うちの子どもが最近ゲームにハマっています。モノポリーとか金持ち父さんのキャッシュフローゲームみたいな、ボードゲームとは違って、電子的なやつです。スマホの簡単なやつじゃなくて、オープンワールドの本格的なやつ。
我が家では一日のゲームの時間は大体決まっていて、その日にやることが決まっているものが終わったら、プレイしていいことになっています。のび太の家みたいに、楽しいことをしてからタスクをするというのは、タスクをしてから楽しいことをするのと違って、タスクがより苦痛に感じやすいという判断からです。
ゲームとの付き合い方は、本格的な作品をプレイすることになったときに親子で話し合いました。私自身は子どものときに、寝食忘れてゲームをして、学校によく遅刻をしていましたから、一日のゲームの時間をしっかり子どもたちだけで守っているのを見て、大した自制心だと関心しています。今どきのゲームは昔のゲームより親切でハマりやすいはずなのに。私は『コンボイの謎』の一面でずっと死に続けていました。
うちの子どもたちはゲームをしていない時間もゲームの話を結構しています。具体的には、次にプレイすることがあるならこんなことを試してみたいとか、子どもたち同士でテクニックを伝授し合ったりとか。攻略本を暇があれば何度も何度も読み返していたりします。
それで、ゲームができる時間になると、やろうとしていたことを実践してみるわけです。上手くいくものもあれば上手くいかないものもある。プレイできる時間内に終わればいいけど、終わらない場合は、また、オフラインで、どうやったら上手くいくかを考えて、親に意見を求めたり、きょうだいたちで相談し合います。ちょっとしたプロジェクトですね。
子どもたちはゲームの世界をリアルとは別の世界と認識しているようで、ゲームの中で作り上げた自分たちの世界にちょっと誇りを持っていて、私たち親に、こんなものを作った、こんなキャラがいるというのを非常に楽しそうに教えてくれています。
私はこういった状況を、子どもたちが、ゲームの世界を自分たちの居場所の一つと考えているのではないか、居場所作りのシミュレーションになっているのではないかと興味深く眺めています。
以前にも書いている通り、居場所が複数あるというのは人生において良いリスク分散になります。誰とでも必ず仲良くやれるわけではありませんし、不幸な事態があってコミュニティが存続できないということもあります。学校が嫌でも、家庭や習い事で上手くいっていれば何とかやっていけます。
私は、子どもたちのプレイスタイルを見て、ゲームをしていることが居場所作りのシミュレーションになっているのではないかと考えたわけです。実際、ゲームを居場所の一つにしている人は多くいますし、すでに私の子どもたちもそうかもしれません。
まだ、オンライン要素は解禁していないのですが、オンラインで他のプレイヤーとも協力するようになると、リアルで経験するのとはまた違ったコミュニケーションが必要になり、トラブルに遭遇することもあることでしょう。そのとき子どもがどう対処するのか、非常に楽しみです。
友達とリアルに遊ぶのより、ゲームは子どもがやっていることが親の目に入りやすいので、これからも機会があれば、子どもがゲームの世界で生活しているのを眺めていきたいと思います。
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※ドラクエXをきっかけに男女が同居する物語。かなり好き。いずれ子どもの手の届くギリギリのところに置きます。2019/2/7まで無料らしい。