斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

「ありがとう」「ごちそうさま」はお手軽で無料のマジカルワード

このTweetに関連して炎上が起きていました。 

Tweetの後でBlogで追記をされていたのですがそれが更に炎上し、Blogごと削除されてしまったため、どんな話があったか、もはや読めなくなっています。

 

ただ、既に言及しているBlogがあり、おおよそのことは大体分かります。

「想定外の誤解」解読……私の回答
言い方は悪いが牛丼屋で店員に「ごちそうさま」と言う(本来不必要なツイート)に関して記事を書くのは興味深い - あざなえるなわのごとし
解釈を歪めさせてしまう「偏見」という名のフィルター - 感謝のプログラミング 10000時間
低所得ごちそうさまツイート炎上は、地雷と語彙、伝え方の問題では - 夜の庭から
牛丼屋でごちそうさまって言うかどうかの話 - 今日も得る物なし

炎上解説もされていますし、炎上した文章自体は特に興味深いとtopisyuは思いません。

 

ただ、事の発端にある、牛丼チェーン店のような比較的安価なお店で、「ごちそうさま」を言うことは不必要な礼儀正しさとする価値観については、topisyuとしてはそうだとは思わないので、それを書いてみるのがこの記事となります。

 

元は、高所得に見える人は牛丼チェーン店で「ごちそうさま」を言わないように見えるという話もあったようですので、高所得の一人であるtopisyuの意見として読んでいただければと思います。

ちなみに、毒は全く吐いていない、綺麗なジャイアンのような文章ですので、毒を望んでいる方はそっ閉じを推奨します。

http://www.flickr.com/photos/34417482@N05/6079537172

photo by findingthenow

 

topisyu家の習慣

このBlogを読まれている方はご存知の通り、我が家は世帯年収二千万円と、平均より高い収入の水準です。また、topisyu自身は旧帝大卒であり、パートナーは子供の頃から私立の学校に入り、マナーは徹底的に厳しく躾けられたと聞いています。元のTweetをされた方からすると、所得が高そうに見える類に属する人種です。

 

そんなtopisyu家が外食をする際は、どのようなお店でも「ごちそうさま」は言うようにしています。ファミリーレストランでも、ラーメン屋さんでも、フレンチでも。言う際には、できるだけ、店員さんに聞こえるようにしています。加えて、サービスや料理に対して満足すれば、「美味しかった」「また来ます」と言います。どんなお店でもです。

 

もちろん、てんてこ舞いに働かれている方を足止めしてまで伝えません。あくまで、自然な流れで、相手がこちらの言葉を聞ける状態であるかを考慮して、適切なタイミングで言うようにしています。

 

感謝の言葉は相手を気分よくさせるという発想

どうしてこういうことを言うかと言えば、もちろん自分自身の心の中で、そのサービス提供者に対する感謝の気持ちがあるからというのもありますし、加えて、こういった言葉を受けたサービス提供者が気分をよくするのではないかと考えているからです。

 

どんな仕事をしていても第三者から評価を受けているかは、その人のモチベーションに大きく影響を与えます。罵詈雑言は嫌でも、良い評価を聞けないのも長い目で見たら辛いものです。良い評価を聞くことで、「この仕事をしていて良かった」という気持ちが芽生える。

 

できれば、そういう幸せな気持ちで働いてもらった方がいいと考えていて、自分にできる些細なこととして、感謝の気持ちを伝えています。(その産業自体がブラックなものであれば、こういった感謝の気持ちを伝えることは罪作りなのかもしれませんが、それは別の話。)

 

ですので、感謝の気持ちを伝える対象は、何も外食のお店の店員さんに限りません。アパレルの店員さんでも、家事労働をしてくれたパートナーに対しても、先生に対してでも、仕事をしてくれた部下に対しても、できるだけ「ありがとう」と伝えるようにしています。(謝る必要がない「ごめんなさい」なら、「ありがとう」で代替するように意識しています。)

 

感謝の言葉はコストパフォーマンスが良い

感謝の言葉は、言う側にも良いところがあって、それは、お金がかからないことです。謝罪もそうですけど、言うだけならタダです。言う方はタダなのに聞いた方は嬉しい。とてもコストパフォーマンスがいい。清々しい。

 

追記

清々しいという言葉で、一応伝える側の心にも影響を与えるということをチラッと触れたつもりでしたが、はっきり書いていませんでした。id:xervraさんがブクマコメントされている通り、

id:xevra

全然違う。感謝の言葉は自分の心も温かくするという視点が無いと逆効果。感謝の言葉で相手と自分の心を共鳴させ双方ハッピーにする事が本来の姿。その程度の認識しかないから2000万止まりなんじゃないの?頑張れよ

はてなブックマーク - xevraのブックマーク

こういう効果もあります。いつも「病院に行け」「これをプリントアウトしろ」「メンヘル」云々と感謝の言葉を振りまいているid:xervraさんに、激励の言葉を頂けて嬉しい!

 

心理的に感謝の言葉を伝えるのに抵抗がある人がいるのは分かります。そういう方は、少しずつ「ありがとう」を増やしていくのをお勧めしたいところです。

 

例えば、料理を作ってくれた親・パートナーに対して、「ありがとう」「おいしいね」「ごちそうさま」と伝える。これ、やるのとやらないのでは、料理を供する人間の気持ちが全然変わります。(topisyuは、具体的に何がどうおいしいかも説明してくれるとありがたいと考えています。)

 

やって損はしないから、いくらでも伝えればいい。過剰だとか、ウザイとか、そう感じる人はそれほど多くない。

 

締め

外で感謝の輪を作るのはできないにしても、家庭内では感謝の輪、感謝の連鎖を作るのは、家族の構成員が意識すればそれほど難しいものではないと考えています。

 

まずは家庭内から始めて、感謝の言葉を自分から意識的に発することで、できるだけ気持ちのいい環境を増やせられるといいですよね。

 

 

 

ということで、星井七億さん(id:nanaoku)さん、炎上ごちそうさまでした!次も楽しみにしています!!