖様のように言われる

この辺は相当ほっこりしました。ありがとうございました!

ご自身が、

私がうっかり自分のことを言ってしまったために心配してくれているようで、強く戒めるようなことを言ってきます。言わなきゃよかったと後悔しています。ほおっておいてほしいのですが、こういう人とはつかず離れずの微妙な関係でいたいものです。

書かれている通り、相手にピンポイントで刺さる、特に健康系のネタって言わないほうがいいことが多いんですよね。親族がガンだとか言えば、集まってくる宗教系やネットワークビジネスの人たちはいます。今だとCOVID-19絡みで大活躍していることは容易に想像がつきます。

私の姑にも、我が家の家族の健康の話でもしようことなら、食生活や運動などの日々の生活習慣に必ずダメ出しが行われます。姑は私が電子レンジを使うことさえ忌避しますからね。健康であるときや運動しているときは褒めないのに。人を褒められず、余計なお節介ばかりするのは可愛そうな人だなと、褒めることが多い私は思って見ていますが。

あ、話が脱線しました。ついつい余計なことを。

それで、対応としては、書かれている通り、

もし聞かれたら、「激痛に悩まされたら使おうと思っていたら、治ってしまったのです。」とお応えしようと思っていますが、これで通用するのでしょうか。

これでやってみるしかないですよね。

パターンとしては、

  • 使った
  • 使わなかった

と、

  • 治った
  • 治らなかった

の2×2通りがあり、それぞれ、

  1. 使った→治った ・・・ 次からマルチの勧誘が始まるリスク大
  2. 使った→治らなかった ・・・ 他の商品をお勧めされるリスク大
  3. 使わなかった→治った ・・・ 使わずに治ったのが不満
  4. 使わなかった→治らなかった ・・・ 「使わないから!」になる

ということで、多少不満に思われるでしょうが3が相対的にマシです。それで、二度とこの人の前では自分の健康のことは一切話さないと。相手の関心を引かないように、こちらから興味を示さないのが一番。

本人としては(法律用語ではない)善意で推奨しているのが性質が悪いんですよね。悪意がある人間は撃退されれば懲りるけど、善意の人は、自分が正しいと思っているから、お勧めを聞いてくれないこちら側が悪とか無知とか思って接してくるから。

ちなみに、お手元にあるプラチナダイヤモンドフォトン(PDPと略すらしい)のシートは調べてみたら一枚1000円ぐらいみたいです。今どきマスクならまだしも、使い道のないシート一枚が1000円というのは高く感じますが、せいぜい1000円ぐらいですから捨てても罪悪感がないんじゃないでしょうか。

今回は以上です。

これを読まれたみなさんも、どうぞetsuko.topisyu@gmail.comまで、ブログにそのまま掲載してもよい、ほっこりエピソードをご気軽に送ってください。私が一言コメントを付けてブログに掲載します。

なお、投稿にフェイクを入れるのは確認で時間がかかるので、ご自身でするか、私に全面的にお任せする形でお願いします。また、どんな方向でコメントをしてほしいかも書いてくれたら、期待に応えるようにします。罵ってほしい、褒め称えてほしい、傾聴してほしい、何でもOKです。