斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

「クラウドファンディングで出産費用を募る大学生をどう思いますか?」

今日は読者から頂いたお題に簡単にコメントします。

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Q. クラウドファンディングで出産費用を募る大学生をどう思いますか?

斗比主閲子さま

初めまして。Mと申します。

だいぶ寒い日が続くようになりましたが、いかがお過ごしでしょうか? 少し前からブログを拝見して、モヤモヤをズバッと斬る姿勢にいつも爽快感を感じています。初めてメールをさせていただくのに恐縮なのですが、実は、斗比主さまに聞いてほしいモヤモヤがあります。

こちらのブログなのですが(もしすでにご存知だったらすみません)、

クラウドファンディングで出産費用を募ることは「悪」なのか? | でこぼこあーと

学生結婚をされた方がクラウドファウンディングというシステムを通じて出産費用を集めたいという趣旨の記事を書かれています。

これを読んで、頭の固い私は「???」となってしまいました。

まず、出産それ自体はとてもおめでたいことですし、少子化が叫ばれる昨今、ありがたいことでもあります。でも、出産のお金がない=人から集めるという発想や、その姿勢とか。まだ自分でもやれることがありそうなのにすぐに人からお金をもらうという発想になっているように見えてしまうというか。

出産後もこの方はうまくやっていけるのかちょっと不安を感じてしまうというか。何かこううまく言えないんですが、モヤモヤしてしまい・・・

これからの時代、行政以外にもこうやって出産が経済的に難しい方の出産を支援できるのは光明だと思うのですが、何かが腑に落ちないというか。ただ単に私がこういう時代の変化についていけてないだけなのか?とも思います。

斗比主さまはこの記事をご覧になってどう思われるのかな?と思い、思い切ってメールを差し上げた次第です。そしてよろしければ私のモヤモヤも斬っていただけるとありがたいです。

どうぞ宜しくお願いいたします。

M

A. どうでもいいです

私はこのブログ自体は読んでいなかったんですが、Twitterで盛り上がっていたので話題になっていることだけは認識していました。

21歳の大学生が彼女の妊娠発覚によりクラウドファンディングで出産費用を募ろうとしたところ批判殺到 - Togetterまとめ

まとめのタイトルだけ見て中身を読まなかったぐらいですから、たぶん、どうでもいいと思ったんだと思います。

それで、ご依頼があったので、一通りこの人のブログを読んでみました。基本的にn=1の話題が中心で、しかもその個人的な体験もさして有益ではないし、私が好きなほっこり要素は特になかったので、

斗比主さまはこの記事をご覧になってどう思われるのかな?

については、やはり感想は、どうでもいい、です。当の本人も自分たちの現状について、色んな意見を聞きたいということですけど、

大学生で彼女が妊娠。僕は父になる決意をした。 | でこぼこあーと

いくら僕らが幸せであろうとも、近い将来の結婚を考えていたのだとしても、いわゆる「でき婚」「おめでた婚」であることには変わりはない。

でも今回のことに関して、僕はまったくもって悲観していない。自らの決断に絶対的な誇りを持っている。

来年に生まれる子供が楽しみで仕方ない。

この記事を奇跡的に読んでくれたあなたは、僕らの「孤独」から解き放ってくれた人だ。僕らの決断について、あなたの意見が聞きたい。

もちろん、「計画性ない」とか「無責任だ」とか「子育てはそんな甘くない」などの意見があるだろう。

もし僕が当事者ではなければ、フッと笑っていたかもしれない。

でも、僕はそういった全ての意見を聞きたい。様々な人の様々な価値観が知りたい。

この書きぶりからは、出産ハイな状態なんだろうなと受け取りました。特に何か実現したわけじゃないけど、ネットで私生活をさらけ出して反応があると、何かやった感があって嬉しいものですよね。

A. モヤモヤするのは自分のイメージとのギャップがあるから

お題としてはブログの感想だけではなく、

そしてよろしければ私のモヤモヤも斬っていただけるとありがたいです。

もあるので、こちらもコメントしておきます。

私は別にどうでもいいと思いましたが、こういう状況にモヤモヤする人がいるのは理解できます。要は、この男性の結婚・出産が(モヤモヤするような人が思う)結婚・出産の本来あるべき姿とギャップがあるからなんですよね。

結婚も出産も経済的にも精神的にも自立した男女が行うものと考えている人からすれば、この男性のゆるーい言動が許せないと感じるのは特におかしなことではないと思います。ある意味、余計なお世話なんですけど、「出産後もこの方はうまくやっていけるのか」と不安に思うのは当然です。

ネットは広大で、自分が望むものとは違うものも目に入ってきます。ゆるーい価値観の人たちと厳しい価値観の人たちは、リアルではなかなか遭遇しないのに、ネットではワンクリックでお互いに到達しうる。(本当に死にたいわけじゃないけど)死にたいと言っている人と殺したい人を繋げるみたいに。

誰かの発言を規制することはできないですから、モヤモヤするようなら、視界に入るものをフィルタリングして、気持ちのよいネット環境を構築するといいですよね。