我が家はベネッセの顧客情報流出で、詫びQUOカードをもらった口なんですが、
ベネッセ本体に初の賠償命令 情報漏洩事件で東京高裁 :日本経済新聞
事件ではシンフォームで働く派遣社員が顧客情報を流出させたとされる。ベネッセによると、流出した個人情報は約2895万件と推計される。
そのときは、「まあ、こどもちゃれんじで相当お世話になったし、個人情報流出は覚悟していたところもあるからな」と鷹揚に構えていました。
でも今回の問題では、ベネッセには拭いきれない不信感を抱きました。
文科相 「大学入学共通テスト」採点の委託業者に厳重抗議へ | NHKニュース
20日の衆議院文部科学委員会で、国民民主党の城井崇議員は、ベネッセが、その当時行った首都圏の高校の教諭向けの研究会で、みずから採点業者であることをうたって、自社の模試などを宣伝する資料を配布していたと指摘しました。
これについて、萩生田文部科学大臣は「ベネッセに確認したところ、資料の配付は事実であることが確認できた。学校現場に、このような資料を配付することは、記述式問題の採点業務の中立性、信頼性に疑念を招くものであり厳重に抗議し、是正を促していきいたい」と述べました。
こんな当たり前に分かっていた問題を当たり前のように踏み抜いてやってるベネッセはevilの中のevilです。採点事業者がその採点事業者であることを持って自分のところの模試は有益だって絶対に言っちゃいけないこと。政府がベネッセに今回の採点の公共事業を入札させる上で利益相反とならないようにすることは条件にしていました。
問題が発覚した上でも厳重抗議し、是正を促す程度のやり方を文科省が取ろうとしているのは正直話になりません。今回の採点事業者としてベネッセは除外するべきだし、今後の公共入札においても、体制の改善が見られなければ一切排除するべきです。
そもそも記述式は正解の判定が困難であることは前々から問題視されてきたわけですが、こんなんじゃ、採点を担当するベネッセは採点基準を売って商売をしないとも言い切れません。
やり取りはYoutubeで見られます。3:00:30から。
萩生田文科大臣はそれまでのやり取りと同様に淡々と回答しているけれど、このスタンスだったらベネッセには強く出ないでしょう。
ベネッセは、レオパレスと同様に即刻第三者委員会を立ち上げて、経営陣を総とっかえの上で、社内の歪んだ風土を徹底的に改善するべきです。
ベネッセには優良な教材を安価に提供してもらって大変お世話になった恩があるけれど、こんなことをする会社には到底信用がおけません。再発防止策がまともに機能しない限りは、私は二度とベネッセの商品を買いません。