5ヶ月ぐらい前に話題になった、『リアルサイズ古生物図鑑 古生代編』を読み聞かせしています。
むかしの生き物が現代に紛れ込んでいたら… 大きさが一目瞭然な図鑑 - withnews(ウィズニュース)
話題になって買おうと思ったのだけれど、すっかり忘れていて、先月ぐらいにどなたかのブログ(見つけられない)で見て、読みたいと思っていたのを思い出したのでした。
どんな内容かは上の記事が写真付きでよくまとまっているので、そちらを見てください。約6.5億年前~約2.5億年前までの古生物を紹介した図鑑です。
ただの古生物の図鑑ではなく、CGを使って現代の景色と合成することで、当時の古生物がどれくらいの存在感があるかが分かる作りになっています。あと、それぞれの古生物を説明するときに、ちょっと面白いキャプションが必ずついています。
うちの子どもが一番好きなのはアノマロカリス類の説明です。
※『リアルサイズ古生物図鑑 古生代編』(p.31)より。とても買う気にはなれない。
この画像について、
「さあさあ、見ていってよ。今日は、アノマロカリスが入ってるよ。ぷりっぷりの触手は焼いてオイシ、胴体は捌いて酢漬けにすればコリコリで、肝は酒の肴に最高さ。お値段、勉強するよ! さあさあ」
そんな威勢の良い声が聞こえてきそうだ。カンブリア紀を代表する海洋動物の一つ、アノマロカリスにはいくつかの種がある。……
(『リアルサイズ古生物図鑑 古生代編』(p.30)より)
なんて説明書きが加えられています。この次のページには、上の写真のアノマロカリス・カナデンシスの他のアノマロカリス類も魚市場で発売されているCG写真が掲載されています。
写真は大人からするとCGであることが分かりますが、子どもだとその辺の境目が曖昧なようで、最初の頃はページをめくるたびに、子どもたちから「これ、本当にいるの?」と質問されました。
話は変わりますが、私は子どもの頃にスティーブン・スピルバーグの映画『ジョーズ』を見てからというもの、プールで泳ぐたびに「ここにジョーズがいるのではないか」と疑っていました。
『リアルサイズ古生物図鑑』では、魚市場だけではなく、キーボードの上とか、寿司のネタとか、横断歩道に、普通に、古生物がいるので、古生物を恐ろしいものと認識してしまうと、私のジョーズのように、トラウマになっちゃう気がしますが、私の子どもはどれも「わー」「うへー」ととりあえず楽しんでくれています。私は私で、ゲーム『46億年物語』を思い出して、楽しめています。
とてもいい本ではあるものの、いくつか不満があります。
一つは、ふりがながほとんどないこと! 大人でも読めない漢字がたくさん出てきます。バージェス頁岩層って何て読むの!? (バージェスけつがんそうと読みます。)
二つ目は、古生物の名前が覚えられないこと! カタカナとセットで英語の名称があるので、何となくは想像できるものの、あくまで何となくです。できれば、なぜ、このような名称がついたのか解説が欲しかった。
最後は、古生物限定なところ! CGで現代世界と組み合わせるのはとてもありがたいので、もっと他の時代の生物も登場させてほしいです。どうやら、中生代は来年出るのが決まっていて、新生代も企画されているらしい。
お値段は3200円+消費税とちょっとお高く、基本は大人向けだと思いますけど、古生物好きなら子どものクリスマスプレゼントとしても面白いかもしれません。フルカラーで良い紙質です。
古生物のサイズが実感できる! リアルサイズ古生物図鑑 古生代編
- 作者: 土屋健,群馬県立自然史博物館
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2018/07/21
- メディア: 単行本
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もちろん、ムカデとかヒルとか深海魚とか嫌いだと厳しいと思われるので、お気をつけください。
来年のカレンダーも販売されています。インスタ映え確実。
※まさにプールじゃん!
以上です。
中生代編、新生代編が発売されるのが今から楽しみです。