斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

結婚相手は差別的な振る舞いをしないフェアな男性がいい。私が結婚・出産・育児で考えた13のルール

独身女性から結婚に関するモヤモヤを送っていただきました。前半は相談文を掲載し、後半はtopisyuの回答を掲載しています。例のごとく、承認制でコメントを受け付けていますので、よろしければ読者の方も思ったことをご記載下さい。なお、topisyuからコメント返しをすることはありません。 

 

1.相談文

はじめまして。

トピシュさんのブログを最近知り、貪る様に読んでいく中で、私の誰にも相談できないモヤモヤに対しても是非お言葉をいただきたいと思ってメールさせていただきました。

私は恋愛や出産・育児に対してドロドロとした感情を持っています。その主な原因は、男女差別に対して強烈に嫌悪感を持っているからだと思います。

私は現在彼氏はおらず、いたこともありません。「男性」が嫌いなわけではなく、もちろん差別などしない、どんな時も立場の弱い側への配慮を忘れない男性がいるのも分かっています。

ですが、もし自分のパートナーよって脱出困難な不利な立場に立たされり、フェアじゃない扱いをうけたらと思うと怖くてたまりません。強烈な怒りも感じます。まだ差別的な扱いを受けたわけでもないのに、こんなことを考えてしまいます。

最近、ドロドロの感情にどんどん頭の中を支配されるようになりました。将来、万が一恋愛をした時に不当な抑圧を受けないために、今のところ結婚する気も子供を迎える気も無いのに、色々な結婚、出産・育児をする上でのルール(条件)を考えることに追われています。それを考えて万が一恋愛した時にも不当な抑圧、支配からは自分の身を守れるという自信をつけておかないと安心できないのです。かなりこじらせています。

しかしルールを考えたところで、相手に提示して細かく説明する手順が必要です。これが結構精神的なハードルがあります。また、相手にズルいとか、甘えているといわれたら(だって強者は下り坂を歩き慣れているから、平坦な道を坂道だと錯覚しやすい)、冷静に自分の意見を述られる自信がありません。トレーニングを積まないと現時点では怒りが抑えきれず、でも言いたいことも十分説明できず、家で一週間くらい真っ黒な気持ちから這い上がれずに塞ぎ込みそうです。正直今もずっと黒い気持ちが常に頭の片隅にあります。でも、日常生活の中でやらねばならないことは沢山あるので、それにとらわれてばかりではいけません。昔もそれで失敗しました。今回も同じ過ち を繰り返 すことはしたくありません。

私はもし恋人ができたら、恋人とは平等で対等な関係でいたいのです。フェアじゃない扱いをされないため、しないために、事前に色々なことを話し合いたいです。でも、うまくできる自信がありません。でも、うまくできる自信を養わないと安心して生活ができません。素敵な人との恋愛のチャンスも、フェアな関係を築くための考えがまとまってないからと、付き合うのが不安で自ら潰してしまいます。

乱雑な文になりましたが、相談したいことは「どうしたら恋人や配偶者となる人と、リスクや負担を最小限にして、フェアな関係が築けるのでしょうか?」ということです。

以下は私が考えたルールの一部です(結婚、出産・育児について)

  1. お互いのどちらか一方が別れたいと思ったらすぐにきっぱり別れる
  2. 生活費、貯蓄はそれぞれの給料から同じ割合の額を出す。こづかいも同じ。(お互いの負担率を一緒にする)
  3. 家事はそれぞれの自由時間から同じの割合の時間を費やすことを目安にする(お互いの負担率を一緒する)
  4. 妊娠中、育休中の働けない時期はお互いのこづかいを同額にする
  5. 子育てのために仕事を片方にだけにセーブさせるのは禁止
  6. 育児もそれぞれの自由時間から同じ割合の時間を費やすことを目安にする
  7. パートナーに子供の世話を一定期間頼むとき(プライベートな理由で)は、その後頼んだ期間分を自分も負担する
  8. 同意なくコンドームなしのセックスはしない(←でも 、「いきなり豹変して、つけたフリをして挿入されたらどうしよう。しかもそのことに気づかず、望まない妊娠をしてしまったらどうしよう。」という不安でいっぱいです。ピルは飲んでいますが・・・。)
  9. 計画出産、無痛分娩をする。無痛分娩費用は家計の貯蓄から出す
  10. 産後はすぐ働きたいため、保育園に早めの時期から預ける
  11. 子供の急な発熱の時などに、お互いが仕事で迎えに行けない場合、代わりに対応してくれる機関を利用する
  12. 離婚後の子供の養育費も負担率が同じ額にする
  13. 婚前契約書を作成する

私は恋人がいることの幸福さは、一部理解していると思います。子供の笑顔に心が躍るような感覚も一部分かります。だから 、結婚、出産・育児において女性の負担ばかりが多くなりやすいことに不満なのにもかかわらず、一方で中途半端に家庭を夢見る心もあって苦しいのだと思います。

