斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

青春基地の『高校生』さんへ。大丈夫、自責の念を一生持つ必要はないし、逃げてもいい

Hagexさんの記事で青春基地という大学生と高校生が作っているメディア(一応大人の責任者もいるらしい)が燃えていることを知り、

燃えた発端となった記事を書いた高校生(Aさんとします)による、謝罪文というか反省文を読みました。

その謝罪文自体はすでに削除されてしまっているのですが、どこかのトメトメしい人がarchive.isというWebページ保管サービスに保存していたことで中身を読むことができました。

【訂正】TwitterアカウントCopy Writing , Fall™さんの記事に関する騒動につきまして※2/4に訂正いたしました。 – 青春基地

この謝罪文は痛々しく、このAさんの心の悲鳴が聞こえてくるようでした。Aさんは相当落ち込まれていてるようで、しばらくネットは見ないかと思いますが、この謝罪文をこういう風に読んだ人間もいるんだよということを書いておきます。

 

以下、謝罪文を引用しながらコメントしていきます。 

転載された元の作品を作られた方の悔しい気持ちは想像以上に重いもので、その思いは今回の騒動で何百件と寄せられたダイレクトメッセージを通じて実感しています。大変申し訳ありませんでした。

このDMとはTwitterの青春基地のアカウントへのDMでしょうか。

書いた者の責任としてこういったレスポンスはすべて読むべきと考えたかもしれません。その考えは立派ですが、発言小町で炎上トピを立て慣れているならまだしも、普通の人は自分への非難を何百件も読むことは耐えられないものです。

自らが書いたものに対する批判的な発言を何百件も読むのは相当辛かったことでしょう。お疲れ様でした。

運営の方の推敲を受けた後の文章に対して私の最後の確認作業での注意が足りなかったことと、運営と私の連携不足により起こってしまったことだと思います。本当にごめんなさい。

炎上の元になった文章について、Aさんが書いた文章を運営(の大学生?)が推敲した後で、再度見直していれば良かったということですよね。

ではそれができたかと言えば、高校生の立場で運営をしている大学生に元の文章に戻してくれとお願いすることは難しいでしょうし、元々それほど注目度が高くなかった媒体でそう何度も見直しをするという工程を取れたとも思いません。致命的な修正でもないですし。

自分の責任、権限の範囲を超えたことを謝罪する必要はありません。

私の意思と違うことも申し上げましたが、一度記事を上げてからの大きな変更はできないとの事で、結果的に私が運営の方ときちんと意思疎通出来ていなかったことで、周りの多くの方々を振り回すことになってしまいました。

経緯をさらった限り、Aさんは当初に記事の削除としっかりとした謝罪文を自らの言葉で掲載することを希望されたようにお見受けします。それを変に編集して掲載したのは運営者。であれば、筋は通されていますし、Aさんが振り回したという事実はないでしょう。

最後になりますが、今回多くの方にご迷惑ご心配をおかけしました。 今私に出来ることは、自分のしてしまったことにきちんと向き合って考え続けることだと思っています。 本当に本当に申し訳ありませんでした。

今はまだ混乱しているかもしれませんが、落ち着いて整理できればそう複雑な話ではありません。要は、ネットで一部からhateが集まっていた人物を肯定的にインタビューしてしまっただけのことです。

人生の大きな過ちのように向き合うほどのものではありません。

青春基地は私にとっても編集部員みんなにとっても居心地の良い、すごく落ち着ける場所でした。この文面を乗せたときに大きな被害を受けるかもしれない、本当にごめんなさい、と編集部の友人達に打ち明けたときも「間違っていることを間違っていると言うのは勇気のいることだと思う、編集部員以前に友達だから、安心して正しいと思うことをしてね」と背中を押してくれた子が沢山いました。私にとって代わりのいない大切な友達をここで得ることができました。

良かったですね!辛い時に応援してくれる友達は大変貴重です。

ここでの間違っていることというのは、青春基地の運営体制が間違っていることですよね? それはよく伝わる文章でしたよ。勇気ある行為です。

しかしだからこそ、青春基地が大好きでみんなに迷惑をかけたくなかっただけに、本当のことを言うことを許してもらえなかったのが何より辛く感じました。この文面を出すことはあなたのせいで他の50人のメンバーを犠牲にすることだ、青春基地がなくなったらあなたの責任だと言われて、今回この文章を出すことは本当に苦しかったです。

「この文面を出すことはあなたのせいで他の50人のメンバーを犠牲にすることだ、青春基地がなくなったらあなたの責任だ」と言った人が誰かは分かりませんが、ここまで苦しんだということは、相当信頼していた人物からのものだったのでしょうか。

また「この文面」というのがどの文章を指しているのかもはっきりとは分かりませんが、仮に、この謝罪文だとすれば、これを出すことが『青春基地』という媒体をなくすことに繋がるかと言えば、自分はそうは思いませんでした。実際、今回の謝罪文が掲載されたページにも非難の言葉はついていたものの、ほとんどがAさんを問題視するものではありません。

Aさんのこの謝罪文は『青春基地』にどんな問題があったからこのような展開になったか精一杯説明されており、読み手としてもある程度理解できるものでした。組織の問題を公開することは良くないことと思っているかもしれませんが、東芝でもすき家でも、不祥事を起こした企業は第三者委員会に問題の調査を依頼し結果を公開しています。問題の所在がどこにあったかを公開するのは、外部の人間からの信頼を回復するためには必要なプロセスです。

大丈夫、あなたは正しいことをしている。

編集部のみんなが背中を押してくれているとわかっていても、その点については本当にいくらお詫びしてもお詫びしきれません。 たとえこの文章で自分自身の誤解を解くことが出来ても、青春基地を傷つけたことの自責の気持ちは一生私に付き纏うものだと思うし、そこから逃げてはいけないことだとも思っています。

その点というのは『青春基地』という媒体がなくなるおそれや媒体に対するネガティブなイメージがつくことですよね。繰り返しですが、この謝罪文自体に問題があったとは思いません。謝罪文は『青春基地』を傷つけていないですよ。むしろこの謝罪文の掲載の仕方、利用の仕方次第ではリカバリーもできたはず。

ですから、媒体を傷つけたと自責の念を持つ必要なんかありません。それも一生だなんて。人間の一生は長いんですよ。これからもっと楽しいことも辛いこともあるのに、一生こんな感情と付き合う必要なんてない。

あなたはやるべきことを十分やったのだから、もう、大丈夫。これで終わりでいい。逃げていい。後は、大人がなんとかするでしょう。そういうことをするために責任を取る大人がいるわけですから。『青春基地』という媒体がなくなったら、それはその大人の責任です。

 

以上です。