斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

結婚のための条件を挙げまくるのは結婚に向いていないということか

毎週恒例雨宮さんの『ずっ独』への感想です。いつもは個人のFacebookアカウントで非公開で書いているものですが、この日記のゆるい雰囲気なら問題なかろうとこちらで書くことにします。

 

今回の雨宮さんのコラムは、書籍化に際し過去のコラムを読み返したところ結婚に対する優先順位の高い条件を挙げすぎで、これに当てはまる男性はいないのではないか、実は結婚するのに抵抗があるのではないかと思ったというものでした。

他人と暮らすのが苦手、仕事の邪魔はされたくない、子供は欲しくない……。もうこれだけでも、私が男だったら「勝手だな~」「結婚は無理だな」と思います。

(中略)

そこに加えてもうひとつ、最近「私、結婚に向いてないのかも」と思ったことがあります。それは、「誰かと財布を一緒にする」ことに、非常に強い抵抗があるということです。

雨宮さんはこう仰っていますが、topisyuはこの条件があるから結婚は無理かと言えばそうではないと思いました。

 

結婚における条件を挙げると、該当する人は何%しかいないから贅沢だと言われることがありますよね。例えば、タバコは吸わない方がいい/年収400万円以上/お酒も飲まない方がいい/家事に熱心でいて欲しいという条件を全て満たすのは、それぞれに当てはまる人は50%はいても、1/2^4で、そんな人間は10%もいないとかとか。そして、条件ばかり出しているうちは、結婚する気がないんじゃないとか言われるわけです。発言小町とかで。

 

でも、この意見はその条件がそれぞれ独立していることを前提にしてるんですよね。その条件間である程度正の相関関係があるならば、単なる確率の掛け算にはなりません。

 

雨宮さんの場合、他人と暮らすのが苦手、仕事の邪魔はされたくない、子供は欲しくない、財布は別にしたいという4つの条件を挙げられています。この4つはそれぞれ完全に独立したものでしょうか。topisyuはそうは思いません。

 

結婚相手は欲しいけど他人と暮らすのが苦手な人なら子供は欲しくないという発想になることや、子供が欲しくないのは仕事の邪魔になるからという発想になることは十分ありえる。子供が欲しくなければ子供のための養育費や相続財産を気にする必要がなくなるので、財布を別にするという発想もありえる。仕事を邪魔してほしくないのは、お互いのプライベートを大切にするということで財布を別にするということにも繋がりうる。

フリーのライターさんとして雨宮さんが置かれた環境ではごく自然な4条件に思います。同じ環境に置かれた人であれば同じような4条件を列挙する可能性は十分ある。

 

これが、個別の条件で、個人資産が一兆円以上みたいな無理難題であれば間口も狭まるでしょうが、それぞれの条件はそれほどクリティカルではなさそう。

だから、こういった条件があるからと言って結婚に向いていない=相手が現れないということではないように思いました。

 

ただ、現代の日本の結婚制度に向いているかと言えば、それよりも事実婚の方がいいとは思います。

例えば、財布を別にするのは個人資産を別にするということでしょうが、これは法律婚であればどマイナーな夫婦財産契約を締結しないとできないことですし。子供を作らず、相続財産を残す発想がなければ法律婚をするメリットは限りなく失われますし。(強いて言えば離婚しにくくなるぐらいです。)

 

よく分からない文章になってしまいましたが、結婚の条件については、それぞれの関係性をよくよく見てみるのもありなのではないかなということです。