斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

「合コンで体型をいじられて、その場ではヘラヘラ笑ったけど、後で悔しくて泣いてしまいました。どうやって克服したらいいでしょうか」

 

今日は、一人小町(ブログの読者から送られてきたモヤモヤに私が一人で発言小町風に回答するやつ)です。今回メールを送ってこられたのは、おもちさん。合コンで体型をいじられてモヤモヤしたそうです。

Kagami Mochi (Mirror Rice Cakes)

※安直ですいません。おもちさんと聞くと、『たまこまーけっと』が頭に浮かび……


Q. いじりにどう言い返せばいいか。どう克服したらいか。 

トピシュさま 

おもちと申します。

いつもブログ、ツイッター拝見しております。以前も別のモヤモヤにお答え頂いたものです。その節はありがとうございました。今回は違うペンネームで送ります。もしお時間あれば読んで頂けますとありがたいです。

私の友人と友人の彼氏が合コンを開いてくれました。その彼主催の合コンでの出来事です。

女性陣はほぼみんな同い年(30代)で、男性陣は40代半ば~50近かったと思います。

結構ぽっちゃりしてる男性がひとりいて、ムードメーカー的な感じでその方が自分の体型を自虐ネタにしたりなどよくしていました。飲み会自体は楽しかったです。

そして、飲み会終盤で、また自分の体型をネタにした発言で、私の方を指差し「(あなたも僕と同じ体型だから)経験者はわかりますよね」というような感じで今度は私の体型と容姿をいじってきました。

あなたほど太ってねぇし、と思いながらも空気がひんやりしたのでここは笑いで返さなきゃと思い、ヘラヘラ笑いながら「ひどいですよ~笑」と返しました。友達の彼氏はすぐ近くにいたので「それは言い過ぎだよ~笑」と制して?はくれましたが。

その後解散しましたが、ひとりになったとき悲しくて駅のホームで泣いてしまいました。なぜ初対面のしかもかなりいい年の男にあんな大学生みたいないじりをされなきゃいけないのか、なぜ私は毅然とした態度で言い返さなかったのか(これが一番悔しい)。もともと自尊心が低く、あと何をいっても怒らなそうにみえるようでよくなめられはします。それも悩みです。

お聞きしたいのはこういうときはどう言い返せばよかったのか、こんな発言に傷つくような弱さを克服するにはどうすればよいか。

最近のセクハラ問題をみてるとほんとにひどくて、私のこの体験なんて虫けらみたいなもの、ひとによっては「え、その男性の発言たいしたことないよね。そんなことで傷ついちゃうの? 面と向かってブスとかデブって言われたわけじゃないよね?」と思われるんだろうなと思うと誰にも相談できません。

でも私はすごく傷つきました。

ブログでの掲載はお任せします。厳しい意見をお願いいたします。

お忙しいところ恐れ入ります。お時間あれば読んで頂けますとうれしいです。どうぞよろしくお願いします。

おもち

A. いじりをするほうが悪い

厳しい意見をお願いしますということですけど、このおもちさんに対して厳しい意見を言う人がいたらなかなか非道ですよね。

発言小町に投稿したら、「あなたが少しぽっちゃりしてるから、いじられたんですよ」「パーティを盛り下げないだけ良かったですね」「それよりもパーティに参加したのに何の収穫もなしですか」というレスがちょっとはつくかもしれないですけど、大半の人は、おもちさんに同情することでしょう。

いじり笑いというのは、お互いの信頼関係があって初めて成立するもので、赤の他人にそれをやって笑いを取ろうとするのは、なかなか残念ですよね。

昨年末、吉本のプロの芸人が打ち合わせなく他人をいじり倒していたのを思い出しました。プロでもいじり芸というのは難しいものだから、素人は手を出すものじゃありません。

23日放送のニコ生「聖夜のクリスマス飯」で放送事故 吉本芸人のしつこい“いじり”に出演者激怒、ドワンゴが謝罪 - ねとらぼ

それはそれとして、

こういうときはどう言い返せばよかったのか、こんな発言に傷つくような弱さを克服するにはどうすればよいか。

に答えてみます。

まず、いじられたときの対応としては、私だったらスルーしますね。今回みたいに場が滑っていても、またみんなが笑っていたとしても、スルーします。私はいじられたいわけじゃないから、反応する義務はありません。場が凍っても気にしません。それはいじった側が悪いと考えます。

また、いじる人間の中には、いじった相手の反応を見て楽しむ人がいます。反応をしなければ、この種の人間はつまらないと思って、それ以上いじることを止めます。だから、いじりには反応しません。それでも、やってくる人はいますけど、もはやそこまで来たら、社会人だとアウトで学校ならいじめ問題レベルですね。

できれば、求めていないいじりには「死んだらいいんじゃないですか?」ぐらいは言ってもいいかなと思うんですが、これは時と場合に応じて。

もう一つの、こういういじりに傷つく弱さをどう克服するか、ということについては、まず、私は、他人のふざけた発言に傷つくことを弱いことだと思いませんし、こういう形で傷つくことを克服することも好ましいとは考えていません。他人に虐げられるのを受け入れると、色々地雷を抱えて生きることになります。

私だったら、「他人からどう言われようが自分は自分」と自己肯定感を適度に高めておきます。(これを克服と捉えるかもしれないけど、いじられるから自己肯定感を高めるんじゃなくて、いじられるのと関係なく、自己肯定感を高めておくといいことが色々あるので、あまり、克服という感じじゃないかなって)

他人の・自分の「ありのまま」を受け入れる、自己肯定感の低さへの対処法 - 斗比主閲子の姑日記

それでもモヤモヤが晴れないなら、友人に「これは愚痴だから解決して欲しいわけじゃないんだけど」と打ち明けたり、紙に書いたりして言語化しておきます。ここまでやりきれば、後は時間が癒やしてくれるので、楽しいことをして過ごします。

こんな感じでしょうか。

とにもかくにもお疲れ様でした。いじった人間は、たちの悪いことに悪いことをした自覚がないことが多々あるので、(仕方がない状況はあるけれど)できるだけ距離を取って生活していきたいですね。

「ブスとか美人とか貧乳とか巨乳とか、人の容姿に関わることやコンプレックスに関わることは、すべて話しちゃいけない」の? - 斗比主閲子の姑日記