子どもが小さいときは、魚(比喩です。例えば、食べ物)を親が持ってきて、食べさせます。
子どもが少しずつ大きくなって、魚の釣り方(食べ物の入手方法)を教えると、子どもは魚を自分で取ってきて食べるようになります。
更に、子どもが大きくなって、魚の釣り方(食べ物の入手方法)の知り方を教えると、親が魚の釣り方を教えなくても、自分で釣り方の知り方を知っているので、魚の釣り方を教えなくても、子どもは魚を自分で取ってきて食べるようになります。ある程度経験を積めば、魚の釣り方の知り方を応用して、魚以外の物の入手方法の知り方も獲得するようになります。
そうなれば、親が食べさせなくてももちろん、何かのやり方を教えなくても、人生で必要なことの多くを子ども自身が自ら学んで習得するようになります。時には、他人に魚の釣り方を教えるようにもなる。これぐらいになったら、子どもは私から自立したと言っていい気がします。
今、私の子どもで一番大きい子には、私は魚の釣り方を教えています。魚の釣り方をいくつか教えていくうちに、「自分でも魚の釣り方を知る方法を知りたい!」と言い始めてきたので、そろそろ、本を買うお金を提供したり、図書館での図書の検索方法を教えたり、スマホでの検索方法を教えたりしようかなと考えています。魚の釣り方の知り方のステージですね。
魚の釣り方や、魚の釣り方の知り方に興味を持つかどうかは、親としては、本人が知りたいという気持ちを尊重しつつ、魚の釣り方に興味を持った機会を逃さずに魚の釣り方を提供し、子どもが魚を実際に取ることができたら(または魚を釣ろうとしたらそのプロセスを)褒めるということかなと思います。魚の釣り方の知り方の教え方。
※「学ぶ」習慣ができていない子どもの親のための本だった。スモールステップの設計方法みたいな感じ?