でも、出産のような生物的に分担できない負担でも、パートナーが他人事と捉えず女性の負担を軽くするようサポートしてフェアさを保ってくれれば、出産についてもっと前向きに、ドロドロしないで考えられそうです。

彼氏もいないのにこんなことを考えて悩んでるなんて頭がおかしい人間ですが、よろしくお願いいたします。

 

2.相談への回答

ご相談は、

「どうしたら恋人や配偶者となる人と、リスクや負担を最小限にして、フェアな関係が築けるのでしょうか?」

ということですから、今こういうことが脳を支配している背景へのコメントや、結婚や恋愛について背中を押したりすることや、傾聴は特にしないで、純粋に方法論について回答します。便宜的にお名前は十三(じゅうそう)さんと呼びますね。

パートナーとフェアな関係を築くには、

1) フェアな関係を築けそうなパートナーと出会う機会を得ること

がまずは大事で(出会えなければ築きようもない)、加えて、

2) その人物がフェアな人間であることが分かる目を養うこと

があって、その上で、

3) フェアな関係を築けるようこちらもフェアに接すること

というのがようやく出てくるかと思います。それぞれ具体的に書いていきますね。

 

1) フェアな関係を築けそうなパートナーと出会う機会を得ること

そもそも誰かと付き合うというのはそれほど簡単なことではなく、結婚に至る道もそれなりにご苦労されている人もいらっしゃいますよね。

リクルートのブライダル総研調べでは、未婚の20代女性で異性と付き合ったことがいないという人は約28%というデータがあったり(今彼氏がいないという20代女性は約60%)、

f:id:topisyu:20141121175100j:plain

※画像は、恋愛観調査2013より

女性の生涯未婚率は10%ぐらいで、これは年々上昇しています。

「生涯未婚率」というのは何のこと?|公益財団法人 生命保険文化センター

もちろん、付き合わない、結婚をしないという判断をされている人も含まれているでしょうが。

白馬の王子様が現れてくれるように、フェアに付き合ってくれる男性が急に目の前に出てくるわけじゃないんですよね。結婚願望があるとしたらまずは自分が希望するような人とである機会を得ることがスタート地点だと思います。個人的には合コンから探し出すというより、友達や親類縁者など人づてで紹介してもらうのがお勧めです。

 

2) その人物がフェアな人間であることが分かる目を養うこと

たとえフェアだと思う人を紹介されても自分にその人がフェアであるということが分からないということはありえます。付き合う前に13のルールを説明して、それをちゃんと聞いて守ってくれると口で言ってくれる人は、十三さんが思うフェアな人物である可能性はあるでしょうが、たぶん多くの男性がこの13のルールを聞いたら引いちゃうでしょうし、素直にOKする人も真意のほどは分かりません。

自分に見る目がなければババを引く可能性は高くなりますから、ルールについて理解がありそうだということを、自分に対して誠意をもって対応してくれそうなことを、ピンとくる男性と付き合ったりして、習得するのはゴールを考えれば必要なプロセスだと考えます。

 

3) フェアな関係を築けるようこちらもフェアに接すること

それで実際に付き合った時にはこちらもフェアに接するように気を付けたいですね。人間関係はミラーというか相互作用があって、こちら側のアプローチ次第で相手の姿勢が変わるということがあります。

下手に出るというのではなく、理不尽なことは言わない、リーズナブルな話の進め方をするようにこちらが心がければ、相手も同じように対応してくれるということはあります。ルールで縛れればいいですが、縛られた人間が自分の意志で納得していなかったり、不公平だと感じていればそのルールはあってないようなものです。

相手にばかり求めるのではなく、自分の振る舞いにも気を付けるのは、巡り巡って、理想的な関係性を構築しやすくなるとtopisyuは考えています。

 

回答は以上です。以下は余談です。

 

 

 

余談

リスク軽減の方法としては、信頼できる人物を紹介してもらったり、興信所を使ったりして、相手に関する情報を収集をとにかく集めることですよね。 

ただ、どうしたってリスクをゼロにすることはできないし、あまりにセンシティブだと生きにくくなるのもあります。相談の本筋ではありませんが、十三さんは若干耳年増になっていますよね。本音としては今すぐこのブログを読むのは止めることをお勧めしたい。早起きをして毎朝ランニングをする方がよほど有用です。

結婚観というのは身近な夫婦(特に両親)のありように影響を受けますから、親元で暮らしているなら一人暮らしをしたり、幸せな結婚をしている夫婦を紹介してもらうなどして、夫婦のモデルを更新してみるのも個人的にはお勧めです。 

後は、13のルールを提示する代わりに、以下の本を紹介して読んでくれるかを踏み絵にするのもありですね。 

この人と結婚していいの? 新潮文庫

この人と結婚していいの? 新潮文庫

 

この本を読んで感想をシェアできる人はフェアな人である確率はかなり高いと思います。