ドロドロした話は好きですが(できるだけ悲惨で、陰鬱としたものが濃縮された話が読みたい - 斗比主閲子の姑日記)、いわゆる有名人のスキャンダルは好きではありません。好かないどころか目に入るのも避けようとし、テレビや雑誌を見なくなりました。
「そうそう!」と共感してくれた友人と「何でだろうね」と話していて思ったことです。
※この画像破壊力ある
スキャンダルの背景に誰かの嫉妬を感じてしまう
最近の話だと、理研の小保方晴子さんに関連したスキャンダルが流れ始めていますよね。例えば、こんなものとか。
コメント#2557435 | STAP細胞の非実在について#2 | スラッシュドット・ジャパン
そして、OさんとSさんの関係は、出入り業者や秘書レベルまで、皆知っていること。
「僕はケビンコスナーなんだよ」という発言なんか有名すぎます。
(中略)
一方で最近、Oさんが、Sさんからのセクハラとして上層部に訴えてたりと内情はカオスですから、それをSさんが知れば状況は一転するかも。
ちょっと前まで上層部は二人まとめてクビ切ろうとしてたわけで、Sさんも掌を返さざるを得ないでしょう。
Sさんは「Oさんはすばらしい研究者だ」「データの捏造なんてするわけがない」という色眼鏡を外すきっかけを(潜在的には)待っていると思いますよ。
自分から積極的に外すことは難しいでしょうけど、データがいかにヤバイかってのを明示することは、「俺も騙されたんだ」と自己正当化でき、正気に戻るチャンスになるはず。さすがに地頭の良いSさんだから、最後は損得勘定で「持論を引っ込めたほうが得」という結論が出せるのでは。そこまで持っていけるだけの論拠があれば大丈夫だと思ってます。
(中略)
Oさんのセクハラの訴えで「俺も騙された」となるかどうか。
(中略)
Oさんはいわば外様なトリックスターなわけですが、外からの刺激によって、内の患部が明確になったのは皮肉なことです。
本来、内部からの膿出しは当然すべきで、研究者個人は科学的事実にのみ忠実であればよい。
トリックスターや派手な妄言吐きは要らないのです。
主張に対して事実を提示して反論することは、科学的な行為です。
本来、政治など関係ないはずですが、意識せざるを得ない状況が作られたこと自体が、この問題の本質なんだと思います。
事件以前からの問題ですね。
こういうのを読むと本当に憂鬱になります。この文章、どう読んでも、小保方さん(文中ではOさん)に嫉妬している人間のものです。Sさんに惚れている人。(断言)
実名の人のスキャンダルは、こういう誰彼かの嫉妬に起因するものが多い。こういう情報は、嫉妬の部分を綺麗に取り除かないと、ドロドロの本質が見えにくい。個人的にいくらでも経験があります。
テレビに出ている人の誰かと誰かが離婚したというのも同じです。事務所の権力や、CMの有無や、世間での好感度など、どうでもいい力関係が働き過ぎて、肝心の泥沼劇が虚飾されてしまう。本人が虚飾するのは、その虚飾含めて楽しめるけど、他人が虚飾しちゃったら、こちらもその嫉妬に影響を受けたりして、いらぬ感情を持たされてしまう。
そんなのはいらないの!欲しいのは純粋なトラブル!!
実名のスキャンダルでは好き放題アドバイスできない
例えば、ネットのマーケティング会社であるトレンダーズの社長が離婚された件なんかもそうでしょうか。
はてなブックマーク - ブログで離婚報告したトレンダーズ社長の経沢香保子さん週刊文春に矢口真里疑惑を追求される : 市況かぶ全力2階建
適時開示ネタとしては興味深いです。
でも、これ、男性社長が離婚報告したら同じように話題になっていたかといえば、たぶんそうではない気がするんです。小保方さんは女性研究者として、経沢さんは女性経営者として、成功者の失敗を妬んでいるように見えちゃう。(実際は、批判している人はそういうつもりはないとしても。)
そういうものが見えている中で、「上司との不倫はGmailで下書き保存してやるといいよ!」とか「セックスしたかどうかが不貞のあかしだから、セックスするならホテルではなく職場だと、二人が出てきても不貞の証拠としては弱いよ!!」とかアドバイスする気になれません。
だって、外野から報告されている話が本当かどうか分からないじゃないですか。ポイントが絞り切れない。そんな状況だと自分のアドバイスが的外れになるのは確実。
非常に限定された、本人の口から出てくる情報の中で、本人が間違っているのか、相手が間違っているのか、その両方なのかを一所懸命考えて、突破口的なアドバイスを考えるのが楽しいんですよね。
締め
ということで、株式会社はてなの社長が離婚されたのはどうでもよく、それよりも、id:hase0831さんの離婚話には興味津々で、かなり古いエントリーまで遡り、何がきっかけだったのかを一人で考えていたりしました。
離婚して一番パンチきいてんなーと思った慰めは「(年の差ある夫婦だったので)でもそのままいって旦那と旦那の両親どっちもの介護とかするハメにならんくて良かったやん!」で、持つべきものはオモロイ女友達だなって思いました。確かに介護の覚悟して結婚したつもりだったけどその発想はなかった。
— はせおやさい(GORGE.IN)-3.0 (@hase0831) 2014年1月8日
最近も活きのいい離婚Blogを発見し、ホクホクしています。夫視点で妻を批判し離婚を考えているというものですが、読んでいると、夫側の問題も見えてくる。限られた情報で考えるのが楽しい。
そういう匿名のドロドロが読みたいので、もっと、はてなが小町化してくれたら嬉しいなと考えているわけです。