このまとめですが若干炎上しつつあります。
「妻はドジでバカなほうが可愛い」という風潮への反論。 - Togetter
当該Togetterのコメント欄でも共感より反論が多いぐらいですし、はてなブックマークコメントも同様です。
はてなブックマーク - 「妻はドジでバカなほうが可愛い」という風潮への反論。 - Togetter
TwitterのTweetをまとめるTogetterは炎上しがちですが、それには幾つかのパターンがあり、この件はそれに該当していると思われます。
根拠が明示されていないのに主語が大きい
Twitterは140字制限があるため致し方ないのですが、えてして根拠となる事実が明示されないまま、内輪の「あるある」で議論が進むことがあります。これは、同じ常識圏内の人間が見る限りでは違和感のないところですが、常識圏が異なる第三者の目に触れると「私の周りでは違うんだけど?」という反論が出てくることになります。
このまとめでは、日本独自だったり、風潮だったり、大きな範囲を捉える言葉を使っている割に、個人の主観、狭いサークルの話しか語られていません。誰もが納得できる客観的な根拠があるわけではない。(趣旨は理解できます。)
第三者が納得できる根拠はないけれど、周知させたい意見がある時には、あくまで自分の周りの話であること、自分個人(同じ方向性を持つ集団も一つの個人として)の意見であることを伝えた方が、反感を防ぐことができです。
例えば、タイトルを、
「妻はドジでバカなほうが可愛い」という考えに反論したい
とすると個人の意見というのが確認できます。こうすると、反感を持たせず、「そういう人もいるんだ~」というように理解を示す人が増えやすくなります。
ちなみに、内容を拝見すると、
「妻はドジでバカなほうが可愛い」という考えを広めた団塊世代クリエイターの罪
というタイトルとした方が内容には合っているように思います。(出版業界に関わられている方が多いようですから、このタイトルなら多少客観性があるように受け止められると思います。)
まとめたのが本人
Togetterの傾向として、主にTweetしていた本人がまとめた記事はそれだけで反感を買います。何かをまとめる=何かの主張を伝えたいということですので、本人がまとめるというのは、本人の主張を伝えたいと読み手は受け取ります。
そうすると、ある程度客観性を担保しているまとめだとしても、メイン話者である自分で自分のTweetをまとめると自己の主張に沿うように整理している(取捨選択している、偏向している)のではないかと読み手に勘繰りさせることになります。
これを避けるため、可能であればメインで語っている人以外の人がまとめるようにすると、その種の勘繰りを避けることができます。(だから、Twitter有名人だと、「誰か後でTogetterにまとめといて!」とお願いしたりします。手間もあるでしょうが、このリスクも分かっているので。)
反対意見の掲載がない
後半に反対意見の掲載をされようとしているように見えますが(今のところ1つ?)、初期に反対意見の掲載がないと最初の部分だけ読んで、脊髄反射的に反論する人が現れます。ですので、この対策として、目次立てを冒頭に書いておいて、
・我々の意見
・我々の意見への反論(注として、『※随時掲載』とでもつけたり)
という構成であることをアピールすると、反論パートを読んだ人がそれだけで溜飲を下げて重複反論することが減ります。また、時系列は変わってしまうものの、反論を最初の方にあえて掲載してバランスを取っているように見せるというのもテクニックとしてはありだと思います。
余談
ちなみに、Tweetの中に、
@mayumiura そういう演技にばかり磨きをかけちゃった結果が「小町ホラー」かもしれないですよおw
— 渡辺由佳里 Yukari Watanab (@YukariWatanabe) 2013, 11月 24
というものがありました。
小町ホラーについては誰も定義をしていないので、このように使うのが悪いということはありませんが、この権威であるところのid:yomoyomoさんは小町ホラーを『小町で展開されているホラー』(例:モンスターが暴れて悲劇、誰かにトピ主が乗っ取られている?などなど)と定義していると思われますので、
暑い夏の夜に小町ホラーはいかが? 今こそ読みたい発言小町の古典的ホラートピ5選 - YAMDAS現更新履歴
この文脈で、小町ホラーを『演技に磨きをかけた変な人の話』とすると若干モヤモヤするところです。それが小町ホラーなら、小町はほとんど小町ホラーですよ……!