斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

学校で問題児扱いされる子どもの生育環境と他の子どもへの強烈な影響を垣間見て、ちょっと落ち込んだ

とある親子と一緒に小旅行に出かけたときのこと。親の名前をAさんとし、子どもの名前をA子とします。

A子と私の子どもが遊んでいるのを眺めていたり、A子が私に話しかけてきたりするときに「ん?」と引っかかるものがありました。

私の子どもがどうしてもパズルが解けないとウンウン唸っていると、A子は「そんなのも解けないの? 私、答え分かるよ」と横で答えを言ってしまう。私の子どもが「昨日は12時過ぎに寝たよ」と言うと、A子は「12時過ぎてるなら昨日じゃなくて今日でしょ(笑) 間違ってるよ」と指摘する。

私が子どもたち全体に対して「ほら、周りにはたくさん人がいるよね? 大きな声でワーワー言うとみんなびっくりするから、静かにしようね」と言うと、A子は「ワーワーってなに(笑) ワーワーなんて言わないでしょ(笑)」とニヤニヤしながら私の表情をうかがう。「ワーワーはもののたとえだよ。大きな声で騒がないでってこと。あなたももうわかるよね?」と言うと、A子は「あなたって(笑) あなた、面白いこと言うね(笑)」とまたニヤニヤする。

このようなやり取りがあったため、面倒くさいヤツだと思い、A子に対しては私の中では多少手を抜いて相手をしていました。

小旅行から自宅に帰ってきた夜、AさんからLINEが来ました。「A子についての忌憚のない感想を教えてほしい」と。私が「根っ子から悪い子だとは思わなかったけれど、物事を斜に構えていたり、他人を見下しているようなところが気になったかな」と答えると、「やっぱ、そうだよねー」という返事。

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どうやら、ここ一年ぐらい付き合っている友達の影響で、言葉遣いが悪くなり、他人を見下すような態度が増えたらしい。Aさんは親として、子どもに誠実に、できるだけ好ましくない言動を改めるよう接してきたつもりだけれど、客観的にどのような水準と思われるかを知りたくて、私の感想を聞きたかったということでした。

A子に対し、言葉遣いだけでなく、他人との接し方にまで影響を与えた、その友達をB子とします。親はBさん。B親子と私たち親子はそれほど接点はないものの、B親子がしてきたことは見聞きしてきました。

Bさんは親の中での序列を強烈に意識しており、どうにかして自分を優位に立たせようと、気弱な母親たちのグループをとりまとめ、ボスママとして君臨しているようでした。Bさんの被害に遭った親は二桁はいましたが、我が家は特に何かされず、どちらかというと好意を持たれているという印象です。被害に遭った母親の推測では、我が家が親が高学歴だということをBさんはなぜか知っており(なぜかと書いたけれど漏れたルートはおおよそ推測できる)、学歴で負けているからマウンティングができないのではないか、ということでした。私の感覚では、積極的に距離を近づけたいとは思えない人物。

モンスター・ペアレント候補はたくさんいても、一線を超え続ける真のモンスターはそうそういない - 斗比主閲子の姑日記

そのBさんの子どもがB子です。BさんがB子の不出来をなじるのは運動会含め何度か見ています。B子は飽きっぽいものの何でも自分が上手くできないと気がすまず、自分より何かできる子どもは難癖をつけて自分のコントロール下に置こうとする傾向があるのは、所属グループの異なる複数の親から聞いています。学校ではB子は問題児扱いされており、先生も苦心して対応しているという情報も入っています。

Aさんから、A子がB子と付き合っていると聞き、A子の嫌だったところがB子の習性そのものだったので合点が行き、Aさんには「大変だね。お疲れ様」と労いの言葉を送っておきました。

私がちょっと落ち込んだというのは何かというと、B家での親から子どもへの好ましいとは言えない影響が、まるで感染症のように他の子どもにまで数年かけて広がっているのを、はっきりと認識してしまったことで。A子だけじゃなく、B子の近くにおり、同様の傾向を示している子が他にもいるのは何となくは知っていたのが、やはりB子によるものだったと確信に至ったのがしんどかったというか。

前から、B家の教育方針が危ういのは分かっていたものの、虐待レベルとは思わなかったし、直接私がコメントするような関係性もなく、先生も一応はケアしている。B子に周りの親が注意することはあるけれど、B子は「バーカバーカ」と喚き散らして話を聞かない。

私が何かできたといえばおこがましいし、B子が完全に手遅れの絶対に修正しなければならない状態かといえば私がそう判断するのが適切とは到底言えないのだけれど、ただ、近いところで、ドミノ倒しのように因果関係がはっきりした好ましくない一連の出来事が置きていることをはっきり見聞きしてしまったが故に、罪悪感とも何とも言えない感情が心に広がったのでした。